タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

タイドラマ『Be My Favorite』孤独とトラウマは人を大人にさせるのか?な第八〜十話。

過去に戻って色々自分にとって都合のいいように画策してきた自覚なしだけど自己中男のKawiさん。だいぶ自分の思いどおりの環境が整ってきたので、ここらで我慢してきた現代に戻って結果を確認。

ところが……。

手術は成功したはずなのに父はとうの昔にやはりこの世を去ってるし、いい感じになっていたPearとは交際はしたものの別れてしまい、結果PearジャイアンKnotと結婚する事になる。自分が介入しなければ身も心もイケメンのPisaengと幸せな人生を送るはずだったのに……。

くわえて自分が介入した結果、本来の自分に目覚めてしまったPisaengは、Kawiへの恋心を捨てられないまま友人として振り回される事数年に及んで、身も心もボロボロに。最後にはKawiの前から姿を消した。

大きく改善したのはKawi自身のステータス。(なぜか)歌手として成功したKawiは絶縁していたMaxをマネージャーにして活動を続けるが、アルコールが手放せない状態にあった。

自分の望む未来のために、色々画策したあげく、自分も含めて誰一人「幸せ」を手にできていない事に気づいたKawiさんは再び過去へと舞い戻るのでありました。

Be My Favorite第八〜十話の感想を

rukacchii.hatenablog.com

この経験がおこちゃまKawiには心底トラウマになったのか。8話以降急に発言が(仕草と表情はあいからわずのKawiはKawaii)大人びた印象のKawiさん。

まずは自分の気持ちに正直に。(本人の意図した順番ではなかったけれど)いつのまにか心惹かれる相手になってたPisaengに「スキだ」と自分の気持ちを伝えることに。

そもそもからしてPisaengはKawiをKawaii(くどいすね^^)と思っているから、これで2人は両思い、後はただただイチャイチャするだけの回が数話に渡って続くのがGMM流なのですが……。

2人が両思いになれたのはKawiが大量に過去を改変したせいだし、周囲の人生はぐちゃぐちゃになってしまってる。

特にKawi当初の本丸だったPearの人生は明らかに改悪されちゃっているので、見てるこちらも2人がバカップルしてる様だけを見せられても、もやもやが残ってしまう。

自分たちだけが幸せになるために他の人が踏みつけになることを肯定できないKawiさんの逡巡が描かれているのが彼の成長も感じさせて好感がもてます。

最終的にはPearはお約束の「理解のある女友達」として2人の関係を祝福するようになるわけですけど、ここも一工夫がされていて……。

Pearが自分を置いて家を出てしかもアーティストとして成功しつつある母親にキレちゃう。許せずにいるという描写が差し込まれるので、彼女がただの「物分りの良い、物語に都合の良い聖母」になっていない。

さらに加えて、Pearへの恋心を隠さなくなってきたKnotさんと、寂しさを紛らわすためだけに秘密の関係を続けていたKwanの関係の軋みも描かれる。

個人的にはKnotさん。誰とも、なにとも、真剣に対峙しようとしないふてぶてしい言動にもかかわらず憎みきれずにいます。

彼はおそらく自分が敵を作りやすい言動をしている事には気づいている。それでも自分を大きく見せる仕草をやめられない。その結果さらに人から距離を置かれてしまうのに……。

残り2話を残して主役2人に最後にどんな波乱が待っているかも興味深いところではありますが、個人的には……。

Kawiを自己中な子供から(少しだけ)年相応の大人の人物へと変化させたように、Knotくんにも自分の短所に気づけるなにかが描かれるといいな、と思っています。

待て次号!