タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

My Sweetheart Jom 第八話・第九話。大人になったなぁYoちん。

前回の拡大放送で物語には一応の区切りがつきまして、お話はまるで違う展開、雰囲気に。

My Sweetheart Jom 八話九話の感想を

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バンコクからKaewという女性がやってくる。Jomファミリー全員と仲がいい彼女に、新参者感がぬぐえないYoちんは心静かに嫉妬の炎を燃やす。特に気になるにはJomとの仲。

「恋仲だったりしたんですか?」

とおずおずと聞いてみるものの、一同は顔を見合わせ大爆笑。彼女は大学時代からのJomの友人で、そんな素振りはミリもないと(Jomを含めて)みんなが言う。

彼女がしばらく村に滞在することになったので、Jomさんは自分の部屋を明け渡し、Yoちんの部屋に転がり込むことになったのだった。

Jomへの恋心を自覚しはじめたYoちんが「言おうか、言うまいか」急にモジモジしだしてるのがなんともカワイイ。

対立が続いた前半戦とは打って変わって、ようやく甘い(でも程よく甘さ)空気が漂ってきました。こうなるとタイの素朴の田園風景がデートスポットとしての魅力を存分に発揮し映える映える。

気づいているのかいないのか……。すっとぼけた風を装うJom(と彼の妄想に)に振り回されて悶々とするYoちん。というエピソードを軸に、村の有力者との対立やら、高校の同級生との対立(と和解)というこれまでのエピソードが並走していく。

それに加えて、中盤戦からはKaewさん絡みのお話は走り出す。


とにかく本作は登場人物、同時進行するエピソードが多いので……。あまり印象に残っているとは言い難かった女子高生Earnちゃん。

彼女が、Kaew姉さんと最悪の出会いをし、かつ(彼女も)KaewがJomの事を好きだ思い込み、恋のライバルとして敵愾心をむき出しにする。

生の唐辛子をバリバリ食すという……。見ているだけで、こちらの舌と胃が不調をきたしそうな不毛な争いを繰り広げたり、ギャグ要員?としてKaew共々体を張ります^^

同じタイミングで母親とも喧嘩をし、Jomからも恋愛対象としては見られていなかった事に傷ついたEarnを慰めるのが、ほんの少し前までヤンチャってたYoちん君。

「親の愛」について語るYoちんの表情は落ち着いていて大人びた印象に。

無鉄砲なのは変わりませんが、拗ねた様子が消えたので、そりゃJomも「なにやってんだ!」と叱るのではなく「ありがとう」と対応な目線でお礼を言える。

序盤の教師と生徒、みたいな精神年齢の差は見る間に縮んで、これでようやく「パートナー」としての物語が始められるようにも思えます。

 

待て次号!

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Saintさんといえば、出世作となった2018年のタイBLドラマ Love by chance。あの作品で見せた内気で繊細なキャラクターが、多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。

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『Memoir Of Rati』Rati(役のInnさんが)4話〜6話。「愛は愛だぜ」が前提にならないタイBL

4話から6話までを視聴しました。

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タイ王国の高官達にフランス語を教える事になったRatiさんと、その管理役(という名目)で近づこうとするThee。

一方で野良ムエタイヤーをする貧しい青年と(なぜか)ムエタイに情熱を燃やす高貴な生まれのお坊ちゃま。この2組のお話が同時進行。

現代劇なら「愛は愛だぜ」という前提のお話が一般的になる中で、このドラマは1世紀ほど前の時代を舞台にしたお話なので「同性同士」の恋愛はそれと噂が立つだけで白い目で見られ、その悪評を封じるために許嫁があてがわれる。

「愛は愛だぜ」という世界観なら……。

2人が互いの気持ちを認めるまでを描く(ことの多い)前半戦は「嫌いだ」「合わない」といってた同士が不本意ながら相手に惹かれてしまっていく。という展開になりがちですが、そもそも「世間がそれを愛とは認めない」世界線なのでRatiとTheeの間の対立は目立つような物はなく、彼らが自分たちの気持ちに素直になれない要因は、もっぱら「世間や親族の目」という事になる。

これに貧富の差、身分の差、大家族、という要素も加わってくるのでメロドラマ感がわりと強い。時代のせいか、TheeもRatiも奥ゆかしいので恋の歩みもスローペース。

ムエタイーズに至っては「恋」の段階にも至ってないようで「友達なんだから(身分なんて気にせずに)名前で呼べ」というカワイイエピソードが描かれる。

と、総じてここまでのところドラマとしての起伏が薄いかな、という印象です。

メロドラマらしく、大雑把ながら派手な展開に引き裂かれる2組のカップル、みたいな展開が見たい気がしないでもありません。

 

待て次号!

