KornとTime。
主要キャストが一話で2人もDeath退場した驚愕展開の第6話。
やることなすこと上手くいかないポンコツリーダーはすっかり自信を失って自室に引きこもる。
能力を使って部屋に入れるはずのOhmがひたすらドアを叩いて彼に呼びかけるのは友達相手に能力を使いたくないという気持ちなのかもしれません。
それなのに……。
想定外の展開を矢継ぎ早に繰り出してきたThe Gifted Graduationも折り返し地点の第7話。
前回のラストが衝撃すぎて、皆さんそれを噛みしめる時間が必要ですよね?
という感じで、今回は残されたGiftedの面々の感情に寄り添った回。
「裏切り」と「死」という重たい現実にのたうち回って、いがみ合う展開は見てるこちらにもズシリと重たい物を残してきます。
このあたりが鬱展開の底。
だと思いたい人もきっとちらほらいるはずの^^;
The Gifted Graduation第七話の感想を
第六話についてはこちら↓↓↓
Kornが下級生ウィルスをばらまいたのは仲間だったKorn。
そしてそのKornは行方をくらませ逃亡中。
物語の冒頭ではGiftedの面々はKornがどうなったのかを知らない様子(これはDarinの取り調べを受けている時のMonの言葉から推察されます)。
共犯じゃないか、彼の行方を知ってるんじゃないか。
とGiftedの面々に取り調べをするDarinだが芳しい結果を(今回も)出せないでいる。
一方、生徒から死者を2人も出した校長Supotは教育委員会の策略を事前に察知、逃亡する。
ちなみに校長確保に失敗したのもDarinさん。
さすがにいよいよ後がない。
なんちゃって出来る女の汚名返上とばかりに校長代理になった彼女は、Giftedの面々をクラスに集めて「このクラスはこれまでどおり存続します」
と告げる。
仲間2人を失ったPangが「病気の仲間はどうなりますか?」と尋ねた次のシーン。
ストレッチャーで運ばれる死んだ目をしたKornさん。
うわ、えげつない絵映すな〜と思った次の瞬間。
Kornさん、瞬きをする。
え!?生きてるの?
ずっと「眠らないこと」が能力だと思われていたKornさん。
どうやら驚異的な回復力がその主たる能力だという事が明かされました!
驚異的な回復力を持つゆえに疲労が蓄積せず、常にヒットポイントがフル充電なので眠ることができないという副作用が発生してる。
というのがKornさんの能力の正しい理解という事みたいです。
シーズン1の第7話で
「眠らないから時間という資源を存分に使えるすばらしい能力」
だと言ったClairの言葉にずっとミスリードされていましたね^^;
極端な話「不死」という誰もが羨む能力を手にしたKornさん。
投身自殺を図ったものの、その驚異的な回復力で見る間に頭部の傷を修復し一命をとりとめた。
眠ることをなによりも切実に願っているのに死ぬ事すらも許されない。
目が死んでるのは、その絶望感からなのかもしれません。
自分のせいで2人のGiftedを死に追い込んだと自信喪失のPang。
仲間からも距離を置き、一人孤立する彼は代理の校長として奮闘するDarinの姿を見かけるにつれ「この学校をよりよい場所へ変えていく」という彼女の言葉を信じるようになる。
ついには彼女が欲しがっていた能力覚醒テープ(というのでしょうか)を彼女に渡す。
がしかし、彼女は嘘をついていた。
下級生Giftedの容態は(つまりKornの容態もだ)一向に回復などしていなかった。
それを糾弾されたのに「明日上の者に報告するわ」と申し訳無さそうにしれっと別の嘘をついたことが決定打となり、彼女はPangの信頼を完全に失う事になったのでした。
すっかり求心力を失い(一年次の時と同じ様に)バランバランになってしまったGiftedの面々が、久しぶりに部室に全員勢揃いする。
作戦中の事故がきっかけで学校を辞めたNamtarnの誕生日を祝おうとOhmが企画したものだ。
それを口実に仲間内のいざこざを丸く収めたい、という気持ちも彼の言動から感じられます。
これが非常に痛々しい。
空気を読まずこのままだと下級生の命が危険だと口走るPang。
議題がきな臭い方向に行きそうになるたびクラッカーを鳴らしたり、遮ってNamtarnに電話をかけるのはOhm。
痴話喧嘩中のパパとママの機嫌を取ろうと奮闘する子供のような態度が痛々しい。
そんなOhmの態度をまるで無視して喧嘩腰でPangにつっかかるのがPhun。
ヒートアップする2人の間でオロオロしていたOhmがついに切れる。
「もういいよ!辞めてくれよ!なんなんだよ!Namtarnの誕生日を皆で祝えたらって思って声をかけたんだ。それだけだよ。なのになんだよこれは。ぶち壊しだよ。お前のせいで!お前のせいだ!」
そしてお菓子をつかんでPangに投げる。
先週のKorn投身自殺シーンも衝撃でしたが、個人的にはOhmがPangに怒りに我を忘れてお菓子投げつけるこのシーンの方がズンッと心に染みましたね。
投げつけられたのボクじゃないんですけど思いのほか心にグサッとときましたね。
シーズン1の中盤まではPang、Ohm、Namtarnが仲良し3人組で、いつも一緒にどんくさくわちゃわちゃしてたので、Phunに言い負かされるより、Waveと口を聞かなくなった事よりOhmがPangを嫌う。
という展開の方が個人的にはよほど痛い展開でした。
これが原因でメンバーは三々五々に去っていき、Waveを追ってPangも去る。
仲良し三人組の一員としてここはOhmのために残ってあげれば、この後Ohmが仲良し三人組の写真からPangだけ切り捨てるというさらに痛いシーンを見ずにすんだかもしれないなと思いました。
1人取り残された部室にNamtarnから返電が。
涙を拭って作り笑いを浮かべるOhmに
「1人なの?みんなはどこ?」
というNamtarn。
Ohmが彼女になんと言って取り繕ったのかはシーンが変わって判りません。
この尻切れ感が、シーンの「痛さ」を忘れないようにと焼きつけてきて、効果的だけど、とても辛い演出でした。
このシーンの印象が強すぎて、Waveが「俺はお前のなんなのさ?友達?それともただ作戦のコマ?」とキレるシーンとか、失踪した校長とMrPomがPangを呼びつけるシーンとかはちょっと印象が薄いのでした。
ということで校長絡みの展開は待て次号ということで!