第一話からPangのいけ好かないライバルとして登場していたWave君。
最初こそ上から目線の振る舞いと際立つ優秀さで存在感を放っていた彼ですが。
他メンバーが能力を開花させていくにつれ小物っぷりが暴かれていき、むしろ仲間に影で笑われてしまう存在に^^;
ハリーポッターのマルフォイ的な(嬉しくない)立ち位置を獲得しつつあった彼ですが!
ついにメイン回が訪れました!
しかも九話・十話の前後編という大盤振る舞い^^
まずは彼の過去にフォーカスをあてた
The Gifted 第九回の感想をば
第八話はこちらから。
中間試験でPangにまさかの敗北を喫し、あげく学園長にも「期待ハズレ」の烙印を押されたWave。
大荒れの彼は、自身の能力の拠り所となるパソコンを叩き壊した。
夜中にこっそり倉庫(というか廃棄置き場)に忍び込み、なにかを物色するWave。
9話、10話で視聴者をミスリードをさせるための伏線として機能するこのシーン。
学園のセキュリティがまだまだザルな事も表していました。
とはいえ監視カメラの導入という一応の改善も見られています^^;
監視カメラの映像にWaveのトレードマーク、紫色のパーカーがバッチリ映っていた事から、PomはPangに怪しい動きをするWaveの動向を見張るよう依頼する。
一方、探偵気質のNamたんさん。
打ち捨てられたWaveのPCから能力を使って彼の過去を読み取ろうとする。
何を見たかは明かされませんが(見逃してなければ)これをきっかけにNamたんは孤立しがちなWaveに接近を開始!
傷の手当。
という古典的な手法で孤独な少年の心をつかみ、過去を聞き出す事に成功します。
どうやらWaveは両親を亡くし親戚に預けられた模様。
ここは若かりしWaveのザ・優等生的な七三分けにご注目ください。
この時すでに、彼は自分の優秀さに自信を持っていたようですが、叔父も先生も彼の優秀さを認めない。
ただ一人彼の優秀さを認めてくれたのは、若い女性教師Nara。
彼女は奨学金が出る国の(おそらく)論文コンクールに参加するよう彼を励ます。
教師への淡い恋心を胸にコンクールの準備をするWave。
しかし二人の親密さは不謹慎と捉えられ、哀れ女教師は解任されてしまうのでありました。
あぁまさか。
まさかWaveメインの回で、こんな切ない恋のお話が展開されるとは一体誰が想像した事でありましょう。
二人はなにもやましい事はしていないのに(気持ちはあったけど)。
彼女は教師の職を解雇され、廊下で泣き崩れてしまいます。
それをただ見つめる事しかできない、若き日のWave。
その背中からは、先生のために何もしてやれない自分自身への不甲斐なさ、彼女への申し訳なさがにじみ出ているように……。
見えました。
お前が何者にも負けない力を欲するようになったのは、こんな悔しい経験をしてきたせいなのか。
なんだよ!Wave!
お前。本当は純粋ないいヤツだったんじゃねぇか。
小物、小物って書いてゴメン。
Waveへのイメージが一気に好転した瞬間でした^^;
淡々と哀しい過去をNamたんに明かしてきたWaveでしたが、ここで急変。
「お前は俺を見張るために近づいてきたんだろう」と態度を硬化。
事実、NamたんはWaveに不審を募らせる他のGifted達に「私が独自で調べてみるから」とLINEで宣言しておりました。
よりによってなぜLINE?
君たちが疑っている相手の能力を考えれば、手書きのメモとか、回覧板とか、伝書鳩とかにするべきでしょうに^^;
彼らがあまりにWaveを侮っていた証拠でしょう。
そしてこの後。
Waveさんは立て続けに2発の爆弾(どんでん返し)を炸裂させ、Namたんと視聴者を驚きの渦に叩き込みます。
話の展開的に一発目の爆弾にも驚きましたが、直後に放たれた二発目にはマジで驚きました。
でも彼の性格とこれまでの行動を考えたら当然というか。
むしろ「Waveはこうでなくてはおかしい」と思わせる行動で、小気味いい結末になっていました。
この時、既に学園内は大混乱。
Namたんを屋上に監禁したWave。
Pomに買わせたハイスペックのPCの前に陣取って逆襲の準備は整った。
そしてお話は第十話のWave無双へと続きます。
待て次号!