 

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このブログでも扱っていますので、どんな作品か知りたい方はどうぞ読んでみてください。

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My Sweetheart Jom 第七話。前半戦終了。甘い時間は夢のよう^^

My Sweetheart Jom 第七話の感想を

まさかの一時間半の拡大版。もはや映画のようなボリュームでした。

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長いだけあってもりだくさん。「Jomはタバコが大嫌い」という事を聞きつけたYoちんは、深く物を考えないいつものノリでJomに一泡吹かせてやろうと、タバコをプカプカさせてみる(日本では放映できなそうな展開です)。

煙いの嫌い、匂いが嫌い、とそういうレベルの困り方をするのかと思っていたら、幼い頃に乳母に煙草で虐待されたという過去を引っ張り出してJomさんは気絶してしまう。

思いもよらぬクリティカルヒットに、仕掛けたYoちんも大慌て。ばーちゃんに理由を聞かされたYoちんは、自分のしでかした事に涙を流す。

後悔するなら、やる前に少し頭を使おーぜ?

これでYoちんの子供じみた、Jomへのちょっかいは終わりを迎えたと思ったら次の問題が立ち上がる。

バンコクでYoちんが問題を起こしたSack一味がついに村に現れる。同居しているDK3人を逃がす代わりにSackに囚われたYoちんは、危機一髪。

Jomさんが村長として権力をフルに発揮。キレのあるアクションシーンを披露して、Yoちんを危地から救い出す。

Yoちんパパも裏で手を回していたので、Sackはわざわざ村まで来たのにYoちんに手を出す事はできず、立ち去ることに。

物語の発端となるSackの事件は(表向きは)カタがつき、Jomさんへの反抗期も後悔と共に過去になり前半戦はキレイに終了。


拡大延長パートは後半戦への助走でしょうか?
Jomの大学時代の友人(女性)がPor chai村に戻って来る。居候するJom家の誰とも仲良しなこの女性「Jomの一体なんなんだ?」とYoちんは気になってしょうがない。

それどころか女性に部屋を明け渡すため、JomはYoちんの部屋で寝る事になり、Yoちんはソワソワ。

まぁ、好きになっちゃったんだろな……。という事は伝わってきましたがこんなに可愛い態度を取るのは意外。

そしてそして。今までの純情展開を脱ぎ捨てて、このドラマ初のあま~いシーン。

明らかに唐突すぎるので「こりゃ夢だろな」とは思うのですが、夢のように描かれている分、これまでの作品のトーンからは大きくかけ離れた、あま〜いシーンになっている。

Saintさんの堂々たるリードも(過去の作品を知ってる身からすると)感慨深い。
受けるYoちんも「待ってましたよ」とでも言わんばかりの爛々とした目と微笑みがやる気満々で実にいい。

物語の大きな軸が片付いて、この先どういう展開になっていくのか気になります。

待て次号!

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My Sweetheart Jom 第四話〜第六話。2人の恋は潜水モード

My Sweetheart Jom 第四話〜第六話の感想を

村に残る、残らない、のエピソードを卒業して世界が少し広がりました。

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ここまでJomとYoを中心に、村の中でまとまっていたお話が、Yoが高校へ行く事によって急に大きく広がりました。

登場人物も一気に増加。生まれついてのリーダーのような風格漂うJom村長にも、はっきりとした反対勢力もいるし父親とはソリが合わない、という問題も抱えている。

一方のYoさんは、登校を始めた高校で「生意気そうだ」という理由で(そりゃ2歳も年上だしね)地元の粋がっているのに絡まれ、暴行事件を巻き起こす。

Jomと並ぶと子どもにしか見えないYoさんが、地元の高校生と並ぶと、学生服姿がコスプレに見えるのが、面白い。

Yoと同じくおばばの家で暮らすToey少年が郊外のゲーセンでトラブルに巻き込まれ、その肩代わりをYoがする、という「お兄さんなYotin」の姿が垣間見られたりするものの、最終的には「補導」され、Jomさんは保護者としてまたも学校に呼び出される。

