全18話と聞いていたんですが、一話はスペシャルエピソード(これについては後日)。
ドラマとしては17話でついに完結。
Until We Meet Again 第17話の感想を
この作品は日本で配信されています。
配信状況はこちらのページからご確認ください。
第16話についてこちら
時は前世。
仲良く一緒に頭をぶち抜いた息子達の心意気が、ついについに馬鹿パパ2人にも届いたようで、お葬式は仲良く合同葬になりました。
10分強あるこのお葬式の様子。
パンパカBGMを流すのが好きなタイドラマにあっては珍しく、自然音のみという演出でした。
曲でこちらの気持ちを盛り上げようとせず、大切な物をなくした喪失感を静かに噛みしめるような、臨場感のあるシーンになっていたとは思いました。
Kritが冷蔵庫の中のキャンディを手にして、ダーダーと泣くシーンも切ない。
のですが。
やっぱり個人的には、死んだ後に認めてもらっても、もうどうにもならないじゃないか。
死んだ後に「せめて最後くらいは」って一緒にお葬式あげてあげるくらいなら。
そんなに簡単に2人の関係を許してあげられる位なら。
生きてる間に許してあげればよかったじゃないか。
という若干イラっとした気持ちの方が強くて、INパパの熱演も「なにを今さら」と感じてしまったボクがいます。
とはいえ、そのまま静かにタイトルソングが始まる構成は、ここまで一切曲を使わずにきたのもあって、溜め込んできた気持ちをグッとせりあげてくるいい演出。
時代はのぼって現世。
全ての記憶を取り戻したPharmさんが「なんでアタイを置いていったの!バカバカ!サラレオ!」
とDean先輩に猫パンチ。
字幕だと抜け落ちてしまってますけど。
Pharmの一人称は「IN」になっているので、前世の記憶を取り戻した。
というよりも前世の人物に乗っ取られた、という感じなんかな?と思いました。
猫パンチの繰り出し方とか、バカバカサラレオ!の言い方とか、どことなくEarthちゃんの演技を彷彿とさせます。
サラレオ!はタイ語で「くそったれ」「こんちくしょう!」とか、まぁその手のニュアンスのお言葉です(見といてよかった2gether the series)。
Pharmのような清純派が「クソッタレ!」とはさすがに言わないと思うので^^;
「ろくでなし!」とか「最低男」とか。
そんな感じじゃないでしょうかね。
気持ちの昂ぶったPharmさんは「アンタにアタイが味わった苦しみを味あわせたげるわ」と缶缶の中にしまってあった記念の銃口を顎につきつける。
その銃。弾入ってないと思うぞ?(長く使ってないわけだし)
と思っていたので、実はそれほど緊迫した気持ちになれず^^;
そうこうする内にDean先輩、あっちゅーまにPharmの武装解除に成功。
タイミングよくロン毛に連れられ、一族がお部屋に勢揃い。
INに乗っ取られたPharmは、車椅子で現れたKornパパにしてPharmのグランパを見て、半狂乱。
渋いイケメンに成長したKritおじさんは、そんなPharmとDeanに「誰も君たちを引き離そうと思っていない」と説く。
そしてINとKornの関係に大反対していた2人のパパが、残りの人生でどんだけその事について苦しんだかを語ります。
その過程で、前回の記事でボクが疑問に思っていた答えも明かされましたね。
元マフィアなので(おそらくは)潤沢な資金があったのでしょう。
グランパはまるっとマンションを一棟買い上げて、INとKornの暮らした部屋は当時のまんま保存しておいたのでした。
Kritおじさんは既に目の前にいる2人の若者が、前世ではINとKornなのだという、実際のところ、かなりオカルトな設定を寸分も疑うことなく「みんなを許してあげてほしい」とINとKornに語りかける。
DeanとPharmの体を借りて、KornとINが互いの罪を謝罪して、互いを許し、ヒシっと抱き合って、このシーンはめでたく幕を閉じたのでした。
見る前に思っていたのは「前世で結ばれなかった2人の少年たちが、今生でも色々な障害を乗り越えた末、ついに一緒になる」という筋書きのドラマでした。
が、こうして最後まで見てみると。
このドラマが描きたかったものの一つは
「前世で結ばれなかった2人の恋人が、今生で再会を果たし、すれ違っていた気持ちを修復しついに消滅する」
という筋書きだったのかもしれません。
言うなら前世の記憶というよりも、未練があって成仏できない幽霊のような感じ。
そしてもう一つの大事なテーマだったように感じるのは「前世から決められていた僕たちの恋は、本当に僕たちの恋なのか?」という物。
これまでも折にふれ「前世でどうだ。前世ではこうだ」と過去の2人に引きずられている様子が描かれていました。
Dean先輩はわりと初期から前世の事は知りつつも「自分のPharmへの気持ち」に疑いを抱いている様子はありません。
だが、しかしこの半狂乱事件を経て、Pharmは自分の気持ちに確証をもてなくなった。
今、目の前にいるDean先輩を
INが好きだったから好きなのか?
