BabeさんのクラッシュがチームXハンターを大きく揺さぶる。
『Pit Babe』五話と六話の感想を
Babeさんがクラッシュしてしまった関係で、レース物からラブストーリーへと比重が少し変わった感のある五話と六話。
独占欲が強くてしかもウブな人Babeさん。すっかり心許してしまった最新のBabe Boy、Charlieくんに男がいる(実は現在のメカニック見習いJeff)と勘違いして、2人の仲は(というかBabeさんが一方的に)冷え切ってしまう。
そんなタイミングでBabeさんの車がクラッシュ。負傷したBabeさんの今期出場は絶望的に。
WayとPit Babeの2人体制だったXハンターは代役を立てると決める。候補にあがったのは長年チームにいるものの日の目を見ないDeanさんと、なぜかBabeBoyのCharlieくん。
Pit Babeの贔屓(ひいき)だろうと誰でも思うこの人選^^;
口さがない人たちを黙らせるためにもPit Babeの代役の座をかけた戦いが幕をあける。
あれ?レーサーってメガネっ子でもできるのか?とか
猛練習っつーてもシミュレーションマシンで(せいぜい)一、二ヶ月程やっただけでしょ?
などの重箱の隅をつつく心の声は、六話冒頭のレースシーンの臨場感の前にかき消されてしまいます。
レースの結果、本調子とは言えないPit Babeが勝つものの、感の良さというか、筋の良さを認められCharlieがXハンター加入と共に代役の座ももぎ取ることに。
自分の領域を遠慮なくどんどん侵食してくるCharlieに、どうしたって心を開けないWayの表情に笑顔が無くなってしまうのが見ていて悲しい。
その一方でCharlieとBabeさんは互いをパパ、ママと呼ぶバカップルっぷり。
野心家で自信家で、でも脆くって、それら全部が強烈に色っぽかったBabeさんに、五話くらいからはリラックスした笑顔というレパートリーが加わって、ますます男としての魅力がアップ。
ザ・Pavelショーと言っても過言ではない素晴らしい演技で、多くの顔を持つ男、PitBabeを立ち上げているPavelさん。ドラマへの出演は(おそらく)2moons2と今作も含めて3本と多くはないのですが、とにかく表情が素晴らしい。
序盤のギスギスしたBabe、トニーの元を飛び出した直後のかざらない、素朴な新米Babe、Charlieに心を許すようになってからのリラックスBabeの違いが表情からちゃんとうかがえる。
レース物BLで頼れる兄ちゃんポジションの役にはLove in the airのPayuがいますが、Payuの年に似合わぬ落ち着きっぷりに比べると、Pit Babeは自信満々の薄皮の下に脆さ、繊細さが常にすけてる感じがして庇護欲をそそる年上男子。
捨て子猫感がつきまとうPit Babeという役に痩身のPavelさんはビジュアル的にもハマってる。
この三人のお話と並行して進むのが、見習いメカニックにして実はCharlieの弟、”坊や”Jeff君と、Xハンターオーナーの”おじさん”Alanさんの恋のお話。
もっさり系男子で人当たりの悪いJeff君と、常識人でなかなかやり手のオーナーのやりとりは言い争いながらも比較的穏やかで、あざとあまえた+刺々しい人のCharlieBabe組の好対照をなしています。
Charlieと血が繋がっていない「兄弟」という設定からして「おや?この人もトニーさんの所の少年かしらん?」と一視聴者でも思うのですが、当事者たるBabeさんは気づいた様子は現時点ではありません。
BabeさんにはわっかりやすすぎるWayの気持ちにも気づいていなかったりと、鈍感王でもあるのかもしれません^^;
待て次号!