ヤクを扱っていることで有名な場所での「補導」騒ぎに村長はYoがヤクに手を出したのではないかと気を揉んで、それをYoに問いただす。

これがYotinのプライドを大きく損ねて、Jomの謝罪も受けいれない。序盤は圧倒的に立場が上だったJomさんが、いつのまにかYoさんに頭をさげるようになっている。

というのが6話までの大きな流れ。

折に触れて「これはBLなんですよ」という事を思いださせるエピソードはあるものの、全体としてはJomとYoの周りで起きるアクシデントをコミカルなトーンは崩さず描いています。

 

4話以降に現れたメンバーでは粋がっているDK3人組の「いじめられるのを防ぐために、あえてパシリ的な事をやっている」Poeがいい味を出してると思います。

あとは、Jomの政敵のバ◯息子。父がJomに息巻く間に、後ろで謎のワンリアクションを繰り出してるのが◯カ息子感にあふれてて面白い。

 

次から次へと巻き起こる事件をなんとなく2人3脚で乗りこなす過程で、YoのJomを見る目に敵意ではない、なにかが宿りだしたのが、ちゃんと伝わってくるので色っぽい展開があまりなくても、2人の恋が静か〜に進行しているのが判ります。

だからこそYoは、Jomに「ヤクをやってる」と思われた事が悔しくて許せない。続く3話では、水面下で育ってきていた2人の恋が具体的なアクションとして立ち上がってくるのでしょうか!

 

待て次号!

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タイBL『Memoir Of Rati』Rati(役のInnさんが)とんでもなく美しい

3話まで視聴しました。

世界史で習った出来事も舞台となる国、語り部となる人が違うと、随分と印象が異なるものなんだな、という印象を受けました。

帝国主義真っ只中の第一世界大戦勃発直後。Siam生まれながら、養子としてフランスの高官の息子として生きるRatiは、義理の父の通訳として久しぶりの帰国を果たした。

フランス、タイ、双方が互いの利害を探り合う中、Ratiは街で出会ったTheerathonと親交を深めるが、町人かと思っていたTheerathonがタイの高官の息子だと知り衝撃を受ける。

その上、タイ側はどうしたことか。ただの通訳でしかないRatiをフランス語の教師として招きたいとオファーを出した。

こうしてRatiは育ての親の元を離れ、Theeが用意した家に住み、タイの高官達にフランス語を教えることになったのだった。

……。というのが3話までのあらすじです。

Wandee Goodday で医者とボクサーという組み合わせでカップリングされたInnさんとGreatさんの主演作。

今回はGreatさんも腕っぷしにはさほど自信がないようで、野良ムエタイへ強制出場されそうになっても断固固辞してました。

なにより特筆すべきは、Rati役Innさんのお耽美なただずまい。とにかく美しい。20世紀初頭の欧風ファッション(というのかな)に身を包んだInnさんは、ただ突っ立ってるだけでもポストカードみたいに様になってる。

パートナーを務めるGreatさんは、今回は生真面目なタイ側高官の息子という設定で、実直な印象。ビジュアル的にはInnさんの華に押され気味ではあるものの、「同性愛者」と噂されるのを嫌った祖母から叱責を受け、許嫁を強要されたり、息子がフランス側の通訳と仲良くなったことを利用しようとする父の存在があったり、すでにいくつかの問題が表面化しています。

ほんのワンシーンしか出てきませんが、My school PresidentのFord君も彼も弟役でご出演。足が不自由という設定なのか、木製の車椅子を使っています。

この2人がメインカップルで、サブを務めるのがムエタイコンビ^^

Aou さん演じる人力車の人夫にして野良ムエタイヤーのMekと、これまた高官の息子、という身分に似合わず野良ムエタイの選手としてリング(というのだろうか)にあがるDechさん(演じるのはBoomさん)。

どのカップルも互いに睨み合ったまま出方を伺っている状況でありますが^^;

扱う題材や絵面の目新しさもあり、そこはさほど気にならない。むしろ4人の恋が今後戦乱の混乱に巻き込まれ、どうなっていくのか。時代背景が彼らの未来にどういう影響を与えていくのか、とても気になる序盤戦です。

待て次号!

