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Young Royals:ヤング・ロイヤルズ シーズン2。王子、シーモン、オーガスト。それぞれ傷持つ男子3人の愛憎劇が苛烈で目が離せない

ウィルヘルム王子と移民の息子シーモン君の身分違いのピュアな初恋をキュンキュン描いたシーズン1。

同性に惹かれる自分の気持ちにとまどったあとは、王族という身分が、王子が素直に振る舞う事を阻むことに。あげく大スキャンダルにおちいって2人の恋は半ば強制終了。

から待つこと一年とちょっと……。

面倒くさい系王子さまと、押しに弱いくせっ毛君の恋のお話が戻ってきました。

スウェーデン発のBoysLove『Young Royals S2』の感想を

rukacchii.hatenablog.com

 

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王子とシーモン以外では、シーモンの妹・サラ、王子をスキャンダルに落とし込んだ張本人・オーガスト。その元カノにしてサラと王子の友人であるフェリスという前回からの続投組に、新規参加が一名という布陣。

 

シーズン1の最後で王子の(望んだ事ではないにせよ)裏切り行為に深く傷ついたシーモン君。それでも王子への想いを忘れる事ができなくて、未練たらたら復縁を迫る王子を突き放すような言動を取る。

そんな彼に近づいてきたのが見た目も素朴なマーカスさんという男性。性格もよく、落ち着きも包容力もある人柄的に優良物件。

「いい人=ザ・噛ませ犬」という役回りを現在のところ一歩も出る事なく、王子をやきもきされまくるいいお仕事をなさっています。

互いの身分の違いを強く意識させられる事になったシーモンが、王子の未練たらたらなアタックを冷たくあしらい続けるものの、自分の内なる気持ちを止められないと気づいて、彼と向き合う事になる。

一方の王子も自分が背負う重荷ではなく、自分の気持ちになにより正直になるという展開なのでシーズン1のような2人の甘いシーンはあまりなく、僕が感じたシーズン2の面白さもそこに寄りかかる物ではありません。

シーズン2の序盤で多く時間を割かれるのは、シーモンとの恋を破局に導いたオーガストへの復讐、母(が代弁する王室)への憤りの2つ。

シーズン1から情緒不安定気味の王子でしたが、シーズン2はシーモンとの関係も癒やしとは程遠い感じなので終始ピリピリ。笑顔はほとんどが冷笑系^^;

反論できないのを判ったうえで、オーガストが大事にしている物を一つづつ奪ってく。その苛烈な表情の凄みがすぎて、あんだけシーズン1でやらかした外道オーガストが哀れに思えてくるほどです。

外道オーガストへの同情をさらに駆り立てられるのが、シーモンの妹・サラとの密かな恋の進展。上流階級的な物への執着が強くて、アグレッシブかつナチュラルな上から目線と鼻持ちならない印象ばかりが目立った彼が、サラにだけ見せる笑顔のくったくのなさが好ましく……。

あぁこれでオーガストもすっかり改心するのかな?

と思った僕も騙されやすい。

やられっぱなしでサラとの恋に余生を静かに過ごすのかと思いきや……。

怒りにまかせ、わめきちらしたせいで(自業自得ともいう)王子は「職務履行できるか否か」を王室から不安視される事になる。

彼が不適格な場合のバックアップを用意した方がいい。王室が考えたバックアップがオーガスト。こうして王子は大きなジレンマに陥る事に。

バックアップに座を譲ってしまえば、シーモンとの恋が許される(かも)。しかしそれは自分がこの世で最も憎んでる相手に、相手が最も望む物をくれてやることになる。

やられる一方だったオーガストに「王位継承権」という戦う武器が与えられために、王子対オーガストの戦いも双方にらみ合いの様相に。そのうえ、王子、オーガスト、シーモンの3人が、シーズン1でやらかしたそれぞれの罪が牙を剥き、3竦みの状況に。

恋愛そっちのけで、含む物を持つ相手に一太刀あびせようとする心理戦が、シーズン2後半の楽しい部分。

シーズン2のラストで王子が取った行動が3竦みの突破口になっていくのか。興味深いところでシーズン3へ。

あ。そんな男子3人のどろどろの愛憎劇の中でもシーモン演じるオマール・ルドベリの歌は素晴らしかったです。あまり長くないのが残念です。

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