某自称イケメンとコミュ障イケメンのお話もそうですが、今年の春のGMMドラマは質が高くて嬉しくなります。
というわけで
TurnLeft TurnRight5話から7話をまとめて語ってみましょうか
4話まではこちら↓↓↓
心が求める第二の人生を手に入れたGun、Tai、Patの三人。
3話、4話で「これこそが望んでいた人生だ」と(特にNanonさん演じるTaiは)この世の春を謳歌する様を描いてましたが、続く5話から7話では「こんな筈じゃなかったのに……」という転落人生がつづられました。
「運命の女」を追い求め台湾にまで飛んだのはSingtoさん演じるGun。
Sotusで鍛えたポジティブシンキングを発揮して、速攻で異国の地での同棲生活に持ち込んだ。
ところまでが彼のセカンドライフのピーク。
気ままな遊び人だった自分が、気づけばAyeのご機嫌ばかり伺うようになってる事に釈然としないものを感じ始める。
自分が(女性の)友人と仲良くするたび、Ayeに妬かれてついには大喧嘩。
君だってボクに隠してる人がいるだろう?
と、口走る。
これがきっかけでAyeは部屋を出ていって、その後連絡が取れなくなり、Gun青年は憔悴し、台北の街をさまようのでした。
3人の中では一番、悩みが哲学的ですね。
このGunパートは他の2人と違ってAyeの視点にも比重が置かれているのが特徴。
彼を台湾に誘ったところから、全てが脚本を書くためのAyeの仕掛けだった。
というのはどうやら規定路線のようですが、その過程で彼女のGunへの感情は変化したのか、していないのか。
彼に嫉妬してみせるのも演技なのか。
Gunがどうなるという部分よりも、Ayeは最終的にどうするつもりなのか?
今の状況は彼女の想定どおりなのか?
が、このパートの求心力になっている気がします。
美人2人の恋心をもてあそびつつ、バンコクにも高校時代からの彼女がいる。
サプライズを気取ってバンコクの彼女に会いに行ったが、そこでまさかの逆サプライズ。
洒落たレストランで大学の先輩と仲良さそうにしている彼女を目撃したのだ。
自業自得^^;
傷ついたTaiは、チェンマイに戻ると美女に交際を迫られOKをする。
と、こ、ろ、が。
そもそもTaiはバンコクにサプライズしにいく前に、もう一人の美女とイチャコラしていた。
当然こちらの女子も自分たちの関係を「お付き合いしてる」ものだと思ってる。
く・わ・え・て!
バンコクで先輩といい仲になってしまったと思っていたカノジョから「あなたが来てる事に気づいて、嫉妬させようと思った」という連絡が。
こうして某の俳優の上を行く三股交際が完成したのでありました。
ゲス度が過ぎて、ドラマといえども中々お目にかかれない状況ですね。
Taiさんの災難(重ねますが自業自得)はこれで終わらない。
イチャコラしちゃったチェンマイの美人・Earnさんがどうやらご懐妊という……。
BLだったらありえない展開にTaiは(ボクも)驚愕。
男子にしておけばこんな事にはならなかったのに。
とかるく同情を禁じえません^^;
Earnは堕ろすという選択はしないようで、バイトでお金貯めて出産してから親に話す、という個人的にはオススメできない作戦を考えている。
さすがにTaiも「男としての責任を」とは言い出すが、この後に及んでもバンコクのカノジョのことが気がかりで「これからは私だけを見てくれるよね?」という質問には答えられない。
クズ。ここに極まれり。という感じでしょうか。
アートに身を捧げるはずが、絵に描いたような女難(重ね重ね自業自得)に身を置く事になったTai。
しかし彼の受難はなんと!
これでも終わらない^^;
ご懐妊しちゃったEarnさんの兄は一緒に第二の人生をやり直した仲間、Pat兄さんだったのでした。
この展開には驚きましたね!
そこで2人の人生がつながってくるとは思いませんでした。
こうなるとGunとTai、Patとの繋がりも俄然気になってきます。
このまま行くとTaiに義理のお兄さんと呼ばれる事になるPatさん。
しかし彼の置かれている状況の悪さは他の2人の比ではない。
記憶障害をネタに片恋の同僚に「自分が君の恋人だった」と嘘を吹き込んだPatさん。
世界がTishaとPatさんの2人だけなら、嘘の世界で幸せに暮らす事もできたのでしょうが、そう上手く事は運ばない。
ことあるごとに「彼女は別の男と交際していた」という事実を知る人が現れて、彼らの生活を翻弄する。
ついにはTishaの恋人がPatの元に現れて、事の顛末を問いただす。
激高したPatは彼をビール瓶らしきもので殴りつける。
彼はその場に倒れて動けなくなる。
火サスかよ!っていう、あっけない死に様には見てるこっちは苦笑せずにはいられませんが 、Patさんは取り乱す(当たり前)。
彼らを第二の人生にいざなったビールを探す3人。
しかしそれは見つからない。
PatはTishaと一緒にバンコクから逃げる事を考える。
しかし、TishaはPatへ疑いを抱いていて、彼だけ先に行かせて自分はバンコクに残ることに。
そして彼女はPatが消去した 携帯の記録を呼び戻し彼女は母親に連絡をした。
「片恋の恋人を自分の物にする」という判りやすい動機に導かれた主人公に、次々と「事実」という障害が襲いかかり、彼を翻弄する。
起こる出来事がデカイので、現在お話を力強く引っ張っているのは、このPatパートでしょうか。
いよいよTishaにも「事実」を知られて、Patはこの危機にどう落とし前をつけるのか、先への期待を煽ってきます。
と。
このように全員、問題が女絡みという事を別にすれば。
3人3様の転落人生が語られていくこのドラマ。
特に予告なく、GunからTaiへ、TaiからPatへと視点人物が変わっていくマルチプロットを採用しています。
割とタイドラマではよく見かけるスタイルなんですが、視点人物が多すぎて、一つ一つのお話が薄くなってる物も多く見かける中^^;
このドラマでは、かなりうまくいっていて気持ちのいいテンポで3人の物語が進んでいます。
一話からシームレスで物語が続いているので、2話ごとに、または3話ごとにと、いくつかの塊で一気見するのもオススメです。
今回ボクは5話から7話まで一気にパーッと見たんですが、2時間半が長いとは感じませんでした。
むしろ一気に奈落の底に落ちていくさまを体感できて、先の展開がとてもとても気になっています。
というわけで。
待て次号!