 

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タイ映画「親友かよ」映画作りで彼を僕の親友にする

このブログは(いつもどおりに)ネタバレをさほど気にせず展開されます。ぜひご鑑賞後に再度ご来訪ください。

映画「親友かよ」公式HP

 

というわけで「親友かよ」の感想を

卒業まであと少し、というタイミングで高校生のぺーは傷害事件を起こして退学に。急遽別の高校へ転校した彼はジョーという坊主の少年と仲良く……。

なれるかなと感じた矢先に、ジョーは不慮の事故で他界する。それなりにクラスに馴染んでいたはずなのに、ものの一週間もしない内にジョーの存在は「過去」になり始めてる。

そんな彼の境遇に心を痛め……。

たりペーはしない。ペー自身も進路を控え、去っていった人のことに思いを馳せる時間も気持ちの余裕もない。

ところがだ。

短編映画を制作すれば、受験をしないでも大学に高確率で入れるぞ。

という言葉を先輩から聞き、その気になったペー少年は短編映画の題材として「友人・ジョー」をテーマにすることを思いつく。

こうして、彼の死と共に、ペーの中から静かに消えていくはずだったジョー少年は、映画作りという目標と共にペーの中に芽吹き、花開くのだった。

冒頭5分で「失恋が原因で女性の顔を切りつける」という好感度を大きく下げる事件を起こし、以降もずっと自分の都合が最優先な子を中心に、けっして友情で固く結ばれたわけでもないメンバーが集まり、よく知りもしない「友人」のための映画を作る。

一見、高校生の青春ドラマのようなグループながら内実、そこには「友情」的な要素は欠片もない。だから物語の中盤まではコミカルながら、ある種ドライな印象も感じます。

そしてそのドタバタを世界各国の映画監督の名前を散りばめた歌にあわせて軽快に語れば語るほど。これといった障害もなく、彼らの映画作りが順調に進めば進むほど。

このままでは終わらない、絶対になにかとんでもないことが起きるはずだ、という期待が大きくなっていく。

 

そう。少なくても僕は「これからなんか予想外のことが起こるはずだ(起こって欲しい)」と思いながら見ていたけれど、それでも中盤の展開には「そうきたか!」とおおいに驚かされました。

そうか、こんな事件が中盤に待ち構えていたからこそ、傷害事件というシャレにならない行動を主人公にさせたのか。

 

以降、映画はライトなトーンを脱ぎ捨てて、ジョーの罪を白日の元にさらしてでも自分の将来を優先させようとするペーと、彼の名誉を守ろうとするボーケーの対立をメインエンジンに進んでいく。

よく知りもしない天国の「友人」の名誉のために、自分の将来を犠牲にするのか?

という葛藤は簡単に答えの出るものではないし、最終的に彼が下した決断も、なにか決定打となる出来事があったから、という描き方をされていないように僕には感じられました。

ただ。

ペーがあの決断をするためには、ジョーとの少ない思い出だけでは不十分で、イマジネーションをフル活用し、親友として過ごせたであろう日々を撮影という形で経験し、ジョーを肉付けする必要はあったのだろうな、とは思いました。

そして彼が映画で描いたジョーは、おそらく実在のジョーとは違うのだろうとは思うけれども……。

それでも、ジョーという少年はペーにとって「親友」として胸の中に住み続けるのだろうし、きっとそれを天国のジョーも喜ぶんじゃないのかな。

「それオレじゃないし」とか言いながら……。

みたいなことを思いました。

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My Sweetheart Jom 第三話。アレだと知って、どうして笑顔になるんだよ!Jom^^

My Sweetheart Jom 第三話の感想を

今回は印象に残った部分のみを短くまとめます。

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待てよ!いきなりのI love you??BLとはいえ、さすがにそれは急だろう。今までそんな伏線なんも貼ってなかったじゃんか!

と思ったらパスワード^^;技あり!

前回で終わりかと思っていたバンコクに帰る帰らない話でもう一話引っ張る展開に若干驚き。

ここまでお兄さん風を吹かせてきたJomさんが、Yo君を帰らせないために芝居を打っていたことがばれて、急に子どもっぽい印象に。

そしてJom、捕まえたのが魚ではなく、アレだと知って、どうして笑顔になるんだよ!大体、ナマズサイズだったらどうするんだよ!

