タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

GMMTV FAN FEST LIVE IN JAPAN 2022でファンミDTを捨ててきた。その記録!

これを書いているのは2022年8月29日月曜日。夜。

27日、28日とGMMTVの看板役者総勢11名が揃い踏みした世界的に見てもだいぶレアなイベントが(おそらく)大盛況のうちに幕を閉じたその翌日です。

これ以降に書かれていくのはタイドラマに割と長く浸かっていながら、およそファンミとか、ライブとか、お迎えお見送り出待ちオフ会といったアクションに、まるで無縁な低め安定、クワイエットプレイスが好きなブログ主るかっちが、運良くチケットをゲットした結果

「そうかファンミとはこういうものなのか」

という新鮮な驚きと共に会場を去り、人生の新たな一歩を踏みだした(かもしれない^^)その軌跡です。いつにも増してなんの役にも立ちません。

読んで苦笑してくださる方がいれば、これ幸い。

ちなみに前半はまるでイベントの内容にふれてません。そのあたりに興味のある方は後半にワープ。

 

 

 

さて時を遡ること一週間前から始めよう。

熾烈なチケット争奪戦をビギナーズラックで早々に勝ち抜き、以降Googleカレンダーに任せっきりで淡々と日常生活(フリーになって以来初の一週間に及ぶ長い夏休みを満喫したりだ)を送っていた僕も、気づけば目前に迫った人生初のファンミーティングのために「界隈なんだか騒がしいし、はてなにか準備をするべきだろうか?」と頭を悩ませはじめた。

SNSのフォロワーさんのやりとりを見るに「ぎぶあうぇい」なるお土産交換会?みたいな物があるらしいし「立つの座るの」論争起きてるし、オペラグラスやら、ペンライト(ぺ・ん・ら・い・と!それはオレが一生手にするとは思わなかった物だ!)買うの、用意するの言っていて、財布とスマホと暇つぶしの本一冊で乗りこもうとしていた僕もさすがに背後から聞こえる「そんな装備でだいじょぶか?」という声に「大丈夫だ、問題ない」とは言い切れずにいた。

しかし時すでに遅し。

イラストを書くにも、なにか作るにも時間はないし、ペンライト買っても自分がそれを嬉々として振ってる姿がまるで想像できなくて、結局は「も、もんだいない(はず。たぶん)。だだだ、だいじょうぶ!」と言い聞かせ丸腰での参戦となったのだ。

 

僕のXデーは27日土曜日。開場時間は15時から。

フリーランスに休みはないので昼過ぎまで会場近くのカフェで仕事しててもいいかもな、とカバンにいつもどおりノートPC入れようとして「今年のよさこいは、今年しかない」という古きよさこい仲間の言葉を思い出して、思いとどまる。

今年のGMMファンミーティングは今年しか味わえない。そもそもファンミなんて金輪際参加しないかもしれない。

GMM FAN FESTAが開催された日の思い出をいつでもできる仕事で半日潰してしまうより、人生初の(そしてもしかして最後の)ファンミを、それがどんな感情を自分の中に巻き起こすにせよ、腕を開いて全身で味わうべきだろうと思ったのだ。

 

 

 

かくして僕は午前中には家を出て電車に揺られ桜木町へと旅立った。

品川駅を過ぎたあたりからキャリーバッグを引いてる人を見ると「もしかしてあなたもそうですか?」と思ってしまうがおそらくは僕の気のせいだ。世間は土曜日。そこらじゅうでなにかやってる。

横浜駅で下車して京浜東北へ乗り換える。なんとなしにシートに座るご婦人2人組に目をやった。ザラリとした濃紺のバックになんとなく視線が引きつけられる。

「はて?別の世界線で見た事があるのだろうか?」

と思った瞬間、気がついた。

あれはBadBuddyでPranがいつも肩にさげてた「P」バック!

……間違いない。このお二人は僕と目的地を同じくする同士!

