今回は一人、お屋敷でラジコンいじりをするカットから開始。
もとから物を作るのが好きな子だったんですね。
隊長や分校の子供たちと穏やかに凧遊びに興じるTianはしみじみと思うのです。
「竹とロープと紙で作ったシンプルな凧でも同じ様に楽しめる。むしろ、よりワクワクさせてくれるんだ。今なら君(Torfun)の書いてたことが理解できる気がする。幸せって、なにげない物の中にあって、たくさんのお金が必要なものじゃないのかも」
感傷的に仕上げられているのですが、僕はここで思うのです。
「お金(と親の力)がなかったら、あなた心臓移植もできてませんよね?生まれてこの方、お金の不自由をしたことがないあなたが、これを言うのは若干フェアじゃないですよね^^;」
タイBL『A Tale of Thousand Stars』の第六話の感想を
第五話↓↓↓
みんなが浸るささやかな幸せは、Tianの(というかTorfunちゃんの)心臓の反乱で強制終了。
隊長、目玉がこぼれおちますよ……。
ってくらい大きく目を見開いて隊長はTianに駆け寄った。
上へ下への大騒ぎの末、病院で目を覚ましたTian。
医者には「心臓の手術と心臓移植の手術はまるで別物」とお説教を受けるも「次気絶したら退場だかんな」とイエロカードで許してもらう。
むしろ厄介そうだったのは、倒れた際にTianの小屋まで薬を取りに行った人がいて、その人がTorfunの日記に気づいてしまう事。
本編では誰が日記に気づいたのか最初はふせられてますが、予告で「村の人に言うべきだ」と詰め寄っているシーンが描かれているので頭隠してなんとやら……。
な状態です^^;
気づいた相手は、Tianと村の「カワイイ」の座を争うLongtaeくん。
幽霊でも見たかのようなLongtaeさんの悲痛な表情に、2人仲良くキャッキャウフフする日々はこれにて終わりかと思ったんですが「時期が来たら自分でみんなに話すから」というTianの言葉でアッサリ終了。
まるで何事もなかったようにこの回も2人でキャッキャして、隊長の不機嫌メーターをじりじりと上げていましたね。
ナイスジョブだ!Longtae!
衝撃的な事実に顔面蒼白だったのに、次の出番ではいつもの笑顔をTianに向けるLongtaeくん。
初見では演技の繋がりが若干不自然な印象に感じられて「Pomさんがやってきて、記憶でも消したのか?」と思いましたけど^^;
この6話、時間経過にして一月弱経っているっぽいし「ひさしぶり」みたいなセリフもあるので、そう考えるとさほどおかしくないのかな。
正規のお仕事として「散髪」があるとは思えないのですが、子供たちの髪を切ってあげるTian。
対応できることにはすべて対応するのが派遣教師というお仕事なのでしょうけれど。
カップ麺ひとつ作ったことのないTianお坊ちゃまに髪切らせて大丈夫なの?
自分で整えたことがあるのはせいぜい眉毛くらいでは^^;
子供の髪を切りながら、自分がケンカしたせいでお茶の葉が売れなくなった事を知ったTianは、自力でなんとかしようと考えて、電話が使える隊長のところへ押しかける。
さすがに親に泣きつくわけにもいかないので、かけた相手は親友のTul。
「50,000バーツ送ってくれ」
とお茶を買うお金を要求するTian。
どこの男にかけるのか気が気じゃなくて、そばで聞いてた隊長は別の意味でびっくり。
電話を奪って「こんな事しても村人は喜ばない」と言う。
ちなみにこれを書いた時点で50000バーツは17万6千円程度。
2016年のマイナビの記事によりますと
現地人の平均月給が2万バーツ以下とのことです。
個人的には。
月給2ヶ月分〜3ヶ月分で、Tianの気が満足する程度のお茶の葉が買えてしまうのは「安すぎるのではないだろうか?」と感じました。
もうひとつ引っかかったのは。
冒頭で「幸せに必要なのは、ほんのちょっぴりのお金だ」と綺麗事に浸ってたのに、結局は「たくさんのお金で買い占める」という手段に迷うことなく飛びついたところ。
Torfunはそれほど裕福な家庭で育ったようには描かれてません。
そんな彼女がたどり着いた「お金がなくても幸せになれる」という考えに、困ったら札束で殴りつけられるTianがシンパシーを感じて浸ってるのは無邪気が過ぎるのではないかな。
隊長が止めてくれたからいいけれど、実行してたら積み上げてきた好印象をすべてチャラにしたでしょうね。
本人に悪気がないぶん、見えないしこりとなって村人との間に修復し難い溝を作ったでしょう。
幸いにも隊長はこのやり方に感心せず「一緒に別の方法を考えよう」と提案。
お育ちの良さから庶民の気持ちを理解しきれてないだけで、根は善良なTianくん。
隊長の申し出におとなしく「札束つきつけて解決」案を破棄。
村人の問題を解決しながら、2人きりの時間も増やせるという、誰にとってもWinWinなこの提案にのったのです、が!
帰りの車内で早々に解決策を思いついてしまい企画倒れに。
むしろTianが思いついたアイディアは、隊長の(妄想のなかの)ライバル・LongtaeさんとTianが一緒にいる時間を増やす結果となりました。
タイ版村おこしみたいな作戦が、和気あいあいと進んでいって、この間にサクッと一月くらい経過して、ミッションコンプリートが近づいた。
倉庫(学校内につくられやした)に積まれた成果を見て満足気なTian。
薄闇の中、現れた隊長に「任期を伸ばさないか?」と提案をされたTian。
望んでる答えは「俺はお前に残ってほしいと思ってる」なのに
隊長には「子供達に聞けと言われたから」やら「村の人も喜ぶやら」とじらされまくり。Tianはどんどんと瞳が物欲しそうになっていく^^
これは言葉じゃなくて、唇が答えるという展開か!
いつTianがグワッと顔の距離をつめていくのか!
と静かにワクワクしてたら、Yodが邪魔してすべてオジャンになりました。
くーっつきそーで、くっつかない。
も、お前ら、互いの気持ちもわかってんだろ?行っちまえよ!
と思った矢先に、大事件が勃発しての待て次号!
※セリフはすべて意訳品です