最終話は特別拡大放送でお届けされたタイドラマ、HappyBirthday。
最終話一歩手前の12話とあわせまして、2話まとめて色々語っていきたいと思います。
第11話はこちら
さてこの12話と13話。
最終盤だからか、あまりストーリー的には進展がないんですよね^^;
謎だった「姉の過去」については、すでに全容が明らかになってしまいました。
Tonmai君の体を通して、Tharnnamが親しかった人たちと再会を果たすシーンも、それなりに涙を誘うシーンではありますが。
そこから次の物語が起こるというより、それぞれが抱えていた自責の念を開放していく、いわば物語をたたむ展開。
Tee、Thai、そしてTonmaiパパと一話につき一人づつ、Tharnnamと感動の再会をはたしていったので、残りはTharnnamのお母さんだけ。
12話〜13話の序盤にかけてはこの「Tharnnamがついに母親の前に姿を現す(Tonmaiが体を貸す)」までのゴタゴタが描かれます。
ざっくりいうと姉がこの地に縛られているのは母親が残した「必ず戻ってくる」と書かれたメモに縛られていたから。
母親と再会を果たすことで彼女は現世への未練がなくなり、Tonmaiの前から消えてしまう。
これにまさかのTonmai君が大反発。
姉の成仏に立ちふさがるラスボスはTeeでも、Tonmaiパパでも、実の母親でもなく、主人公という。
意外といえば意外な展開に発展しました。
最初にこの展開を見た時にはTonmai君の性格的に「???」っという感じでした。
メソメソ泣きながら、姉さんが幸せならそれでいいよって許すような気がしたんですが、この意外な反応の理由は最終話序盤で明かされます。
タイトルロールでは一番手なのにすっかり影が薄くなったTeeさんのところに押しかけて、事情を話すTonmai君。
Thannamと再会を果たし、序盤の神経症的な空気が影を潜めたTee。
常識ある大人としてTonmaiをいさめる。
「姉さんは俺が初めて手にしたプレゼント(宝物とするべきかも)なんだ。姉さんを手放すなんてできない」
思えばTonmaiは、誕生日を祝ってもらった事がない少年でした。
ちっさなお菓子の缶に17年間にもらった誕生日プレゼント、すべてが収まってしまうような日々を過ごしてきた少年でした。
友人も少ないTonmai君にとって、与えられた自分の部屋で、この気さくな姉と出会えた事は人生で最高の出来事だったのかもしれません。
こういう彼特有の事情を考えると「姉さんを失いたくない」と反発する彼の気持ちも判らないではないかな。
と納得できるようになりました。
元来が素直で朴訥な少年なので、Tonmai君はTeeの言葉で自分のわがままを反省。
姉に実の母へと引き合わせる事に同意します。
この後は今日を最後に消えてしまう姉と、残される人々とのお別れの挨拶が続きます。
自然と視界がにじむ感動のシーンが続くのですが。
こういうものをブログで言葉を尽くして説明するのは難しいうえに、野暮なので^^;
いい展開でしたよね!
としか言えないのですよね。
あ。一つだけ!
このお別れ行脚の途中でTonmaiパパにTonmaiがお願いをするシーンがあります。
「姉さんにしてあげたいと思っていたけど、もうしてあげる事ができない事があるなら、代わりにボクにしてよ。姉さんを愛していたようにボクを愛して欲しいし、姉さんを抱きしめくなったら、ボクをハグしてくれればいいよ」的な。
姉さんの代わりに、ボクがいるよ。
という事をツラツラと語り、それにパパは感激して、息子をひっしと抱きしめる。
といういいシーンなんですけど。
親からの愛に飢えていた孤独な少年が、自分に注意を引きつけるため、自分よりも愛されていたと思われる姉の幽霊を呼び出せる、という話を作り上げた。
そしてその目的をほぼほぼ達したので、姉の幽霊という妄想がいらなくなった。
という見方も、ものすご〜くうがった見方をすればできなくないよな。
と思ったりしました^^;
まぁストレートに受け取って、感動の涙を流した方が楽しめます^^
さて。
昔暮らした川辺の家で実母と再会を果たした翌朝。
姉はTonmai達の前から姿をけしていた。
一年が経過し、ついにTonmai、18歳にして初めての誕生日パーティーが開かれた。
楽しい誕生日パーティーが終わり部屋に戻ったTonmai。
部屋の中に誰を見たのか、満面の笑みで微笑んだのでした。
この一年の間に起こった色々な事が姉への日記というカタチでつづられていくのですが、ここはNoinaとは相変わらず「友達」で、でも手をつないだよ。
っていうのが、Tonmaiらしくて、ウブくてカワイイなぁと思いましたね。
そして。
微笑みでしめたラストカット。
このカットのためにPluem君をキャスティングしたんじゃないか?
と思うほど、人懐っこいいい笑顔。
泣き芝居の多かった彼ですが、My dear loserで存分に発揮されていたように笑顔こそが彼の最強の武器だよな。
と、このラストカットを見て思いましたよ。
と、これにてこのお話についてはおしまいです。
待て次号!