ラスト数分までは「ちょっとこの2人、導火線巻きつけてライターでジュッとしてやろうか^^;あなうらやましか」
と思っていました^^;
I told Sunset about you第三話の感想を
第二話は↓↓↓
Oh-aewの髪はココナツの香りがする。
「くせぇぞ!」
と少し前には言っていた香りを求めて。
Tehはココナツ割って、乳白色のペラペラ(あれ、実なんでしょうか?皮なんでしょうか?)を引っ張り出してその匂いを嗅ぐという……。
なまめかしい描写で開幕をした第三話。
Tarnという想い人がありながら!
Tehが4時起きでモーニングコールをしちゃう相手はTarnちゃんではなくてOh-aew。
一方のOh-aewにもBasという想い人がいる。
なのに膝越しに体温を感じたいのはTehの方だし、彼がTarnと仲良さそうにしてるのは面白くない。
ガキの頃から知っていて内緒の話も分け合う親友だから。
かえって恋愛対象として惹かれだしている事を相手に切り出せない2人。
キスの代わりに、ベロだしあってじゃれあっちゃったりする様が、まぁもどかしいったらありゃしない^^
仲良し男子6人組(そのうち3人が恋のトライアングル状態にある^^;なかなかの修羅場です)で、Oh-aewさんのご両親が運営するリゾートでお泊り勉強会を開催することに。
用意された寝室は2人部屋✕3。
「Oh-aewはBasが好き」
そのことは本人から聞かされてるのに「俺がOhと一緒の部屋」だと思いたかったTeh。
OhがBasと同室を選んだ事にショックを受ける。
彼の内面のぐちゃぐちゃ感は、メロディの崩れたピアノによって表現されとります。
半分TehへのあてつけでBasと同室を選んだOh-aew。
冷たくしたかと思いきや、自分のことを見つめてるTehに、甘ったれた上目づかいで近づいてきて、自ら進んで膝枕する。
相手が自分に気がある事を知った上でのこの計算高い振る舞い。
純潔を公言するわりに誘いかたが大胆すぎやしないかい?
ついでにいうなら、君が少し前まで「好きっ」て言ってたBasさんも至近距離にいるのに若干無神経じゃないのかい?^^;
ここにきて「この子、結構な性悪なんじゃ?」と思わせるOhさんの悪行はさらに続く。
自ら同室に誘ったBasに「今度2人だけで旅行に行こうよ」と言われると……。
あろうことか「いいね。行こうよ」と相手を一旦上げておいての「他のみんなも誘おうよ」と奈落の底に突き落とす。
ちょっとOhさん、キュートさを鼻にかけて、やる事に思いやりがなくないかい?
しかも君、その直前彼にキスしようとしていたんじゃないのかい?
涙をこらえたようなBasさんの眼差しに良心の呵責を感じないのかい?
いや、良心が咎めたから部屋の外に出ていったのかもしれませんけどね。
このシーン、Basさんが瞳を動かすたびにアイキャッチが消えたり、現れたりするのが非常に効果的でした。
光を失った瞳からは彼の落ち込み具合を感じるし、それ以降の瞳の輝きは涙で潤んでいるように感じられる。
ため息なんぞつかせるよりも数段効果的に恋に破れた辛さを表現してると思います。
たった今、1人の男の気持ちをぶち壊してきたばかりなのに^^;
OhさんはTehを見るなりに笑顔で「早起きだね」と声をかける。
メンバー内で水面下で修羅場が展開されているとは知らないお邪魔虫3名を避けるため、まだ陽も暗い海に出ていく2人。
先に出ていったTehを、Ohさんは見事なまでに女子っぽい走り方で追いかけてくる。
早朝のビーチをお散歩デートしたり、ハイビスカスを互いの耳に飾りあったり、ハンモックに押し倒したり
「お前ら、なんの目的でこのリゾートに来たのか言ってみぃ!」
という展開^^;
このハンモックのシーンは前回のエントリーで紹介したサントラのイメージに使われている絵力抜群のすばらしいシーンです。
Basと同じお部屋でお楽しみでしたかね?