今回もタイの田園風景が(住んでわけでもないのに)郷愁を誘い、目に優しい。

こういう新進気鋭の若手政治家がいそうだなっと思った村の集会でのJomのアジり方。Pho!Chai!

からのOPソングに合わせて、みんなで踊る。これはインド映画なのか?^^;でも夏祭りとかに踊ったらだいぶ盛り上がりそうだし、結構な運動量でダイエットにもよさそうだ。ノリノリで踊るSaintさんの好感度が大きくあがる。一緒に踊るおばあちゃんもめちゃ可愛い。そして居候の男子三人組は振り付けが完全に入っていないのか。表情が素に戻ってる。

 

待て次号!

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Saintさんといえば、出世作となった2018年のタイBLドラマ Love by chance。あの作品で見せた内気で繊細なキャラクターが、多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。

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タイ映画「おばあちゃんと僕の約束」ばあちゃんの家には空がない

このブログは(いつもどおりに)ネタバレをさほど気にせず展開されます。ぜひご鑑賞後に再度ご来訪ください。

映画『おばあちゃんと僕の約束』公式HP

また以降、作品やタイトルに関しての考察が入ります。それはあくまで個人的な感想や意見をつづったものであり、そうである、と断定するものではありません。

 

というわけで「おばあちゃんと僕の約束」の感想を

バンコクに住む20代の青年エムは「ゲーム実況で生きていく」と大学を中退したものの(当然ながら)ゲーム実況では食べてはいけず、母と二人で実家暮らし。

「家を出たい」が先立つ物がないエムは、従兄弟のムイが介護していた祖父の死後、なんと家を譲り受けたことを知り、ある計画を思いつく。

末期がんで余命一年を宣告されている祖母の世話をし、彼女の財産を(できれば家を!)お譲りいただくことはできないか……。

こうしてエムはそれまでさほど気にかけていなかった祖母に急接近し、彼女の好感度を高めようとする。

 

タイ本国版のタイトルは「Lahn Mah」。なんと「孫と祖母」という意味だそうで、この映画の制作会社であるGDHのブランド力がなければ、さすがに許されないタイトルだと思います^^;

そこまでの認知度がない日本では、このタイ版のタイトルに少し作品内のエピソードを加えて色をつけ「おばあちゃんと僕の約束」に。

英語版のタイトルは大きく変わって「How To Make Millions Before Grandma Dies」

直訳すると「ばあちゃんが死ぬ前に100万稼ぐ方法」くらいでしょうか。

僕はこの英語版のタイトルが皮肉が効いてて良いと思っていたのですが、視聴直後は「だいぶピントを外したタイトルじゃないかな?」という印象に(いったん)変わりました。

 

すでに述べたように、優しいものの怠惰な青年でもあるエムが、ムイと同様、遺産目当てで祖母に近づき、祖母と同居するようになるのが第一幕。

とても印象的なのは「曲」

というよりも「音」でしょうか?

「ぽん、ぽん、ぽん」みたいなシンプルかつ似たようなフレーズが、散発的に作品にアクセントを加えていくこと。

始まったと思ったら、盛り上がることなくフッと消えるこのフレーズが、突如、始まった孫と祖母の共同生活の噛み合わなさを象徴しているように感じられます。

2幕の序盤、蚊帳の中で寝ていたエムが、おばあちゃんを中に招きいれるところで、このフレーズはメロディになり、ここでようやく2人の共同生活が、とりあえず落ち着くところを見つけたことを印象付ける。

転がり込んだのはエムなのに「受け入れる」のがエムの方だというのが、わりとこの映画で重要なポイントだと思っていて……。

この「音」はその後も作品をコンスタントに散発的に支え続けていくんですけど、メロディとして流れるパートはほとんどが、おばあちゃんが家族の誰か(ほとんどの場合はエム)に受け入れられるシーンで流れている(ように記憶しています)。

 

もう一つ特徴的だったのが「空」。おばあちゃんはバンコクの(おそらくは)旧市街にある狭い路地の老朽化した狭い家に住んでいる。

ここまででも窮屈なのに、彼女の家を覆うのは、青空はおろか光化学スモッグの淀んだ空ですらなく、近くにあるのだろう近代的なビルの壁。とてつもない威圧感をもっておばあちゃんの家の空を覆っている。

