2話の副題は「Love Actually」
作中にも出てきますが同名の傑作ラブストーリーがありますね。
副題に名作映画のタイトルをつける縛りがあるのかな?
と思って第一話のタイトルを調べてみました。
こちらは「Best Friend」
同名タイトルの作品はググったかぎり、ありません。
My best friends Weddingならあるんですけどね。
さて本題を^^
「Theory Of Love」第二回の感想を!
第一話の感想はこちら
3年にも及ぶ片思いに、ついに心折れたThird君。
さめざめと涙を流しながら彼の写真をビリリ、ビリリと破いていく。
「Third,お前Khaiのことが好きなんだろ?」
そんな彼に声をかけたのは、一緒に映画を作る仲間であり友人のTwo。
詮索好きなおばちゃんの様にTwoは更に踏みこんでいく。
「いつからアイツのことを想ってたんだよ」
「そんなに昔のことじゃない」
「いつからだって聞いたんだ。ちゃんと答えろよ」
「3年間。初めて会った時からずっとだよ」
「まじかよ!」
Thirdの境遇に同情したTwoは、Khaiを振り向かせるために協力する事を申し出る。
だ〜がしかし!
彼ほど恋のキューピッドに向かない性格の人もないという程、やる事があざとい^^;
あまりのあざといアプローチに当のThirdが「カメラマンとしては最高だけど、芝居はサイアクだ」と止めに入るほどで、作戦はあっけなく失敗する。
作戦は失敗に終わったが、直後にちょっとした出来事が。
大Earth演じるイケメンの先輩Un。自分らとまったく縁ない人だと思っていた彼とThirdが実は友人だったという事実をこの時初めてKhaiは知る。
お前らベストフレンズじゃなかったのかよ?^^;
自分の親友にイケメンが馴れ馴れしくしている事に嫉妬の炎を燃やした(おそらく)Khai。
仲良さそうに話す2人に介入し「やることあるんで」と強引にThirdをUnから引き剥がす。
Twoの助力よりUnさんとの仲良し現場を折にふれKhaiに見せつける方が、Khai攻略はたやすいのでは?と思った瞬間です^^
制作中の映画の仮編集を見る4人。
案の定、Milkの事ばかり気を取られていて大事な音が撮れてない。
Khaiは責任をもって、撮り逃した音を収録しに行く事になる。
ここでポンコツキューピッドTwoが再びの介入。
一緒に行ってこいとThirdに促すが、鈍い子のThirdはその意図が判らない。
TwoはThirdを引き寄せて
「この機会を使って、想いをヤツに告白するんだよ!」と耳打ちをする。
まぁ実際は耳打ちというかかなり普通の声量で話していまして、絶対にKhai にも聞こえてるだろ?
という感じなのですがマイペンライ。
こうして夜の川べりに2人きり。
コオロギの音撮りのために佇むのでありました。
前回ガンマイクの指向性のお話をしましたが、指向性があるとはいえ録音をする時に私語は普通は厳禁です。
にもかかわらず、しゃべくるKhai。
録音マンとして基本から教え直した方が良いと思うぞ^^;
雰囲気の良さに便乗しての告白も、チキンなThirdにはやりきれずTwoに責められる。
「ずっと友達だったのに、今さらそんな事を言えないよ!」的な逆ギレを受け、ポンコツキューピッドTwoは早くもさじを投げた。
Khaiと収録してきた音声ファイルを元のファイルと差し替えるThird。
音のファイルを切って繋げて「Khai,僕は君が好きだ」と聞こえるように編集する。
今回も映像編集のテクニックを利用したうまいアイディアだなと思いました。
面と向かっては言えない言葉をリピートで繰り返し聞きつつ、さめざめと泣くThird君の表情が胸をうちます。
号泣するでもなく、しゃくりあげるでもなく、本作のGunさんは静かに涙しているシーンが多い印象がします。
ちなみにここで流れているのが本作のエンディングソング。
タイの人気グループGETSUNOVAさんのオリジナル楽曲です!
こちら!どん!
Khaiが現恋人のMilkと別れた。
ここだ!チャンスだ!とポンコツキューピッドはけしかける。
「彼の家に押しかけて、やぁKhai。僕はお前が好きなんだ。ってそれはないよ。変だろ?」とごねるThirdに「ストレートに言うのがイヤなら、映画のマネしてみりゃいんじゃね?」という提案をする。
どうしてこの提案が刺さったのかは謎ですが、Thirdは告白に適した映画を探す。
そして採用したのが「Love Actually」。
こちらです。
親友と結婚した女性に(叶わなくても)とにかく自分の気持ちだけを伝えたい。
そう思った主人公がフリップを使って告白をするというとても有名なシーンです。
こういうモジモジした告白はアジアン受けしそう……と個人的には思いました。
本家でこのシーンをやるのは国際的には無名だった頃のアンドリュー・リンカーンとキーラ・ナイトレイ。
その後、アンドリューはウォーキング・デッドのリック・グライムズとして。
キーラ・ナイトレイはパイレーツ・オブ・カリビアンのエリザベスで大ブレイクしております。
他にもこの作品にはコリン・ファース(キングズマン)、トーマス・サングスター(メイズ)、マーティン・フリーマン(シャーロック)キウェテル・イジョフォー(それでも世はあける)など後にスターになった役者が大挙して出演しています。
本家のフリップ告白も実りませんが、Thirdの告白も実らない。
Milkとヨリを戻すための告白をThirdが代わりに考えてくれたと勘違いされ、この作戦も失敗に終わる。
ここ。
個人的にはKhaiにもThirdの意図が判っているように思えました。
判っていながらあえて、YesかNoかで答えなくてすむようズレた返事をしているように思えます。
タイBL(タイに限らないかもしれませんが)のお約束「好きなんだけど、認めたくない」という展開をセリフで説明せずに表現しているのかもしれません。
ことごとく失敗するポンコツキューピッドの作戦。
万策つきた最後の作戦は「家の家賃が払えずにコンドミニアムを追い出されちゃう。僕どうしよう」という作戦。
友人思いだけど影薄い、仲間の一人Boneのザ・汚部屋にあわや居候させられそうになる。
ところから奇跡の大逆転!
ThridはKhaiの部屋に転がり込むことに成功する。
こうして物語はターニングポイントを迎える事になったのでした。
待て次号!