タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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Not Me EP11。悪役であるも悪人でない。グレーの解像度が深いTodが魅力的

このドラマ、そもそもの始まりは「双子の兄・Blackをボコボコにした何者かを突き止める」というミッションに端を発します。

そのために兄さんの友人に接触し、成り行き上反体制運動に引き込まれ、対立しながらもSeanに惹かれ、そして肌色プロレスになだれ込んだわけですが、肝心の「兄をボコボコにした犯人」についての捜査は難航を極め一向に犯人にたどり着かない。

そうこうするうち兄さんは覚醒。

「俺をボコったのは(彼らの友人)Todだよ」と口走ったので、Whiteさんの捜査は強制終了。彼が探偵や警察官にはまるで向いてない事を知らしめました。

Not Me。第11話の感想を

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10話の時点で襲撃犯がTodだと明かしておきながら、BlackさんとTodとの直接対決は11話にもつれ込む。

タウィーの部下に襲撃されたSean達。彼らの元にWhiteさんが駆けつけた頃、Blackさんは単身Todとの直接対決の場に向かっていた。

共に緊迫した状況にあるBlackとWhiteを交互に見せていくわけですが、今見ているのがBlackパートかWhiteパートか迷わないのは演者の高い演技力の賜物。

なにが違うのか少し考えてみたんですけど……。

前回触れたようにBlackのほうが圧倒的に感情の振れ幅が狭い事に加え、Blackさんは表情同様、体の動きも無駄がない。

Whiteの方は動きが柔らかいというか遊びがあるような気が……。します。

 

 

 

双子のリンクなんかも使いながら、かたやバイクで逃走中。かたやこの番組お約束たる物理的な格闘シーンを挟みながらの政治信条についての見解の相違をぶつけていく展開(まるでガンダムみたいだなと思ったのは僕だけでしょうか)は非常にスリリング。

Todさんとプールで大乱闘を繰り広げBlackあわや絶体絶命の危機を、バイク運転中という状況に放り込むことでWhiteさんの大ピンチにも仕立て上げた演出の素晴らしさに大拍手。

 

Singさんを強く推す、るかっち的には友人でありながらBlackボコボコの張本人Todという役柄を彼が魅力的に演じてくれているのが非常に嬉しい。

前回のエピソードで鮮烈な印象を残したBlackママ同様に、自分なりの生き方の信条を持っていてそれに従って動いている。

部屋に入ってきた瞬間にWhiteではなくBlackだと識別しておきながら、素知らぬ顔で招き入れてだまし討ちにする若さに見合わない汚い部分と、いざ彼を追い詰める時の切なさと苦しさの入り混じったなんともいえない表情、しっかりお膳立てしておきながら最後を詰めきれない甘さ。

「白」でも「黒」でもない「グレー」の領域に存在し、状況に応じて白に寄ったり黒に寄ったりする人間臭い「悪役」になっています。

 

このTodさん。Black襲撃の犯人だという事は明かされたものの、まだまだ謎も多く残っています。

なしてTodさんは友人であるBlackさんを命を危うくなるまでボコボコにしたのか?

なしてTodさんは自らが実行犯でありながらWhiteに「犯人探し」をけしかけたのか?

なしてTodさんはBlackにとどめをささなかったのか?

事の発端は彼のビジネス的な部分に絡んでいくのか。それとももしやBlackの部屋の手紙は彼が書いたもの?

などなど、色々と先の展開を推測したくなる多くの謎をいまだ残したキャラクター。

Sean、White、Yok、UNAR、それに少し影の薄いGramに至るまで、あらゆるキャラの動向が気にかかる大興奮の展開で

待て次号!

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