とからかうTehにOhは「以前のようにドキドキしたりしないんだよね」とつぶやく。
「なんだよ。誰か他の人を好きになったのか?」
と茶化しながら聞くTehに、Ohさんは真顔で彼を見つめるだけ。
いや。
この人やっぱり場馴れしすぎてる気がするんですけど^^;
「おい。まじかよ。誰だよ。教えろって」
「わかってるくせに。それに。お前だって……」
「いつからなんだよ」
「わかんない。お前は?いつからなの?」
「わかんねぇ。俺はただお前のそばにいたいだけだし、誰もお前のそばにいてほしくない。それだけだよ」
「そう。好きなように言えばいいよ。俺は、お前は妬いてるんだと思ってるけど」
このシーンもこの後に来るなかなかハードなイチャコラシーンもそうですけど、表情がよく見えないのが逆にこちらの飢餓感を煽ってきますね。
重要なシーンなのに必要な情報が欠落してるような印象を受けるので、むしろ前のめって見てしまう。
ま、前のめっても見えないんですけど^^;
答えは出さないままに合宿を終え、かえってTehは悶々と苦しむ事になる。
2人が仲直りした浜辺で1人海を見ていると「誰かさんに会えるかもしれないって思ったから」とOhが来て
「そんなに悩む事はないと思うんだけど。流れに身を委ねればいい」
とアタックをする。
アナタは進路が決まっていないのでは?
それとも進路はTehの嫁ということにする気なのか?
余計なお世話とばかりに(まぁ余計なお世話だ)まちなかデートを楽しむ2人。
くそ暑い中水分も持たずにランニングしたり、歌に乗せて気持ちを確かめあったりしたあとは、Tehの家にそのままお泊り。
彼らの最大の恋敵、Teh家のお犬様がいなくなったすきをついて互いに触れ合うTehとOh。
ここでもリードするのはOh。
Basとの間にもそれなりに色々あったはずの彼は、すでに自分の気持ちも(おそらく)セクシャリティもある程度受け入れていて、迷いがあまりない。
しかし少し前まで女子に惹かれていたTehさんは、突如湧き上がった自分の気持ちをそこまでまるっと肯定できない。
Ohさんは相手も自分への気持ちがあるのだから、押せば落ちると思ったのかもしれないけれど。
想いを歌詞にのせて伝えることと、想いを体で伝えること(そしてそれを肯定できるようになること)の間にはそれなりに高い壁がある(ない人もきっといます)。
Ohさんがするべきだったのは、相手が受け入れられるまで待ってあげる事だったと思うんですが、残念ながらこのドラマのOhさんはそこまで大人として描かれていない。
ガキの頃から、相手への依存心が強いうえに、論理よりも自分の感情を優先させがちな人として描かれている。しかも堪え性がない。
そう考えると、序盤の「こいつ性悪やなぁ」と思えたOh-aewさんの振る舞いの数々も、手慣れていたからでは全然なくて^^;
むしろ自分も経験がない事だからこその余裕のなさ、から来るものなのかもしれませんね。
自分の気持ちのままに甘えたモード全開でがんがん誘っていったあげくに途中で逃げられるという……。
お互いにメチャクチャ傷つく結末に終わってしまったのはまぁ必然だった気もします。
初見時はラストカットのOhさんが辛いなぁ、切ないなぁと思ったのですが……。
でもアナタもBasに似たような仕打ちをしてるしな、と。
この手痛い仕打ちを心に刻んで、少し相手の気持ちを思いやれる誘い受けになろうな、Oh-aewと思いました!
同性に恋する気持ちを飲み込めるようになったからといって、それイコール、体でも受けいられるようになるわけではない。
人によって程度の差はあれ、そこには壁があったりするという……。
そういやあまり語られたことはないけど割と「あるある」な展開になっていたかなと思いました。
ま、それは置いても、ラストの「背中が痒いの」シーンはすばらしい。
吐息。ちらちら見えるひざの動き。そしてシャツをもみしだく手の動きで、見てるこちらも落ち着きませんねっていうシーンに仕立て上げた手腕はすごい。
役者さんの顔がハッキリ見えないフレーミングも、前述したようにむしろ飢餓感を煽ってくるし、妄想を掻き立てるし、生々しさを軽減して見やすくなるし、演じてる役者さんとしてもメンタル面での負担が少ないという、いいことずくめの演出だったと思いました。
待て次号!
I told Sunset about youは(執筆当時)動画配信サービスVimeoのオンデマンドコンテンツとしてインターファンには有償で提供されています。
字幕は英語と中国語。
初回が1200円程度、残り4話が600円程度なので全5話視聴して4000円程度です。