それともPharmとして好きなのか?
自分の気持ちに自信がなくなったPharmは「少し距離を取りませんか?」とDean先輩に告げる。
Pharmが自分の気持ちを見つめ直しつつ、淡々と大学生活が続ける中で、
ついについにサミーちゃん(Manaow)が花束もらって彼氏ができたり
WinがちゃくちゃくとTeamを手なづけていったり
と色々未解決の問題が処理されます。
正直、この話の中で一番「よがったね、ほんによがったよ」と思ったのはサミーちゃんに彼氏が出来た瞬間ですね^^
Dean先輩への気持ちは、間違いなくボクの物。
Pharmがそう確信するきっかけは、序盤に頻出していたタイスイーツ。
お料理部の新規メニューを考えなくちゃいけなくなったPharmは、Dean先輩とお近づきになるきっかけになったLuem Kleunを作ることに。
それがきっかけとなり、自分の気持ちに自信を深めていくのでした。
そういやPharmが前世との繋がりを知るようになって、お菓子の出番はめっきり影が薄くなりました。
初見時は「もじもじと普通の草食系の恋の話ばかり続いて、全然前世と絡んで来ないなぁ」と思っていたんですけど。
もじもじとした草食系の恋のやりとりが丁寧に描かれていなかったら「やっぱりこの気持ちは、ボクの物なんだ」というPharmの気づきに説得力は出なかった。
当然といえば当然ですが、ちゃんと計算して構成されていたんだな。
と再認識。
個人的には「運命づけられた恋は、自分の本当の恋じゃないんじゃないか?」と主人公が悩む。
というのは珍しい展開だと思ったので、前世の想いに引きずられ、戸惑ったり、苛立ったりするPharmの様子をもう少し長く描写してほしかったかなと思いました。
再び夢に現れたINとKorn。
仲良そうに話す2人がPharmの夢から退場して、それでも残ってくれたのはDean先輩だった。
というこのシーンはPharmの気づきをビジュアル化。
自分の想いに気づいたPharmがドアを開けるとDean先輩が立っていた。
「お前もしかして夜中ずっと立ってたんかい!」
と突っ込みたくなりましたけど、もう終わりだし、まぁいいやっ。
って感じにもなりました。
この後、指輪贈呈の儀なども入りまして、過去の呪縛から解き放たれて、PharmとDeanは末永く幸せに暮らすんでしょうね^^。
というわけでこれにて終了。
読んでくれてありがとう。また次の作品で!
Until We Meet Againを日本語字幕で見たい。という方へ
英語での視聴は敷居が高い!
日本語字幕でもう一度見たいという方に朗報です。
この作品は現在
アマゾンプライムビデオで配信されています。
もちろん日本語字幕もついています^^
初回エピソードのみ無料で視聴が可能。
それ以降は一話につき220円。
シリーズでの視聴は2500円との事です。
DVDBOXセットも販売しております。
お家の一番いい場所にPharm達を飾っておきたいと思った方はご購入を検討ください。