人生で変えたい事が多すぎて「君は一体なにが一番欲しいんだ?」というのが迷子になっている印象もある
Be My Favorite第六・七話の感想を
そもそも30歳にして「ただの翻訳家」である事に不満を募らせていたKawiさん。
個人的にはまず治すべきなのは、生計を立ててる仕事のことを「ただの」と下に見るその態度、だと思うのですが……。
「大学初年度のあの時に、Pearと仲良くなっておければ」と過去の出来事を悔やんでいたら、運がいい事に過去に戻れるスノーボールなんだかオルゴールなんだかを手中に納め、過去に戻って人生を立て直す事にした。
本人の目論見だけでも
あわよくばPearと友達以上の関係になる
お父さんに病院に行ってもらって、早逝するのを食い止める
仲違いしたMaxと再び友人になる
と複数の目的があるうえに、Pisaengと仲良くなりすぎちゃうと彼が自分に恋する未来が待ってる事を知り、それもなんとか阻止したい(すでに失敗)。
そうこうする内にバンドに誘われ、イキナリボーカルへと抜擢。
と達成しないといけないミッションが多くなりすぎて、最初期の目的だった「Pearと仲良くなる」という目的にKawiがリソースを振り分けているように思えない(どう考えてもPisaengに割いているリソースのが多い)。
BLだからか?
それともミッションが多いのでドラマとして時間を割いていないのだろうか?
とも思ったのですが、チラチラ垣間見えるPearの視線や、久しぶりに未来に戻ったその結果がどうなったのかを考えるに。
Kawiさんは序盤で宣言した程にPearとの関係構築に時間を割いて来なかった事が想像されます。
つまりはKawiがPearの人生を改変した結果、彼女の人生は前より悪くなった。しかもそれは彼は過去に戻る前に考えていたほど真剣にはPearと向き合わなかったから……。
というちょっと中盤戦に来て「それ最悪じゃん?」という展開に。
にもかかわらずPearがKnotと結婚すると聞いたKawiは「あいつはろくでなしだぞ」とキレましたがアンタもロクでなし度でいったらいい勝負だと思うのですが……。
お父さんも結局は亡くなったようだし、再び友人になったハズのMaxも、友人というよりはマネージャー。しかもKawiのお守りに疲れてきてる様子もある。
Kawiが人生に飛び込んできた事で本当の自分に目覚めてしまって、結果Pearとの結婚がふいになってしまったPisaengさんとすら音信不通状態という……。
ホント一体Kawiは今なんのために人生やり直してるんだ?
という困惑が個人的には湧き上がってるわけです。だって今のところKawiさん自身も含めて誰も人生、上向かせられてないんですけど^^;
当初の予定どおりPearと仲良くなるというミッションにもう少しコミットして、Pisaengは彼と同程度によく出来た組合の先輩、Maxさんに譲ってあげてもいいのではないだろうか?
この2人なら穏やかかつ知性的なパートナー関係を構築できると思うのに。
なしてPisaengはKawiに惚れてしまったのか……。愛情というのは本当に不思議という感慨を得ながら……。
待て次号!