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韓国BL「8番目の感覚」第七話・第八話「ジヒョンをメキメキ強くするのが恋の力」の巻

ジヒョンとジェウォン。2人だけの秘密の旅行で、ジヒョンが首をどうにかする大怪我を負う大事故発生。

それが飛び火する形でサーフィン同好会は5月の合宿を中止する。

くわえて同好会は大学からの登録抹消を告げられて、部員たちの心は大きく揺れる。

韓国BL「8番目の感覚」第七・八話 

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六話では。至福感いっぱいの流れからハッキリ描かれない形で「ジヒョン、事故ったっぽい」という唐突なうえに驚愕の展開。

1人浜辺に佇む先輩の姿は初回オープニングと同じ物(僕はこのシーン弟の事だと思ってました)。

「え?まさか死んだん?」

と、気もそぞろになるエンディングから続く七話。

しかしここでも事故そのものは描かれない。なんなら当事者のジヒョンとジェウォンも登場しないで「巻き込まれ事故」にうろたえるサーフィン同好会のゴタゴタが序盤延々と描かれます。

いやー見事な「じらし」テク。

同好会のゴタゴタよりも先輩はどうなったんじゃ!

それよりジヒョンの怪我はどれほどなのか!

という事が気になって気になって仕方ない。結果、るかっちはシークバー、スワイプしてどのあたりで出てくるのか先に確認してしまいました^^;

とはいえ、この同好会のゴタゴタシーンもキャラの立ち位置、性格、ジヒョン、ジェウォンとの距離感の違いがよく出た緊迫感のある面白いシーン。

ジェウォンの事を「親の七光」と以前からからかってきたテヒョンは、巻き添え事故に怒り狂う。7話の序盤の顛末だけだと「元から無神経なやつだと思ってたけど、結構なクズだな」と印象ですが、続く暴行事件の顛末とあわせると「あぁ。この人は友人として付き合うことでずーっとジェウォンへの妬みを心の中で増幅させてきたんだろうな」という事が伺えて、同情する余地がなくもない。

そんなテヒョンにジヒョンと仲の良いエリは食って掛かる。

先輩だからと物怖じせずに声を上げる姿に「20年?30年前?のサムギョプサル屋の女将さん」が重なったりします。

最初っからジヒョンの事が気に入らないウンジは当然ながらテヒョンに加担し、エリほど距離が近くないビンナはおろおろするだけで何もしない。会長のユノンはさすがの貫禄で、掴み合いの喧嘩になる手前で事を収める。

さほど出番が多いわけでもない脇役キャラだけのシーンで、尺の4分の1にも及ぶ長さを緊迫感を落とすどころか、高めて締めくくる見ごたえのあるシーンになっていました。

その後ようやく現れるのが「生霊か?」という形相のジェウォン先輩。

ホラー映画みたいなカラコレが「生霊感」をマシマシに。

続いてようやく現れるのが主役のジヒョン。首にコルセットを巻いていたので「首の怪我」だと思っていましたが、一ヶ月後という設定なので、もしかすると他も色々怪我をして最後まで残ったのが首だった、のかもしれません。

首も治って、社会復帰を果たすジヒョン。しかし一番会いたいジェウォン先輩は自分のメッセージに一切答えてくれなくて……。

続く8話は初回のおどおど少年はどこへやら……。

ジェウォン先輩奪還作戦に果敢に挑むジヒョン君の奮闘と、ひたすら心の闇に沈むジェウォン先輩の懲罰委員会の行方が描かれます。

見どころは(わずか30分の中で)たくさんありますが「ジヒョン、友のジュンピョにカミングアウトする」「ウンジとジヒョンの嫌味対決」の2箇所でしょうか。

カミングアウトされた友人が「男か女かは関係ないんじゃ」と口走るのはごく一般的な展開ですが、このドラマは作劇が徹頭徹尾ナチュラルなうえに、パク・ジウォン君が演じるジュンピョはマイナスイオンがだだ漏れてるような癒し系男子。BL的には凡庸というかお約束として処理されがちなシーンも、ほのぼのとして温かい。

ジュンピョとのほのぼのシーンの後に続くのが「ウンジとジヒョンの嫌味対決」

テヒョンと並んで憎まれ役担当のウンジさん。なまじお顔が美しいのでこのドラマのように常に不機嫌な表情をしてると、ワガママお姫様の印象が強く出てしまうのが可哀想ではありますが、しかしまー今回も感じが悪い。

だがしかし。すでにソウルに来て2ヶ月が経ち(そう考えると展開が早い)死線を乗り越えたらしいジヒョンさんはもう以前のジヒョンではない。

嫌味をぶつけてくるウンジ先輩に嫌味で切り返すたくましさを持っている。

というかヨリを戻したがる元カノとここまでガッツリ言い争うという展開もタイBLではありそうでないので新鮮ではありました。

ジュンピョにカミングアウトした後だからか、自分がジェウォンさんに恋してる事を隠すつもりもない感じも戦う意志を強く感じます。

わずか2ヶ月で人はこんなにも変われるものなのか。

まこと強いのは恋の力!

というところで。待て次号!

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