タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

日本原作。タイ制作。TayNew主演のBLドラマ『Cherry Magic 30』

ドラマ化もされた日本のBL漫画を原作に持つタイドラマ(ややこしい)「Cherry Magic」。

これはタイBLというべきか、タイリメイクとかいうべきか!

『Cherry Magic 30』初回の感想を 

ブログ主のるかっちは原作の漫画も日本のドラマも未見なのでタイBL版がこの物語の初体験、となりました。

なのでこの作品がどの程度原作もしくは日本のドラマに忠実なのかは判りません。

 

30歳という節目の年を迎えたAchi。

いちおは日系企業の社員として働いてるけど、役職はなし、華々しいキャリアもなし。当然報酬もさほどではない。

今も実家からリバーボートで会社へ通う自分は、ただ年齢を重ねただけで、学生の頃と一体なにが変わったのか……。

同い年が結婚したり、車だ家だと人生のライフステージを登っていくのに、自分はなにも成長してないのかもしれないな。

そもそも俺……。まだ誰かと真剣交際して、そういう関係になった事すらないもんな。

という悶々としたAchiさんのモノローグで、彼の現在地が分かりやすく提示されます。

 

マーゴット・ロビーが「私は魅力的じゃない」と口走るのと同じレベルで、Newさんが「チェリーなんです」とぼやいちゃうのも説得力がないと思わないでもありません。^^;

 

初回の印象ではAchiくんは「この年までチェリーでした」という事ではなくて「同年代が経験する事を自分はなにもできないまんまこの年になった(チェリーのまんまなのもその一つだ)」という事に、じくじたる想いを抱えているように感じられます。

30歳付近ともなると、容姿や恋愛に関する悩みに加えて……。なんならそれらは少し比重が下がって、キャリアや良しとされるライフパスと自分の現在地とのギャップなんかが心をかき乱す大きな問題になってくる。

純朴でおっとりしてて、悩みとかあまり感じてなさそうな好青年風のAchi君が、内心では中年の危機ならぬ、青年の危機に悶々としてるという部分に年相応の厚みを感じ、かつ好感を覚えます。

 

たいするTayさん演じるKaranは、Achiが羨望の眼差しを向ける有望株のエリート社員。Achiさんの目からは、思い描いた理想の30歳像を具現化したようなこの男・Karanさんが、内心ではAchiさんに好意を寄せていた。

初回で彼の人となりがうかがえるのは、ほぼほぼ全部Achiさんがチェリーの魔法を使って読んだ心の声だけなので、しょっちゅうAchiさんのこと「かわいいかわいい」と心の中で言っている人という印象が強い。スマートなエリート社員という表の顔も極端なので、現時点でのKaranさんはキャラ感の強い人物ですが、話が進むにつれてこの人もAchiさんとは違う悩みを抱えている事が判ってきたりするのでしょう。

チェリーのまんま30歳になって読心術が使えるようになり、会社の若手有望株が冴えない自分に恋してる事を知りました。

という部分もコミカルで、先に期待のもてる作品でした。

待て次号!