 

おもわず近づいて「そのバッグ素敵ですね。僕も買おうかすごい迷ったんですよ」と声をかけたくなったのだけど、不審者として通報されて今日という日を台無しにしてはいけないと、なんとか思いとどまり桜木町の地へと降りたった。

動く歩道の両脇からのぼりに描かれた11人にお出迎えされたり、ランドマークタワー前の液晶モニターを見つめるKristファンのお姿をみて「だんだんと本拠地に近づいた」感を感じつつ、タイ料理屋は満席で「みんな考える事はおんなじだね」とあきらめて、ステーキ食って4時間の長丁場に備えたりする間に、開場1時間を切ってしまった。

ぼっち参戦なので早く席についても持て余すだけなのだけど、なんとなく会場近くの広場(H&M)の前あたりに足が赴く。

水色のTシャツを来たグループが目に留まる。胸元の文字で「そうか。これがよくツイッターで目にするポルカさん」と合点が行った。

タイ沼所属民と、さすらいのポケモンマスターがひしめく中を通り過ぎ、会場へ。

予想はしていたものの圧倒的な女性の多さに一瞬怯むが、立ち止まることなくズンズンと進む。しかしまぁすごい人の数だ。入場してから覗けばいいやと思っていた物販ブースは外設営で、しかも入場したら出られないのだとか。

一瞬、後ろ髪を引かれたものの、ウェブ販売もしてるというし、そもそも中に人を待たせてる。そういや噂の「ぎぶあうぇい」はどこでやってるのかわからなかった。

三密という言葉はどうなったんだ^^;と苦笑せざるを得ない人ごみの中、席を探した。

よく見ればそれなりに男性もいるし、なんならかなりご年配の方もいて、形見の狭さがわずかに和らぐ。

僕の席は2階席のスタンド側。しかもかなり前。ランウェイみたくなってる先のセンターステージ?(名称がわからない)そこに立たれたらこっからは背中しか見れないな……。

などと思いながら荷物を置いて、反対側の待ち人の元へと向かう。

基本ぼっち参戦だったのだけど「お越しになるならご挨拶でも」と言ってくださる方がいて、日頃のご愛顧の感謝もこめて挨拶に。

マスク越しのぎごちない笑みしか持ってきてない僕にお土産をくれました。

ありがとう!

それなりに長く作品の感想をブログで書きつづっているけれど、実際にそれを読んでくれている人と会ったのは数えるほどしかない。

PVとかUUとか数値では「見てる人がいる」というのは知ってるけれど、自分では書いた事すら忘れていた事にご指摘をいただいたりすると「ほんと読んでる人いるんだなぁ」という感慨を感じたりする。

規模感もやっている事の偉大さ、大きさも全然比較にならないけれど、きっとこの日出演したメンバー達も視聴率がどうとか、トレンドで一位を取ったとかでは得られない感慨みたいなもの?自分たちのしてきた事や、託した思いが伝わった実感を「ファンと会って、ファンをその目で見る事で」より強く感じるのかもしれないなぁ、と思ったりした。

そう思うと少し親近感。

 

自席に帰り際、水分補給用にとブルー・ハワイをゲット。初めて飲んだけどスッキリとした後味と程よい甘さがおいしい。たぶん湿度高めのタイだともっとおいしく感じるのだろう。

そういえばファンミDTの僕はまるで知らなかったんだけど、飲み物って持ち込みオッケーなんですね。隣のお姉さまは水持参。ついでにファンミってスマホ使用オッケーなんですね。僕はミュージカルみたいなもんだと思って参戦してたので、開演と共に機内モードに設定してた。

待ちにまった本編は、わりと前振りもなくいきなり始まる。立つ座る論争がバカバカしくなるほどに開始早々アリーナ席の人は総立ちに^^;

以降アリーナの人は立ったり座ったりお忙しそうでした。

 

 

会場が暗くなると、ペンライトの灯りがあちこちで瞬いて「おぉ!まるで星空みたいだな」という感慨に浸る。

パーフォマンスごとに会場一体が赤くなったり、青くなったり「一体どういうオペレーションでこんなにも息が揃うのだろう?」と思っていたら、演者ごとにテーマカラーがあるということを終演後目にしたツイートで知る。

