KinnとPorsche、2人の心の裏側じゃいろんな変化が起こっているんだろうなぁという匂わせで数話じらしてくるのかと思ったら、出し惜しみせずいきなりの肌色祭。
いやいや……。
「頑張りますねぇ」と思わず口をついて出た
KinnPorsche、三話・四話の感想を
初回はほんのり人情風味の家族物。
2話目はお仕事成長物の第一話、みたいなテイストだった当作品。
回を重ねるにつれノリが次第に軽くなり、3話はタイBLの定番ノリ、男子ワチャワチャ青春物みたいな感じになりました。
「もう二度と堅気の世界に戻ってこない」みたいな気合を入れてKinnの組織に入った割に、過去のトラウマから自分のお屋敷から出ようとしない気難しいお坊ちゃまにシャバの開放感を味わってもらおうと馴染みの店に顔をだす。そしてPorscheの友人やKinnまでそれに続いて大騒ぎ。
……。大学生か?
いや、昨今の大学生物タイドラマでもここまでの醜態はなかなかお目にかからない。
Porscheと同室のマッシュヘアはまぁそうなるだろうと納得ですが、インテリジェンスがウリみたいなメガネ君までそうなっちゃうんだぁ……。
意外とすごい(ボディガードだから当然なわけですが)ボディに目の保養をさせていただきつつも
「君らマフィアの割にだいぶガードが甘くないかい?今襲撃されたら一網打尽じゃん?」
という苦笑をこらえきれないのでした。
テーンクン様のキャラのノリにおおむね支配され8割がたドチャドチャした展開ですが、だからこそ残り2割のシリアスパートが引き立ってくる。
借金取りに出向いて人を殺めてしまう中盤と、その事に深く傷ついた事をKinnに告白する最終盤の間にテーンクン様とのドチャドチャを挟み込むので、この馬鹿騒ぎすら自分の罪を忘れたくてどんちゃかしてたのかもしれないなぁ……。
という解釈の余地が出てきます(いや馬鹿騒ぎしてる時はホントに楽しんでる可能性も低くない)。中盤のシリアスパートではKinnが(ボディガードの)Porscheを救う展開があり、最終盤では自分の身の上話から始めてPorscheが礼を言う展開があり、それをきっかけに唐突なキスシーンへとつながっていく。
キスに至るまでのPorscheの身の上話をKinnさんが淋しげな眼差しで視線を逸らすこともなく静かに聞く、というシーンに充分時間が割かれているので突然のキスに違和感はない。
美しい曲を背景にめちゃくちゃ空気感のいいシーンになっているのに……。
このすべてを泥酔モードのPorscheさんは忘れちまったという流れから4話目開始。
再びお話はタイマフィアのダークな世界に戻りつつも、今回もポンコツボディーガードPorscheさんが任務の途中で襲われて、本来守られるべき存在のKinn様が率先して助けに行く!という展開。
こうも毎回足を引っ張るボディガードは惚れた弱みとお父ちゃんからの言いつけがなかったらとっくにクビになってるでしょうね。
4話のもう1つの見所は、一話で登場した健気なPorscheの弟君の再登場。当作品に楽曲も提供しているJeff君との絡みでの登場なので「お?これはサブカプ要員になるわけですか」と喜び勇んだのもつかのま……。
Jeff君がKinn三兄弟の末っ子だという事が発覚。多くを語らない分テーンクン様より数段ヤバそうな匂いをプンプンさせてて、弟君もやばい世界にいやおうなく巻き込まれてしまうのか気になる展開に。
Porsche氏があわや殺されそうになった分家の息子Vegasさんもマッパで仁王立ちしてやばい雰囲気を醸してますし^^;
現時点でもマフィア抗争物として楽しんでいます。男子が(割と激しく)イチャイチャするのにそれ以外の部分で充分に楽しめるように作られているのが、タイBLの成熟を物語っているような気がしますね。
待て次号!