この作品は日本で配信されています。
配信状況はこちらのページからご確認ください。
GMMがユーチューブにアップするのを今か今かと待っていたのに、公式がLINE TVに英語字幕付きでシェアしてくれていたようでした。
すでに2話目もシェアされています。
注目の第一話。さっそく見てみましたが期待値を上回る面白さ^^
作りがしっかりしてるのもいいです。
というわけでタイのBLドラマ。Love by chance。第一話のあらすじを
Aeは大学生。友達とシェアしているコンドミニアムから自転車で学校に通ってる。
その日も自転車を駆っていると前から車が突っ込んできた。
突っ込んできた車は避けて。代わりに学生にぶつかった。
ぶつかった学生が出血してるのに気づいたAe。病院に連れていくと申し出る。
モジモジとはっきりしない学生を自転車の後部座席に乗せるAe。
彼は自転車にもオートバイにも乗った事がないらしくて、弱々しくAeのシャツをつかんでくる。
「落ちないようにしっかり掴めよ」
学生の手をつかみ、自分の腰に回したAe。
「で。お前名前は?」
「名前は……。Peteです」
「そうか。俺はAe。しっかり掴んでろ。ちょっと飛ばすかんな」
AeはPeteを乗せて走り出した。
飛ばすと言ったわりには「ツーリングデートですか?」といった感じのゆったりとしたスピードで走るAe。
Peteが治療室へ入っていったのを見届けると、Aeはメッセージを残して立ち去った。
「お大事に。それと通りを渡る時はちゃんと確認すること。おぼっちゃま」
Peteは白いベンツで学校に通う超弩級のおぼっちゃま。
そして問題を抱えていました。
「おやおや。車の持ち主がお戻りになりましたよ」
放課後Peteの愛車、ベンツの前で待っていた前髪パーマのTrump先輩。
彼はPeteにお金をせびります。拒否したら彼の秘密を母親にばらすと脅して。
もじもじと頼りない抵抗を試みるPete。
そこに再びのAeがママチャリに乗って登場!Trump先輩とPeteの間に割って入ります。
すでにキレ気味の前髪パーマがAeに殴りかかる。
Aeは反撃!
前髪パーマはたった一撃食らっただけで「今日はこのへんで勘弁してやろう」と立ちさった。
メソメソと泣きつづけるPeteに事情を話すように促すAe。
最初は渋っていたPete君ですが、自分がゲイだと知っても「それがどうした!」と気にもとめないAeに、前髪パーマとの経緯を語る。
前髪パーマにキミの彼氏になりたいと言われPeteは喜んだ。
Peteをベッドに押し倒し、キスをし、さらにその先にまで持ち込もうとする前髪パーマ。
ドキドキの初体験に身を委ねていたPete君、部屋に仕込まれたスマホに気づく。
すべては前髪パーマの見え透いた罠。
こうしてPeteは母親にばらされたくなかったら、金寄越せと前髪パーマから恐喝されるようになった。
すべてを聞いてもAeはPeteに対する態度を変えず、むしろ前髪パーマのゲスな行為を非難した。
「自分の口でお母さんに伝えた方がいいぞ」
Aeのアドバイスに従い、Peteは母親にカミングアウトする事を決意。
夕食の支度をする母親に「話がある」と声をかける。
Peteは何度も何度も言葉につまりながらも、自分がゲイであることを母に告げる。
「ボクが他の人と違ってても、お母さんは大丈夫?」
「ボクは女の人を好きになれなくて。でも男の人が好きになって。それでもボクのこと嫌いにならない?」
「こんな風になりたくなかった。他の人と同じように、ボクも女の人を好きになれたら良かった。でも……。どうしてボクはこんななのか、わからないんだ」
実はすでに前髪パーマから例の写真を送りつけられていたお母様。
激しい衝撃を受けましたが、この場では気丈にも息子を励まし、Peteをちゃんと受け入れます。
「ありがとう。Ae。君のおかげでお母さんに伝える勇気を持てた。また偶然どっかで会えるかな」
Peteは猫ヘッドのペンを使って日記にAeへの感謝をつづった。
「おっ?Peteおぼっちゃま」
2人の再会は学内にあるオシャレなカフェだった。
と、まぁこんな感じです。
ほとんど顔見せだけでだったサブストーリーはいさぎよくカットして、メインの二人の部分だけを書きました。
ここが良かった!Love by chance
とにかくドラマの作りがしっかりしていたという事に驚きました。
主人公のPeteには
先輩に騙されてお金をせびられている。
お母さんに自分がゲイだとばらされてしまう。
という大きな障害が待ち構えており、第一話を通して彼がその問題を克服していく展開になっている。
第一話のクライマックスはPeteがお母さんにカミングアウトするシーン。
なかなか切り出せないPete。それを待つ母。おずおずと切り出したPeteの言葉を、遮ることなく受け止める母。互いの緊張感がダイレクトに伝わってくるいいシーンだった。
BLドラマでは、無視されるか軽く扱われがちなセクシャルマイノリティとしての悩みをきちんと描こうとしてる事は評価できるなと思いました。
主要登場人物を全員出しきらなかったのも上手い。
あまり多いと誰が誰やら判らなくなりますし、インパクトも薄くなる。
初回は大事なメインカップルに絞って正解だったと思います。
どのキャラも好感を持てるのも嬉しい。
お坊ちゃまゆえに擦れていなくて、いつもおどおどモジモジしてるPete。
体も細く、性格も優しくて、メンバーに舐められてるサッカー部のキャプテンTechno。
庶民派で気のいい好青年。この手のキャラは熱血馬鹿に描かれがちなのに意外に知性的なAe。
Aeの部屋に入り浸るオ◯ニーマシンPondなど、キャラクターの書きわけもしっかり。
なのでキャラ同士のなにげない会話にも対立が生まれ、それが物語を面白くする。
育ちが違うAe&Peteのやりとりは、どのシーンも二人のズレが会話ににじみ出ていて面白い。
名前を聞いてから、あの前髪パーマは彼を意識してるのか?という思いがチラッとよぎったTrump先輩。
中の人が嬉々としてヒールを演じている感触が伝わってきてそれも楽しかった。
個人的にはAe&Peteはもちろんのこと、気弱なキャプテンTechnoさんがいい味だしてます。
彼を狙っている高校生も登場しますが、ストーリーはまだ動き出していません。
このあたりも性格の違う二人をぶつけてくるので、面白い展開になりそうな気がします。
すでに公開中の第二話では開始早々Tinが登場。
すでにいい雰囲気のAeとPete。この二人の展開はどうなるのか!
待て次号。