ほんと、推しを押すという行為も奥が深い。

 

以降は総勢11人、大きく分けて5つのグループについて感じた事を手短に。

A tale of thousand starsで注目を集めたEarth&Mix(あ、そういえば会場でのキャスト紹介が英語表記だったのは古参的には嬉しいぞ)さんはとにかく初々しい印象。

強面でしっかり物の隊長役のEarthさんが常にどことなく恥ずかしそうに、実に優等生的な受け答えをするギャップが面白かった。Mixさんはひらひらしたコスチュームがさすがお坊ちゃまという印象。こちらも慣れてない感満載で「借りてきた猫」感に愛らしさを感じる。

 

Tay&Newさんはさすがの貫禄というか、ショー慣れしてる事が一目瞭然の安定度。Tayさんがなにか司会に向かって答えると、すぐにNewさんが突っ込んで(逆パターンも当然ある)それにTayさんが勝手に返して話が進んでいく。司会と声がかぶってしまう事もままあって、この2人に関してはきっと司会なくても30分くらいトークで場が持つな、という印象だった。ちなみにこの回でNewさんが歌ったのはFish upon the skyの主題歌。なぜ?

 

Ohm&Nanon。微妙に場慣れしていない感があるのはこの2人も同様。それでいながらNanonさんはとにかくステージを楽しんでいる感が全面に出てた印象。楽しんでいるNanonを見て、我々も楽しむみたいなノリ。うすうすそうだろうと思っていたけどBad Buddyで演じた役とは互いの素が逆っぽかった。Ohmさんのほうがずっと落ち着いた印象で、やんちゃってるのはNanonさん。

 

Krist。とにかく気配りが半端なかった。ステージ端から端まですべて使って、上の階の客に声かけて、少しでも伝わるようにと(判る人が多いであろう)英語で語りかけ、とにかく客を楽しませようという気概をヒシヒシと感じる。歌唱力も安定してて今度出演するというミュージカルに俄然興味がわきました。

 

F4。唯一作品をスルーしていたF4の4名。ツイッターでも散々書いたので「またか」と思う人もいるかと思いますがDewさんの歌唱力、ステージばえ、共に出色。もう一曲歌わないかなと思わず思った。Winさんは思った以上に繊細そうというか、神経質そうな印象で、思いつめやすいTineと似たところもあるのだろうかと感じたりした。

 

以上5つのグループが順繰りに登場するという構成で、おそらく持ち時間は各々30分〜40分程度。結果各グループ共にお披露目感というかショーケース的なニュアンス。質問もどうしても汎用的な物が多くなってしまうし、場慣れしてるからといって一組だけ大掛かりな事はできないので(総尺4時間あっても)腹八分目という感じだったのですが、逆に各グループの持ち味的な物を今回体感する事はできたので、後はお好きな方の単独ファンミ(ライブ?)で楽しんでね、という位置づけのライブなのかもしれません。

個人的にはやはりTay&Newトークショーとか、Kristさんのミュージカルとか、Dewさんのライブとかは見てみたい。

 

あと総じて思ったのが質問に対するお答えが非常に真面目というか、擦れてないのが深く印象に残る。「真面目に努力する」「自分を高めていきたい」という事を照れるでもなく、ハスに構えるでもなく、率直に自分の言葉で誰もが語るのが新鮮でした。

どっか「真面目に頑張る」姿勢を打ち出す事に、照れくささを感じてしまう傾向がある日本人の1人として彼らの姿勢は見習うべきなのかもしれません。

 

以上。久しぶりにだいぶ長く書きました。読んでくれた人ありがとう。

そしてこのイベントの開催に尽力してくれた関係者の方、まだコロナ禍が収まらない中日本に来てくれたキャストの皆さん、ありがとうございました。

おかげで思い出に残るDT卒業となりました^^