7話の後半からは主役交代。
Rainの世話ばかり焼いてるおばちゃんキャラSky君とPayuの親友(悪友?)Prapaiが全面に出てくる展開に。
Prapaiさんは意外にも「いつもニコニコPayuをからかっている人」位の掘り下げしかされて来なかったのですが、7話で攻守交代した途端にキャラ立ちがすごい。
絶対親のコネだろう?
という小綺麗なオフィス(なんと個室で秘書つきだ)をあてがわれ「それは日本企業では仕事に行く格好とは見なされないぞ」という派手なスーツを来て出社……したかと思ったら!
物思いにふけった後に「この後の予定はキャンセルで」とオフィスを後にし、Payuの家へと乗り込んでいく。
乗り込む前に(おそらく)自宅に戻って、なぜかターコイズブルーのスーツに着替えて友人の家へと参上つかまつる伊達男っぷり。
ソファにでーんと我が物顔で居座る彼は、最近Payuが落としたばかりの年下の大学生に声をかけ「君の友人のほらあの一緒に来てたかれ?彼の電話番号を教えてよ」と切り出して、まんまとSkyの名前と番号を聞き出す事に(なかば奪い取ったと言って良いだろう)成功する。
さて一方のSky君は7話の段階ではこれまでの描写から大きく逸脱しない感じで「頼まれたら嫌といえない」「ついつい人の世話を焼く」
実家に戻ってほうきをかけて足をぶつけて「ほー」とかぼやく様の庶民感がとても愛らしい親近感の高いキャラ。
実はこの2人。Rainが闇レースでPayuに出会ったまさにその時、すでに出会っていたのでした。
からのLove in The Air 8話・9話の感想を
限られた人しか入っちゃいけない闇レースに紛れ込み、ガードに追われる身になったRainとPayu。
PayuがRainを確保してお説教をかましてる間、残されたSkyをPrapaiは「俺の彼氏だ」と確保する。だがしかし。
お坊ちゃまではあるものの紳士ではないPrapaiさんは助けてあげる代償を彼に要求。かくして主役交代して早々の肌色、ならぬ紫色展開に突入する。
いやぁ、やってることがゲスい。
チャラい系だと思っていたけど弱みにつけ込みそれを要求するなんて、それ悪役がやることだから!Payuに絡んでたチンピラがやることだから!
と、通常なら大きくポイントを下げるところなんですが。
まるで悪びれていないからか。屈託のないスマイルのせいか、Skyが「それ」自体を「彼」とやる事に嫌悪してるように見えないからか、思いのほかキャラのゲス印象になってこないのが不思議です。
Skyさんも割とノリノリ、なんだかんだ自分リードでガッツリ紫を堪能したように見えるのに名前も電話番号もつけずに去っていく。
その展開からの3ヶ月後がRainから電話番号を聞き出すシーン。以降はナルシストPrapaiさんが溢れ出る自信を燃料にして怒涛のアタックを開始する。
だがしかし……。
Skyさんは元カレ絡みでなにか嫌な事があり、それ以降「大切な人」を作らないようにしていたのだった。
終始ワーワー騒いでコメディ要素の強かったRain編と違って、Sky編は「なんで僕ばかりこんな目に」みたいなセリフをポソリポソリと漏らす様や、いろんな人にいろんな事をさりげなく任され(押しつけれられて)、なんとも言えない表情をする様子など台詞のないパートが印象に残ります。
高望みするのを意識して止めている庶民派男子の心の傷を、自信家の王子様がどう癒やしてくのか、とても気になる展開で
待て次号!