おばあちゃんが家を構えた時はなかったビルに押しつぶされそうになりながら、おばあちゃんは今もつましく暮らしている。

元から大きくはない家は、暮らした月日で溜まったよく分からない物で溢れてて、ことさらに窮屈に感じられます。

 

親元を離れた3人の子どもは顔を見せに来てはくれても長居はしない。けど、おばあちゃんはそんなことでは怒らない。自分だって、自分の家庭の問題に手一杯だった過去を持っているから。それでもほんの少しだけ寂しそうな表情はする。

トランプくらいやってやればいいじゃないかよ、数回やっても一時間もかからないよ。と見ている間は思うけど、さて自分がこの場にいたらどうだろう?長男のように理由をつけて立ち去るか、エムが以前していたように視線はスマホに、相手の話はただあいづちを打つだけ、という感じではないのだろうか。

それでもおばあちゃんは子どもたちが集まる予定の日になれば、路地の脇に置かれたベンチで彼らが来るのをぽつんと待っている(俯瞰で撮ったおばあちゃんのか弱い感じが、とても痛々しい)。来ないと聞くとやはり少しだけ(いや結構)気落ちする。

そんなおばあちゃんの口には出さない寂しさや一緒にやりたかった事を、自分勝手な動機があったにせよ、エムは持ち前の優しさと、たっぷりとある時間を武器に嫌味なく鷹揚に受け入れる。

もうすぐこの世を去る事を知っていながら、子供達それぞれの生活を考えると、ワガママを言えない。そんなおばあちゃんの寂しさを、エムは一つ一つ(おそらく本人はそんな気すらなく)拾ってあげる。

この映画のクライマックスはほんの一瞬、ほんの一言で終わってしまって、だからこそ胸に迫るシーンになっている(一瞬でも迷ったらあの決断はできないと思うので)。

おばあちゃんは頭上に青空が広がる広い家を手に入れた。

彼女がポツリと漏らしたように「人があつまる」広い家を手に入れたけど……。

 

でもエムは劇中でこんな感じのことを言っている。

「死んだら人は土と水になるだけだ」と。

おばあちゃんがこの世を去った後になって、人の集まる広い家をあげたところで、おばあちゃんには判らない。おばあちゃんには伝わらない。そのことをエムは判っている(はずだ!)。

 

「広い墓には人が集まる」という教訓めいた言い方で「会いたい」という気持ちを吐露していたおばあちゃんの気持ちを本当の意味で受け入れるには、おばあちゃんが生きてる間に、もっと一緒にいてあげるべきだった。

英語版のタイトル「How To Make Millions Before Grandma Dies」は

そんな後悔を表現したのかもしれないな。

と感じました。

また次の作品で

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180 Degree Longitude Passes Through Us -僕らを隔てる境界線-。始めることすら叶わない2人。7話〜8話

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授賞式に出席していた数日で、インとウェーンの関係は静かに大きく変わっていた。戻ってきた(自宅でもないのに)モンはその違和感を感じながらも、受賞パーティーをこの家で(自分の持ち家でもないのに)開きたいと言い出した。

あいもかわらず好き放題、やりたい放題のモンだったが息子のウェーンが「この家にインと住んで、ここの大学に通いたい」が言い出したがために激しく衝突。

インにもその責任があると詰りだす。

設定からして成就するのは難しい、インとウェーンの恋の行方は当然のように破局(というより始めることすらできず)に終わり、ウェーンとモンはインの家を後にするのでした。

という展開でした。

感情的なやりとりが連発する後半は、鬼気迫る演技の応酬は見応えがありました。

しかしながら。個人的には残念ながら、3人の誰にも気持ちを寄せることが出来ずにいたので、演技の素晴らしさは認めるものの、心動かされることはなかったかな、というのが正直なところです。

自分が世界の中心にいることを疑わず、周りが自分に合わせることを当然のように思っていて、思い通りにならないと泣き出すモンは最初から最後まで(哀れを感じることはあっても)好感を持つことは出来ませんでした。

