まずはこちらの動画をご覧いただきましょう。
どん!
日本語のサビで始まる(冒頭のみ)のでタイ市場を狙った日本人ボーイズバンドなんかなと思いきや。
開始早々現われるのはツンデレモードにもかかわらず、ウケフェロモンが全開のTianお坊ちゃまことMixさん^^
3年前は可愛い系の振り付けをノリノリで踊っていたんですね^^
ちなみにこのグループはCute Chefと言います。3曲くらい出てますが、もう活動はしていない……のではないでしょうか^^;
さらに余談ではありますが。
Mixさんとツートップっぽい扱いのイケメンさんは2getherではSarawatのバンドのメンバーであり、かつTharnTypeのシーズン2にも出演されている方です(名前はしらべてない)。
ま、人には歴史あり。
いまでこそ、拗ねた表情すら可愛いTianさんにもやさぐれた目をしていた歴史がそう遠くない過去にありました。
タイBL『A Tale of Thousand Stars』の第五話の感想を
第四話↓↓↓
冒頭はたいがい過去パートから始まるこのドラマ。
今回はまさに心臓の発作で運び込まれる寸前という場面から始まりました。
心臓の違和感を感じるTian、という描写は一話でも既にオンエア済。
その場で倒れたのかと思いきや、そうではない事が明かされました。
つまりTianお坊ちゃまはギャンブル2回戦として公道でのカーレースに向かったわけで、さぁここで胸騒ぎを覚えたのは僕だけではないでしょう。
でもさすがにそれはないと思うんですよね。
それやっちゃったら、修復できないと思うんですけど……。
今回の5話は物語の折り返し地点ということもあり、表面上は隊長とTianの(実はラストまで会ってもいないのに)モーメントここに極まれり!
という甘甘回になっていますが、来たるべき嵐の予感がそこかしこに感じられる内容でした。
その一番最初の出来事がこの冒頭の過去パート。
壮大なミスリードであることを祈りたい。
さて時間は繰り上がって、ほぼ7ヶ月後。
すでに隊長の事で頭がいっぱいのTianさんが再び近くの街にドクターの車でやってきた。
余談ですが、このときにTianが着てる厚手の法被みたいな服がすごく可愛い。
『隊長の妻』Tシャツよりも、個人的にはこの法被みたいな服をパンツと揃いで商品化してくれないのかな、と思うんですが民族衣装っぽいので難しいのかな。
電波の届く場所に来たTianのスマホに着信。
友人のTulはTianの居場所を突き止めると「今すぐ行くわ!」と電話を切った。
空港までの移動も含めて3、4時間って感じでしょうか?
Tianはその数時間の間、まず図書館へ。
飛行機が好きな子どもたちのために、凧の作り方を教えてやろうと図書館に来ていたのでした。
そして再び医者と合流し、仲良くランチデート。
Tianがいなくて1人キリキリしている隊長が見たら、チェンマイの街に血の雨が降ったかもしれない光景です^^;
この和やかムードに水を指すのが、3話でTianが「チートすんなや!」とケンカふっかけたお茶の売人(とその親族)。
地域一帯に強い影響力を持つ彼ら。
結構グレーなこともしているようで、隊長すらもなにも言えない彼らが、こそっと2人のランチ代をおごってくれた。
この2人の存在が、2つめの嵐の予感。
うち1名(チンピラ風)は早々にアタックをしてきましたけれど、恐ろしいのは年かさの方。
まだしばらくは村で暮らすTianにねちっこい攻撃を仕掛けてくるんでしょうけれど。
本来、政治的な影響力という点でいえば政府の元要人のご子息様、Tianお坊ちゃまのほうが数段上のはず。
危ない取引にも手を染めているらしいこの人は、知らずもっとも危険な相手に手を出してしまうことになりそうです。
そいえば初回で隊長、パリッとした服をきてバンコクでTianとすれ違う、という描写がありましたけど……。
あれはもしかして、この長老がらみで政府の要人と会うためだったのかもしれませんね。
そんなこんながチャンマイで行われている間、Tulさんは飛行機でビュンっときた。
再会を喜ぶ2人は、フットマッサージに続いてディナーを楽しむ。
本筋とは関係ないすけど
「ここでの生活は幸せなんだー」とせいぜい一月しか暮らしてないのに、ローカルライフをマスターしたかのような口ぶりのお坊ちゃまに、
「電気もネットもスマホもない生活に耐えられるわけないだろ?」
「みんな楽しくやってるよ」
「なぁ、選択の余地があるなら彼らがこの生活を選ぶと思うか?」
という感じで、単純に「田舎での暮らしは人も環境もよくて、素晴らしい」的な図式に持ち込まない姿勢が僕は好きですね。
でも、その物言いに納得できないTianは「そうじゃない人もいるし」と言い、それがきっかけで、隊長に惚れていることがばれてしまう。
「男が好きだって言ったら、お前どう思う?」
「べつになにも」
「まじで。それだけ?」
「どう思うと思ったんだよ」
「もっと驚くと思ってた」
「俺、女が好きなんだって言ったら、お前驚くの?」
「いや」
「じゃなぜ俺はおどろかにゃいかんのだ?お前は本当の自分に気がついたってだけだろ」
「同じじゃないと思うけど」
「なぜ!犬が好きとか猫が好きとか、それと同じだよ。好みの問題だ。だろ?」
「違うと思うな」
「待て。つまりお前がここを離れたくなくなるほど、よろめいちゃってる相手ってのは、男なんだな?」
もはや「愛は愛だ」系のセリフすらなく「で?」的なそっけなさ。
そして、恋してる本人に「もっとなんかリアクションないの?」と言わせる、物わかりのよすぎる友人の役を、元祖タイBLのの主演を努めた人をやる。
というのが感無量でございました。
しかもこれで終わらずに^^;
「大体、この気持ちは俺のものか、Torfunのものかも判らないし」とTianが抗うと
「馬鹿かよ!感情ってのは脳が起こすもので心臓が起こすもんじゃないんだよ」と一刀両断。
告白しますと。
いっちばん最初に昨年のGMM2020でこの作品のティーザーを見たとき、まさにこの
「心臓移植した女性の想いが乗り移って、Tianは隊長に恋をする」
的な話なのかな?だったらその設定には、少し乗り切れないなと思っていて。
こうして本編を楽しく見ながらも、段々とそっち方面に話が寄っていったら嫌だなぁとずっと思っていたのです。
それがまぁ、見事にその路線が一刀両断されてしまったのは(しかも笑いと共に)個人的には非常に嬉しい驚きでした。
ちなみにそのティーザーを今、見返してみるとこのシーン、予告編でもありました。
だん!
GMMTV 2020 | นิทานพันดาว [A TALE OF THOUSAND STARS]
実はTulのセリフもあるんですけど^^;
その時点ではすでに先入観にとらわれていてスルーしてるというのが、人の思い込みって恐ろしい。
ま、かくしてTianは自分の気持ちを自覚して、一方の隊長も村で仲間にからかわれたりしながら、彼への気持ちをより高める。
凧を作って、一緒にあげて、みんな笑顔で締めくくるのかと思いきや。
問題を抱えるTianおぼっちゃまの心臓が悲鳴をあげる。
という感じで、他人の命、自分の命、そして村の暮らし、というセッティングされた3つの爆弾がどんな感じで爆発するのかは……。
待て次号だ。
※セリフはすべて意訳品です