お久しぶりのGMM作品。
タイBL『Only Boo!』1話の感想を
主人公のMooことMok君はプール付きのお家に住んでいるいいところのお坊ちゃま。アイドルになる事を夢見る高校生。勉強そっちのけで、オーディションに通っては落ちる、という日々を送ってる。
下降する一方の成績に堪忍袋の尾が切れたMooママは、Mooをバンコクから遠く離れた郊外の街に転校させる。
エレベーターもないコンドミニアムで突然一人暮らしをする事になるMoo。近くのコンビニさえ徒歩20分という僻地(画面からはあまり僻地感を感じられないのですが)に放り込まれたMoo君は、学校に通うよりも先に「運命のお兄さん」に出会うのだった。
運命のお兄さんはKang。
母と一緒にカレー屋を営み、日本では許可の降りなそうな原付き魔改造屋台を乗り回し、Mooが通う学校の学食もする心優しいお兄さん。
初回はこの2人に的を絞って、厚かましくも強引なお願いで出会ったり、アクシデントでキスしたり、怪我の手当をしてあげたりというタイBLのお約束を一時間に渡って展開します。
ベタすぎる展開のてんこ盛りに、苦笑いを隠せなかったのですが、こんだけ初回でベタをやってしまった以上、今後はまるで見たことのない展開に突入していくの……かもしれません。
Moo、Kang共に、他作品に端役としても登場してない新人を起用。
Moo役のKeenさんは経歴を見る感じ、LYXNを生んだProject Alphaというオーディション番組に参加して、そこから主役として白羽の矢が立った感じでしょうか。ダンスや歌の実力はいまだしっかりとしたステージシーンのない状況はで未知数ですが、イケメン過ぎず、個性的すぎず、とにかく明るいMooという役にマッチしている。
初回で言うなら、Mooの類まれなる逆境への鈍感力と、そこから醸される前向きな空気感がこの作品の魅力。
オーディションに落ちようが、いきなり転校させられ、オーディションを受けられなくなろうが、自転車でコケようが、Mooはドーンッと落ち込んだりしない。悪態をつきつつ、そのアクシデントすら楽しんでいる節がある。
そんな彼の運命のお兄さんKangを演じるのは、さらに情報が少ないSeaさん。
こちらのKangさんに関しては「夢」を諦めたっぽい描写がある他は、いまだよくあるいい人の域を出ていないので、個人的には乗ってる原付きの魔改造っぷりばかりが気になって(左右のバランスどうなってんだ?とか)ます。
予告を見る限りでは、飛ばされた僻地の街で作った仲間たちと夢を追いかける展開もあるっぽいですが、My School Presidentよりはラブストーリーに比重を置いたドラマになるのかな?という印象です。
待て次号!