タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

『I told Sunset about you』第二話『あぁ!純潔が^^』の巻

ドラマの魅力の一つが、この作品のために書き起こされたサウンドトラック。

主演の2人を含めた若手役者の瑞々しい演技を、静かに支える美しい楽曲の数々が、Nadaoの公式Youtubeサイトにて公開されています。

どん!

再生リストにまとまっているので作業用BGMに最適です(今も聞きながら書いてます)

 

I told Sunset about you第二話の感想を

さて。

小さなイザコザをひきずって、ずっと絶縁状態だったTehとOh。

中国語の特別講座で再会したのをきっかけに、再びヨリを戻したものの。

中学から高校という変化の大きな数年間を没交渉で過ごしているから、実は互いのことをよく知らない。

 

 

 

前半は、隣に自分がいなかった空白の年月を探りあいつつ「お互いの一番」に戻っていく展開。

「いまだ進路が確定してないOhのために、Tehが得意な中国語を教えてあげる」

タイBL2020、流行りの設定を使いながら(WhyRUもMy gearもそうですね)見せ方の工夫が尋常じゃない。

スキンシップで空白の数年間を埋めようとする2人の最初の恋敵が「犬」というのが微笑ましい。

たぬきと見まがう中性脂肪のつきっぷりのこの犬も見どころですが、やはり一番の見どころはサイドカーつきのバイクでプーケットの街を走るシーン。

よくよく見るとこのシーン。

1カットで、ただ2人がたわいない事を(DTだということを)話すだけ。

というシンプルなシーンなんですけど。

バイクに乗ってるという設定にすることで画面に動きを出し、目でも楽しめるシーンになってます。

 

流れていくプーケットの町並みも風情があっていいのですが。

このシーンの主役はあくまで2人のやりとり。

「あらあら?ということは、まだ、なんだね?」

「あぁ、まだだよ。お前は?」

「誰にも言わないでね?」

「言わないよ」

「絶対だよ?」

「言わねえって」

「絶対だからね?」

「言わねえから、さっさと教えろよ」

「僕は、純潔なのでした!」

 

「どっぼーん」みたいなゼスチュアは謎ですが^^;

なんか可愛いですね。

互いに純潔だということを確認して。

「そうか。コイツもまだなのか」と同族意識に芽生えた少年2人が空白の時を一気に詰めたこのやりとり。

 

その数分後には2人の新たな火種になりました^^

 

 

 

「Ohにとっての特別」に戻れたと思ったTehだけど。

2人で飯を食って勉強するはずが、Ohが勝手に友人を呼んでしまった事にモヤッとする。

「誰にも言わないで」と言っていた事をOhがしれっと友人の前で告白した事も彼には不満。

「みんな友達なんだからいいじゃないか」

とOhが言うからTehも進学校の友達に話してみるけど、なんか違う。

クローゼットに残っていた制服を着て、Ohの高校に来たTehは、自分の胸のモヤモヤを彼に告げようとする(がなんだか言葉にならない)。

 

ここも、古びた校舎の廊下というなんてことないロケーションなのに構図と光が美しくて、おもわず「ほぅ」とため息がでます。

 

「つまりさ。お前に話した事を他のみんなにも話しちゃったからお前は怒ってたってことなんだね。そう、わかった。とっておきの秘密があるんだ。それをお前に教えるよ」

「なんだよ」

「Basが好きなんだ」

 

驚きはしたものの、Tehさんは微塵も「それって変じゃね?」という顔をしなかった。

むしろ全開の笑みで彼の秘密を受け止め、サポートしようとする。

 

「同性同士で恋に落ちるのが当たり前」みたいな設定のBLドラマとは違い、この作品は現実と地続きの世界観で構築されていると思うんですが。

そういうドラマで「性別がどうであろうと愛は愛なんだよ」とか、そういうエクスキューズすら入らない演出が、個人的には嬉しかったですね。

ま、もっとも。

この後自分の(そしてOhの)気持ちに気づいた時に、同じように「関係ねぇ」という態度をTehがつらぬけるかは未知ですけど。

 

Oh aewの秘密を教えてもらった単細胞Tehは、おせっかいのおばちゃんに早変わりしてBasもOhに気持ちがあるか探ろうと画策する。

Basも含めた仲間が集まってるときに「俺、Ohとつきあうんだ」と告白。

「あらら、これはAgain2getherですか?」

という展開に。

すぐに冗談として打ち消すも、Tehの思わぬ告白にわっかりやすく落ち込むBas。

それを見てOhは「やばい。これって両思い」と自然に顔がにやけてしまう。

肘をくっつけるくっつけない。

膝をくっつける、くっつけない。

の、やりとりも含めてこのシーンはセリフに頼らない演技が微笑ましい。

Basとは膝をくっつけられないのに、Tehとはガンガンくっついちゃってる事もしれっと示されてます。

 

 

 

Ohの恋をサポートしながら、いざ2人が上手くいきだすと面白くないTehに、OhからBasと膝がごっつんこした写真を送りつけられる。

あのアングルで撮影したらBasにも写真撮ったのバレてると思うのですが、もしかしてこれはBasさんからの先制攻撃だったんでしょうか。

この写真にもやっとする彼はあてつけとばかりに一緒にいた意中の女性Thanちゃんの写真を送りつける。

Basからは「いいね」が来てるのにOhからの返事はまるでない。

勉強するって言ったのに、Basとあんな事やこんな事で盛り上がってるかもしれないOhのことを想像したのか、1人純潔のまま残されるのが嫌だったのか^^;

Tehは隣のThanちゃんに顔を近づけ、キスをしようと……とするもしない!

がしかし、その気になっちゃったThanちゃんが彼にキス!

彼の純潔は薄皮一枚くらいめくられてしまったのでした^^;

 

ここ。

Tehがそのままの勢いでキスしちゃってたら、その後に続く「Teh、機嫌を悪くして、Ohを再び無視しようとする」という展開で彼の印象が悪くなりすぎていた気がしますね。

自分は(あてつけに)キスしてんのに、妬いて不機嫌になってんじゃねー!

みたいな。

 

ま、しかし今回のいざこざはアッサリ収束。

2人はOhの実家のリゾートに向かう舟で、ひざをごっつんこしながら仲直りしたのでした。

ここまでの雰囲気だと、泣かされるのはTehやOhではなく、ThanちゃんやBas君ではないかという気がしてますけど、さてどうなるのでしょうね。

という感じで、待て次号!

rukacchii.hatenablog.com

 

 


I told Sunset about youは(執筆当時)動画配信サービスVimeoのオンデマンドコンテンツとしてインターファンには有償で提供されています。

vimeo.com

字幕は英語と中国語。

初回が1200円程度、残り4話が600円程度なので全5話視聴して4000円程度です。