タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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タイBL『I feel you linger in the air』第六話 予想外に人格者Jamesサンタの贈り物

今回は(この作品にはめずらしく)BLパートがメインとなった回。

物語もど真ん中に差し掛かり、2人の幸せも頂点に達した感じの……。

タイBL『I feel you linger in the air』の第六話の感想を

rukacchii.hatenablog.com

季節はいつのまにかクリスマス。Yaiの旦那は一張羅(いっちょうら)を来た執事を連れて秘密のバーへ向かう。

2人だけの甘くロマンティックな食事を楽しみいよいよYaiの旦那、愛の告白かと思ったらサンタのツケヒゲをしたJamesの旦那を見つけてしまい「ちょっと用がある」と中座する。

どー考えても場馴れしてないJom君を、クリスマスの夜に長々とぼっち待機させたYaiの旦那。

てっきりJamesに「俺の執事に手を出すなや!」と釘を刺しにきたのかと思ったら、半年前に起きた放火の件が話の中心。

いや、それはYaiファミリーにとっては重要な件かもしれないけれど、聖なる夜に、彼氏にしたい男子を待たせてまで、この場でしなくちゃいけない事ではないでしょう?^^;

Jom君がかっさらわれたら、残りの人生悔やみ続けることになりますぜ?なぁ旦那?

と思っていたら、話を切り上げたJamesの旦那は速攻でJomに声かける。

予告で描かれた「君が好きだ」と直球勝負の告白をして、それを見ていたYai衝撃!という展開がメインディッシュかと思ったら、その一部始終よりも印象的なのは秘密のバーに出入りする「緑衣の麗人」なるカトゥーイのエピソード。

このカトゥーイさん、Jom君含め主要登場人物の誰にも直接的な接触はしない割に、一人トランス状態に入っているかように会場を楽しむ姿を通して、Jamesの旦那とJom君が自分たちが同族である事を確認しあうという重要な役どころを担ってます。

バーの雰囲気同様にどこか浮世離れした佇まいが強い印象を残します。

この秘密のバーのエピソードは前半と後半に分割されてて、後半はYaiの旦那がJamesの旦那から聞かされた事を思い起こすという形でドラマの中に差し込まれます。

そしてこの差し込まれるエピソードが、予告に登場するJames旦那の告白、そしてあえなく玉砕という顛末。

緑衣の麗人にかこつけて「君も僕も同じ組合の人間だよね?」と確認をするJamesの旦那に「珍しいことじゃない」と返す時のJom君がらしくもなく挑発的というか、余裕を感じて、この手のやりとりが初めてじゃない事を感じさせます。

以降、JamesとJomのバストアップが打ち合いのように続くこのシーン、前半はどちらもフレームに占めるお顔の大きさは同じくらいなのですが、告白される段になるとわずかばかりJom君の方が大きくなり、その後Jamesの旦那の過去の恋バナの件からは、ひたすらJamesさんのお顔は画面からはみ出す位に大きくフレーミングされてます。

このお顔の大きさの変化に応じて、告白される段のJom君の戸惑いにまず共感し、以降は過去の失敗を繰り返したくないというJamesさんの想いに共感し、そのままJomに振られる衝撃を我がことのように味える、というカメラワークになってます(断ることになったJom君の申しわけなさに気持ちが入っていく人もいるとは思いますけれど……)

品がいい俺様としてグイグイJom君を誘惑しにくるかと思ったJamesの旦那。

思った以上に出来た人物であることが明かされて、振られても高感度がバク上がりで終幕となったのでありました。

あげく若干二十歳のYaiの旦那に全てを話して「頑張れよ」っと背中まで押してあげるという

「サンタが実在したとしてここまでのプレゼントはくれないぞ!」

ってくらいの大盤振る舞いで気持ちを飲み込みがちなYaiとJomの2人の仲を無事に導いたのでありました。

ハッピーエンドを絵に書いたようなJomとYaiの旦那にキスシーンは、一瞬一瞬の2人の表情がとにかく素晴らしい(瞬き厳禁の繊細さ)のですが、なかでもキスの感想を聞かれたときのJomのにやけそうになるのを噛み殺しての「うんうん」と頷く仕草と、その反応に破顔する旦那のリアクションは「幸せのおすそ分け」として会心の表情だったのではないでしょうか。

こんな2人の幸せが次のお話でぐらつきそうなのが、早くも辛い。

待て次号!

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