最悪な出会いをしたINとSUNが、舞台の稽古を通して友達になるまでを描いた序盤戦。
同級生の女子・Ainamも絡んだ三角関係がセットアップされての中盤戦は、内気な彼ら彼女らが静かに相手への思いを募らせていく王道少女漫画的展開。
この人達、本当に丸わかりなのに自分たちの気持ちをなかなか口には出しません。
彼女が彼を追いかけるから、彼が彼女を追いかけて、その彼を彼が追いかける^^
という感じで恋のラットレースがひたすら続きます^^
というわけで。
My Dear Loser 第4話から第6話までの感想を!
も・く・じ
舞台の稽古を通してすっかり意気投合をしたINとSUN。
夏休みに入り、2人がグンッと距離を縮めるきっかけとなる出来事が湧き上がる。
叔母とケンカをしたSUNが、夏休みの間INの家に居候する事になったのだ。
元から折り合いが悪い叔母とSUN。
ついにSUNが部屋を出ていく決意をかためたのは、叔母がSUNの部屋に勝手に入り、勝手に荷物を点検されたから。
この時叔母がSUNの部屋から発見したのが、BL漫画とゲイテーマの映画。
ちらほらとほのめかされていたSUNの性的指向が、ここではっきりと視聴者に対して示されました。
正直ありがちな「(男とか女とか関係なく)お前だから好きなんだ」的展開になっていくのかと思いきや、SUNはハッキリとゲイ設定でしたね。
辛そうな表情のSUNと、手に持ったBL漫画のイケメン2人の笑顔の対比が切ない。
きっと「こんな風に笑いあえる誰かが欲しいなぁ」とSUNは思って買っちゃったんでしょうね。
ちなみに彼が隠し持っていた映画のDVDの一枚目はおそらくこちら。
少し前の韓国のLGBTテーマの作品です。
見たことはあるのですが……面白い……という印象はなかったです^^;
けっこうガッツリな描写があった映画なので、高校生がどうやってこれを入手したのかは謎です^^;
Morkにゲットしてもらったのかも?
ちなみにもう一枚のDVDも判明しているわけですが。
それはまた後程^^
自分のプライバシーを侵害されたと怒ったSUNは、叔母の家を飛び出してINのお屋敷に居候をする事に。
友人宅という事ならば、まずOhの所に行っても良さそうな物ですが……。
^^;
SUN、INを教育するの巻
INの部屋のベッドにならんで腰かけ、ぎこちない会話をつなぐ2人。
ゴージャス過ぎる内装の効果もあって「初めてラブ◯に入ったカポーみたいだ」と思ったのはボクでしょうか?^^;
この時SUNが「これを見よう!」と持ってきたのは日本でも公開された「リトル・ダンサー」という映画(パッケージの写真から推測)
SUNが「すごいいいよ!」と言っていますが同意見。
そしてこの映画にも実はセクマイ要素が少しだけ含まれています^^;
でもこれは前述の2枚目のDVDでは、ありません。
とまぁ。
こうしてSUNはまんまと「ちょっと気になる男の子」INと一つ屋根の下、楽しく暮らす事になりました^^
ゲームをしたり、映画を見たり、買い物行ってお互いの服を選んだり。
いやもうそれデートでしょ?
SUNってば「ボクはなにも知りません」ってな顔して、さりげーなくINを教育していく結構な策士っぷり。
INもまんざらでもない様子。
慣れた感じでSUNの肩に腕を回して終始ニッコニコ。
つるむ相手が変わるだけで、人の表情はここまで柔らかくなるんだなぁ、と思ったり。
そしてここでSUNが「これはすごいいい映画なんだ」とINに薦めている「Eternal Summer」という作品が、叔母の家を出てくる原因になったDVDの2枚目。
この作品。
日本では「花蓮の夏」というタイトルで公開された台湾映画です。
この作品もハッキリとLGBTテーマの作品でして、後半に結構頑張ったシーンがある作品(なぜこれを高校生が入手できたのか……^^;)。
そしてこの作品、メインキャラクターは男子2人に女子1人。
一人の少年が別の少年に恋をしているという、IN、SUN、Ainamと似たような人物構造になっている作品です。
この作品をINに「ボクがすごく好きな作品なんだ」って渡しちゃうって……。
暗に「自分はそうなんですよ」「そして自分は君が好きなんですよ」って告白しているようなもんなんですよね。
あえて試してみたのでしょうか?
こうして夏休みが開ける頃には「双子みたいよ」とAinamと言われてしまうくらい、2人は互いに感化されてしまったのでした。
互いに……。というよりもINがより感化された印象です^^
SUNの教育のたまものでしょう^^
IN、Ainamの気を引くためにチアを始めて、SUNをぬか喜びさせるの巻
イベントごとが目白押しのタイドラマ内の学校生活。
休みが空けてすぐに体育祭がやってくる^^
前の学校ではチアリーダーをやっていたSUNは、先輩に誘われチアリーディングをする事に。
休みの間、ずっとつるんでいた(デート三昧だった)親友がチアに入って寂しい気分のIN少年。
Ainamが「あんたもやればいいのに」とけしかける。
判りやすくAinamの事が気になっているINは「自分がチアリーダーをやれたら、ご褒美をもらう」という賭けを持ちかけ、チアリーディングを始める事に。
ここは、INというキャラクターの本質がとても良く現れているシーンだと思いました。
「したい事は?」と聞かれて「なんでも(Anything)」と答えちゃう。
「できる事がなにか知っておかないと」と聞かれても「なんでも(Everything)」と答えちゃう。
「なにが好きでなにが嫌いなの?」と聞かれると「わかんない」と答えちゃう。
しかも終始にこやかに^^
結局INには自分というものがないんですよね。
だからつき合う相手が変わると態度も変わる。
Copperといる時は(彼とそのギャング達)に合わせて、上から目線の嫌なやつだったのに、SUN達と行動するようになると終始ニコニコ、素直で無邪気な部分が前面に出てくる。
彼の態度の急変が、それなりに説得力を保っているのは、このウジウジと自分でなにも決められないINの性格がちゃんと描かれているからかな、と思いました。
しかも彼。
最後まで「決められない男のまま」なんですよね^^;
まぁ、だからOurSkyyに話が続いたわけですが。
とまぁ、INはこうしてチアリーダーをする事になり、SUNはチア初体験の彼にチアの基本動作をレクチャーする。
日頃おとなしい印象がするSUNが、チアの特訓の時だけめっちゃキビキビ鬼教官化してるのがおかしいシーンでした。
「なんでいきなりチアをやろうと思ったんだよ?」
「お前がいるからだよ」
と言われた時にさりげーなく嬉しそうなSUN少年。
違うよ。
彼は君のためにしたわけじゃないんだよ TOT
努力の成果か彼らのチアは優秀賞をいただいた。
いろいろあってちょっと調子づいているOhも、Copperを短距離走で打ち負かす。
高校生の祝勝会とは思えない海鮮バーベキューで打ち上げをする4人。
しかしSUNにショックな出来事が。
チアを始めたのは自分のためだと思っていたのに、実はAinamの気を引くためにチアを始めたという事実が明かされたのだ。
と、ここまで。
つづく7話でお話は大きく動き出し、最終9話で一応の決着を見ることに。
そちらは「3.その結末?」というタイトルでお届けします。
なぜ「?」がついているかは、作品をご覧になった人はお判りかと思います^^
というわけで。待て次号!