僕はまだ彼ほど人生を諦めてはいないので、自分が作った美しい檻にとどまり続けて、余生を死んだように過ごすであろうインにも好感をもつことができません。戦えばいいのに。橋の向こうに行けばいいのに。松葉杖をついてたって前に進むことは出来るのに。

ならウェーンはどうか。

「自分にはインを過去にするだけの時間がある」とうそぶくウェーンの若さ、蒼さには好感をいだくことはできますが、想いを重ねるには蒼すぎる。

どの登場人物にもシンクロすることができないまんま強い感情を投げつられても、受け止めてあげることはできなかったような気がします。

監督は舞台を中心に活躍されている方だと聞いたのですが、これが仮に舞台であれば、印象も変わったように思います。役者との距離が近く、感情の高ぶりと共に荒くなる息遣いや、流れる汗まで認識できる舞台なら、目の前で繰り広げられるパフォーマンスの熱量に気持ちを持っていかれることは、あることなので。

できれば舞台で(この作品の舞台があるかは知らないのですが)見たかったな、と感じた作品でした。

読んでくれてありがとう。また次の作品で。

 

この作品の主役を努めたPondさんは、他にもネットフリックスで配信していたBangkok Love Stories 2: Innocenceにも出演をしています。

そちらのブログもよろしければチェックしてください。

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My Sweetheart Jom 第二話。「Yo君、田舎暮らしからの脱出を試みる」の巻。

Yo君の田舎暮らしがいよいよスタート。

といっていいのか……。

My Sweetheart Jom 第二話の感想を

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2話をほとんどまるっと使って「Yo君、強制的な田舎暮らしからの脱出を試みる」の巻が描かれます。

性格が、というよりも精神年齢の開きゆえに、YoとJomさんの(主な原因はもちろんYoだ)ぶつかりまくるエピソードが一話に比べて大増量。

居候しているDK3人組もフィーチャーされてのドタバタ劇は微笑ましくて楽しくて、それでいて物語の中盤からは「親の想い」とか「ごめんなさい」する大切さ、みたいな照れくさいけど、素朴で温かいメッセージを訴えかけて、ほっこりさせます。

一話に続いて印象深いのが^^;Yoの精神年齢の幼さ。

親がいない事をバカにされ、キレて殴ってしまったDK3人組の一人Oat。理由はどうあれ「暴力はよくない」と現場に出くわしたJomは、相手の両親に謝罪する。

「悪いのは相手で、Jomは村でそれなりに権威もあるのに、なぜペコペコ頭を下げるんだ」とOatは憤慨し、去っていく。

まぁ、言われた本人のこの反応は(しかも彼は現役のDKですし)理解のできる物ですが、一部始終を遠くで目撃していたYo君も「(悪い事はしていないんだから)自分たちの尊厳のために立ち向かうべきだ」と憤慨する。

親の想いを熱く語るJomさんはとても大人で頼もしく「兄貴分」というよりも「教師」のような威厳をまとって、圧倒的な高みからYo君の浅慮をたしなめる。

Yo君。それになにかを感じ取ったのか!と思いきや……。

家に戻ってきたOatに「俺ならもっとかましてやったぜ」というような事を口走り、意気投合。

正直「そうやってOatに寄り添う風を見せて、彼の家出を思いとどまらせようという作戦なんだ」と思っていたのですが、2人はそのままハイタッチ!

さらに軽々しく頭をさげたJom君をディスってさらに意気投合。

と……。

留年生。2歳以上年下の現役DKと全面的に判りあってどうするんだ。

キミが深く判りあうべきなのは(作品の性質上)もっかキミよりだいぶ大人のJom君なんだぞ!

と苦笑いと共に思いました。

こうして、いまや仲間と認められた(いいのか?Yo!)居候DK三人組+Yo君のバカバカしいエピソードで、再度終盤に愉快なトーンを取り戻しての次回へ続く。

BL風味は正直とても薄味ですが2話では「タイBLのお約束」アクシデントちゅーは差し込まれました^^

どう頑張っても、どのドラマでも「そりゃ無理だろ^^」ってくらいアクロバティックな展開や体の動きになること必須で、むしろその強引さを楽しむべき、アクシデントちゅーですが、ファミリードラマのようなトーンを持つこの作品では、その唐突感がより一層際立ってしまった気もします。

それがなくても充分、楽しめる作品になっているので。

待て次号!

 

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