タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

一気見注意!タイドラマ『BLACKOUT』1話〜4話。その高い撮影技術に溜め息

男の声で目をさますと、Faiは怪しい照明が照らす小さな部屋の中にいた

スマホはもちろん荷物の類は身近になく、なにより「自分がなぜここにいるのか?」まったく思いだせないでいる。

彼女は声の主・Aと部屋を抜け出した。

どうやら自分は馴染みのバー・edenの一室にいたらしいが客の姿は見当たらない。

 

ミステリー小説にありそうな隠し扉ばかりの店内を捜索する2人。

ほどなく店内をさまようと一緒にこの店に来た友人Mewと合流をした。

Faiと同様、記憶を失っているMew

不安に怯えるMewも加えた3人組は出口を探す。

 

出口の代わりに見つけたのは……。

腹を刺されて横たわるP Billyの姿だった。

 

『I told Sunset About You』の記憶も新しいNadao Bangkokから、早くも新作ドラマが届けられました。

構成、シナリオ、共にギミック満載のサスペンスドラマ。それがこちら!

BLACKOUT。

だん!


BLACKOUT บาร์ลับไม่มีในโลก [OFFICIAL TRAILER] | นาดาว บางกอก

 

スマホで読んでて上の予告をポチッとした方はおわかりのように。

このドラマ、縦型です。

僕は縦型ドラマを視聴するのはこの作品が初めてなんですが、画面に横の広がりがないのでとても窮屈な印象を受けました。

ほとんどの場面で画面には人物は1人しか入らないので、誰かと会話をしていても、会話の相手は画面の中にいない。

その人物がどんな表情をしてるのか、見てる僕らには判らない。

 

視聴者に開示されている情報量の少なさから来る不安感。

横の広がりがないことから感じる圧迫感、閉塞感。

縦型の特性をうまく活かしてサスペンスを盛り上げています。

 

 

 

もう1つ特徴的なのは1話につき1カットで撮影されている事

絵が画面に現れてから消えるまで(大体一話23分〜26分)カメラは回り続けます。

登場人物の後を追い、時には先行し、別の人物の存在を見せて、それに驚く主人公の表情を捉える。

撮影クルーもキャストも失敗が許されないので、技術的な難易度が非常に高い。

別々に撮影した映像を編集で繋いでいるわけではないので、ドラマの中で流れる時間が現実に流れる時間とリンクするのもポイント。

視聴者である僕たちも主人公と同じ出来事を今まさに体感してるかのような、生々しさが感じられます。

 

個人的には階段を降りていく主人公達に、カメラも並行してついていく、という絵をどうやって撮影したのか。

上と下にカメラマン配置してバトンタッチしてるのか(高さがありすぎる気が)。

撮影スタッフ用の階段を置いたのか(そのスペースがなさそうに見える)。

ものすごーく気になります。

 

と思ったらありました!

だん!


Before Blackout : เดินตามตัวละครทุกฝีก้าว

上からクレーンで下に落として、下の人がキャッチする。

という手法でした。

結構なスピードで落ちてるんですけど、キャッチした時揺れてないんですよね。

驚き。

 

大勢のスタッフに、4人のキャスト。

誰か1人がミスしただけで最初から全部やり直しというストレスフルな撮影になる事が想像に難くないワンショット撮影。

 

1本作るだけでも、しんどい、という感じなのに、このドラマ。

僕が視聴済みの第四話まですべてがこの手法で撮影されています。

物語は一話につき、1人の視点人物が置かれます。

現時点までのところ主要登場人物は4名。

FaiとMewパリピの匂いのする女性2人が各々一話と二話の視点人物に。

気の弱そうな青年Aが三話

そしていかにもちゃらそうなP Billyが四話

 

カメラが追いかける人物は毎話変わっていきますが、描かれる時間軸は4話まではほぼ一緒。

別の視点で、既に見た20数分間を見返す事で雲をつかむような事件の全体像が形を描くようになっていきます(それでもまだまだ事件の全容は判らないのですが)

 

 

 

すでに述べたようにワンショット=時間の流れは4話すべて同じなので、Fai視点で描かれたBilly発見のタイミングと、A視点で描かれるBilly発見のタイミングは同じタイミングにならないといけない。

「並べてみるわけでもなし。10秒くらいずれてしまっても気づかれない」

はずなのですが^^;

このドラマ、ドラマの序盤にカウントダウンが表示され午前3時という基準時間が設定されてしまうので、わずかなズレも許されなくなっています

つまりはノーミスで23分撮影を続けるだけでは飽き足らず。

基準時間から何秒後にBillyを発見するとか。

基準時間から何秒後に部屋の向こうを登場人物が通過するとか。

そのタイミングまで4本キッチリ合わせないといけないのです。

おそるべきプロ根性というか……。

Mっけありすぎるというか^^;

 

高い技術を有したスタッフとキャスト陣が、おそらくうんざりする程のテイクを経て生み出されたこの作品。

血のにじむような努力がしっかりとクオリティに昇華された、中毒性の高いサスペンスドラマになっています。

このブログを書いた時点で7話が公開中。

この先の展開がどうなっていくのか、気になって仕方ありません。

待て次号!

rukacchii.hatenablog.com

  

Nadao Bangkokの直近の代表作。

I told Sunset About Youはこちらから。

rukacchii.hatenablog.com