バンコクへ来た導師様が「ケムジラーは生きる!」作戦のリーダーに就任し、いよいよ最終決戦の幕があがった!
KHEMJIRA 逃れられない呪い 11話の感想を
この最終決戦のため、導師様が呼び出したのがKhachen(カシェーン)さん。
最終話の一つ手前での新キャラ投入。多くもなければ、立った見せ場も(今のところ)ない割に、既存のキャラとの絡み具合で、独特の個性を印象付けます。
一話から四話まで、ストーカーでありつつガーディアンでもある幽霊として活躍をしたChayos(チャヨットさん)、5話から9話まで恋の邪魔者として盛り上げたPong兄弟、そして今回のKhachenさんと、ストーリーの展開に応じたゲストキャラの出し入れがうまい。
Khachenさんの加入によって、11話では「これはPit Babeか?」と思う派手なカーアクションが展開されます。
Jetの姉に露骨に嫌われるこのチャラい系のKhachen(カシェーン)さん。渋い顔がデフォルトの導師様と友達だった、という事に視聴者だけでなく、Khem(ケム)君までもが
「導師様はチンピラだったんですか?」
と違和感を口にする。いつもどおりの清楚系な表情でサラリと繰り出される「チンピラ」という言葉^^;
恋人になったら、ストレートに毒を吐くようになりました^^;
最終決戦を目前にしながら、Khachenさんの登場で一転物語は明るい空気に。Jetとも深い仲になった事があるような物言いに
「え?Jet、Changが初めての人だったのでは?」
と視聴者もChangももやんとした気分にさせました。
しかしながら、その流れを受け「JetとChangの仲に溝ができ、2人のいざこざが勃発する!」という展開はサラリと避けて、中盤からは「ケムジラーは生きる!」作戦が敢行される。
日本人として連想しがちな「幽霊」とは違い、Ramphueng(ラムプン)さんは思考の連続性と、組織力を持っているので(これなら別に幽霊になってもいいんでは?)Khemさんの身柄をめぐって、人対幽霊の駆け引きが繰り広げられる胸熱展開。
駆け引きの結果、危機に陥るChangとJet。前世での別離を回想として挟んだことで、懸命にChangを救おうとするJetの姿がより一層胸を打ちます。
面白いな、と感じたのは「前世」「輪廻」に対する捉え方。
Khemと導師様のカップルは「前世は前世。今は今」と過去との繋がりをきっぱり否定してるのに対し、JetとChangのカップルは「前世で成就できなかった恋を今生で」というニュアンスがセリフからも演出からも感じられ、タイ人の中での「前世」「輪廻」への向き合い方の違いを垣間見れて興味深い。
JetとChang組の奮闘の甲斐あって(そしてKhachenさんの安全運転のせいで)、Khemと導師様は館へ戻る。
「そーいやせっかく来てもらってたんだった」というカシム僧侶も加勢をし、導師対Ramphuengさんの対決。
時間切れを狙うKhem一派の作戦は功を奏して、日付が変わる銅鑼が鳴る。by Khachenさん。最終話直前に現れたのにこの手の雑用ばかりです^^;
やったぞ!これで呪いは解けた!と喜ぶKhem一派。
しかしRamphuengさんはそんな彼らに、視聴者の何割かは「そうだろな」と思ってた言葉を放ち、Khem一派を絶望の底へ叩き込んだ。
待て次号!
