毎回、名作映画のオマージュが使われているのが楽しいTheory of love。
今回はなぜか男女で感想がバキッと分かれる、あの作品が取り上げられています。
というわけで。
「Theory Of Love」第三回の感想を!
第二話の感想はこちら
ポンコツキューピッドTwoの力添えの成果もあって、Khaiのコンドミニアムの一室に居候する事になったThrid。
4人組が彼の部屋に集まった際も、同棲中の(ある意味正しい)彼女の様に客人のTwoとBoneをおもてなしする。
少し脇にそれますが、Twoを演じているのはWhite君。
LoveSickというBL作品で主演を張り、それがきっかけでショービズの世界に足を突っ込む事になりました。
本人には大変申しわけないのですが、タイ語が判らない僕からみても当時のWhite君はお世辞にも演技力がある。という感じではありませんでした。
セリフの前に変なタメができるし、動きも表情もぎこちない。
LoveSick組からは、The giftedのSing、SotusのGunsmile、Great Man AcademyのCaptainらも排出されています。
各々俳優として飛躍していく中、ちょっと伸び悩んでいるといいますか。
自分のポジションを確立しきれていない印象がありました。
そんなWhite君ですが、今回はTwoという三枚目のグループのムードメーカーをのびのびと演じてくれています。
棒読みの局地だったLoveSickの頃を思うと演技力の飛躍的な向上に目頭が熱くなります。
そんなTwoが、あまりに物がないKhaiの部屋をディスり「もっと家財道具を買えよ!」と言う。
そんなわけでThirdとKhaiは2人揃って、IKEAっぽい大型家具店でお買い物。
「なんで俺まで付き合わないといけないわけ?」
「一緒に住んでんだし、選ぶの手伝ってくれよ」
ホントは嬉しいはずなのにツンデレ気味にぼやくThird君。
そしてオマージュタイムが始まります。
展示されたソファに飛び乗るKhai。
「ようこそ我が家へ。テレビでも見る?」とリモコンをかざすKhai。
「あっれ〜、テレビ壊れてんのかな。黒いまんまだ」
「チャンネル変えないの?」
「マジで壊れてるっぽいんだよ」
Third、脇のクッションを抱えて。
「買ったら値札ははずせって、俺何度も言ったよね?」
「冗談はやめろって」
いやいやKhaiさん。アンタが始めたんやで。
「腹減ったんだ。飯食おうぜ」
と、ソファから飛び上がり去っていくKhai。
後に続くThirdは笑みを浮かべている。
キッチンが展示されている区画へ移動した2人。
「腹減ってんだ。何を作ってくれんのかな」とKhai。
さりげなくエプロンをつけたThird^^
展示されたオーブンの中にあったチキン(の模型)を出して言う。
「これだよ!ローストチキンです」
「おぉ!やけどしねえの?」
Third、チキンを放り投げて
「めちゃくちゃあっち!」と耳たぶを触る。
テーブルに放り投げられたチキンをコンコンと触るKhai。
「何時間焼いたんだよ?硬そうだよ」
「食べてみて。おいしいよ」
「うそつけよ」
と、この一連のやりとりは「500日のサマー」という恋愛映画のオマージュです。
正直。
パクリと言ってもいいレベルでまるっとおんなじような事をやっています。
隠すつもりもないらしく^^;
劇中でもThridが「500日のサマーみたいだ」と言ってます。
この「500日のサマー」とても不思議な映画です。
男子同士で感想を言い合うと「サマーは全く理解できない。なんで彼女が離れていったのか、ちっとも理解できない」という印象になる事が多いのです、が。
女性に感想を聞きますと「彼女が別れるのは当然だ。この人はしてほしい時にしてくほしい事をしてくれない」という意見が非常に多くあがってくる。
見てるものが同じでも、男子と女子ではまったく違う印象を持つ。
男子と女子は根本的に見てる世界が違うのだ。
という事に気づかせてくれる映画です。
選曲センスの良さと、軽快な語り口が気持ちいいカワイイ恋愛映画です。
タイドラマに飽きた際にはこちらの作品もぜひ。
一通りの家財道具を買い、最後にはペアのマグカップを買って帰った2人。
おそろいのカップを見て「お前ら新婚さんみたくなってるぞ」と冷やかすTwo。
「俺たちは一般的なルームメイトっです」と言うThirdだが、エプロンをして彼のために夕飯を作る姿は、まるで妻のようだ。
そしてそんなTwoの冷やかしがThird的にはまんざらでもない。
このままKhaiとなんとなくいい感じなるのかなと。
視聴者も、Twoも、Thirdもそう思いはじめた矢先にKhaiはまた女子を連れて戻ってきた。
ここまで3話開始から10分程度。
Thirdの春は短くあっけなく終わってしまいました。
「彼女が緊張するから、しばらく部屋を出ててくんない」と頼まれるThird 。
意味するところを理解した時、彼の部屋に居候するという作戦を後悔しはじめる。
すぐ近くで恋する相手が他の誰かといちゃこらしてる。
それを知ってて心穏やかでいられる方がおかしいです。
彼はKhaiに黙って部屋を出ていこうとするのですが、諸々あって結局は、さらに傷つくかもしれないのに、彼の部屋に残るという選択をします。
と後半はKhaiへの怒りがフツフツ湧いてくるだけの展開なので、サクッとまとめました。
待て次号!