タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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タイドラマ Vice Versa 第三話『バスタブコットンプレイにワクワク。しかしどこか物哀しい』

平凡な青年が人気俳優と偶然出会って恋に落ちる王道BL路線かと思いきや、その片割れがなんの前触れもなく別世界線にいる別の人物へと転生。

転生先ですでに進行中の男子同士の恋のもつれに巻き込まれていくのかと思いきや!

前の世界線で恋の予感を感じた人気俳優もこの世界線に転生してきて、2人は互いの正体を知らず心を通わせるようになる。

と、短いスパンで予想外の展開を続けてきての

タイBL『Vice Versa』第三話の感想を 

rukacchii.hatenablog.com

と言いつつ三話はこれといったサプライズ展開はなく(人気役者が真剣交際経験なし。というのは若干意外な展開ですが……)別の世界線へ転生したTalayとPuenが絆を深め互いへの愛情を育んでいく、というのがメインの展開。

 

 

「互いの運命の人を見つけないと、元の世界に戻れない」という設定だけでもTalayとPuenが絆を深めていくのに充分だと思うのですがちょっと弱い。

もっと強引に2人で一緒に行動する理由が必要ですよね?という事でこれに加えてPuenの体の持ち主で脚本家志望のTun(Nanonさん)さんの新作のため2人で取材をしなくちゃいけない!

という設定を追加。

恋人達とその振る舞いについてのリサーチなので、映画を見たり、一緒にチキン食べたりとデートっぽい事を自然な流れで盛り込んで、互いの距離感を一気にグッと詰めていく。最終的には、当社比で20%泡少なめの泡風呂に2人で浸かり、コットンプレイに励むまでに互いの距離を詰めていく。

お湯の絶妙な透明度もあり、視聴者からは巧妙に隠されておりますけれど絶対相手には見えているよな?と妄想を掻きたてるドキドキシーンになってました。

バスタブが小さめで少し詰め気味で座らないといけないのも高ポイントの一つです。

という風に3話は単体で見ると「さぁ2人の恋の行方と共に見ているこちらの鼻息も荒くなっていきますよ!」とBL的にはお楽しみ回だと思うのですが……。

 

この作品が初回から提示している「2人は別の世界線から移動してきた、いわば旅人であり、元の世界に戻るという大きな目的を持っている」

という設定を加味して見ると「ただただワクワクドキドキ。眼福です。ありがたや」というだけではなくて、少し物哀しい印象を受けるのです(僕だけでしょうか?)

前述のバスタブ・コットンプレイの時には既に2人の瞳に友情以上の物が宿ってるように見えるのですが、彼らがこの世界線で互いへの想いを強くすれば、するほどに「元の世界線に戻る」という本来の目的が、気持ち的に困難な選択になっていくような気がするのですよね。

そもそも元の世界線に戻った時に、この世界線の記憶は残るのですかね?(消えてしまいそうな気がするのですが)

そして2人は同じ世界線から来ていたとしても、同じ時間帯に戻れるんでしょうかね?片方が中世のヨーロッパに生きていて、片方がどらえもんが一家に一台いる時間に生きている、なんてことはないのでしょうか?

 

個人的には……。TalayとPuenが互いに愛情を深めていく程に「離れ離れになりたくない」という想いは強くなる。

いざ本当に2人が互いの「運命の人」であった場合に「2人は元の世界線でもまた出会う事ができるんだろうか?」という部分が大きな障害として立ちはだかってくるような気がします。

当初、まるでゲームのルールかのように軽いノリで説明された「運命の人を探して元の世界線に戻っていこう」作戦は、意外にもその実行フェーズでは互いの心に激しい痛みをもたらすビタなーな作戦なのかもしれません。

一方、本来のTalayとPuenに乗り移ったはずのTunとTessはどうしているのか?まるで触れられないそちら側の様子も気になります。

以下は先の展開の考察です。当たるかどうかは未知ですが予断をもって作品を見たくないという人は今回はここまでで、待て次号!

rukacchii.hatenablog.com

 

 

 

さて。戻った世界線で2人は同じ時を生きているのか?という疑問。

個人的な推測を書くと、実はPuenの方が時間軸として早い段階(ドラマの初回より以前)で別の世界線に飛ばされているんじゃないかと思っています。

つまりPuenさんは初回でTalayに出会った時に、Talayが別の世界線での彼の「運命の人」だった事に気がついていた。

だからどこかいわくありげな対応をしていたのではないかな?と思っています。ただイチャイチャする様を愛でるだけじゃなく、先の展開を予想する楽しみもある作品ですね