予告に出てきたSingtoさんがSMチックないたぶられ方をするシーン。
途中一気見した関係で見逃しただけかもしれませんけど、結局どっかで出てきましたっけ?
そんなTurnLeft TurnRight 最終話の感想だ
9話はこちら↓↓↓
Patの工房を訪れたTisha。
2人とも互いへの気持ちがある事をようやくにして認めあう。
それでも、Tishaは今更自分の人生を変えられない。
追いすがるPat。
そこにTishaの彼氏が現れる。
こうなる事を予測していた彼氏は荒れ狂っても良い状況にも関わらず
「こうなったのも自分がキミとの時間を取らなかったから」で「どんな決断でも彼女の決断を尊重する」
旨の言葉を告げて、店をあとにする。
初見時は「この男できた人やな。Patとそもそもにして人としての器が違うな」と思ったんですが、もしかしてそれも作戦だったりして。
この彼氏の発言が効いて、TishaはありえたかもしれないPatとの未来を完全に捨てる。
「この靴は返すわ。履く機会がなくて残念だけど」
「今、履いてみないか?」
オーダーメイドの靴をTishaの足にあてがうPat。
「とても似合ってるな」と涙ぐむPat。
「少しきつい。でもとても丁寧に作られてるのは判る」
彼女のために作られて、見た目はとても似合っている靴なのに、サイズが少しだけ合ってない。
彼女がこの靴を持っていても、きっと履く機会はなかったでしょう。
結局Patは彼女の一番大事な部分を見ていなかった。
そのことが靴という小道具を使って表現されてる切ないシーンで2人のエピソードは終了しました。
結ばれることのないほろ苦い結末がこの2人のエピソードには相応しい。
そのうえで、TishaとPatの関係がいずれ修復されるかもしれない余地を残した締めくくりの優しさが心に染みました。
夏季休暇なのか、退学したのか、Taiはバンコクに戻ってきた。
やんちゃしまくったチェンマイ時代のトラウマが、そーとー彼には堪えたようで、すっかり抜け殻のような状態に。
高校時代からお付き合いしてきた彼女Nuaは両親公認。
食事の世話まで甲斐甲斐しく世話をするものの、Taiが以前とはまるで違ってしまった事にも気づいている。
結局Taiは以前と同じ気持ちをNuaに持てない。
Nuaに別れを切り出して、チェンマイのEarnのところへ戻っていく。
彼女が好きだというチェンマイの女性アーティストの曲をダシに気を引いて、夜景の美しい大自然へと連れ出すTai(こうやって舞台設定をお膳立てするのは、初期から全く変わってないですね、彼は)。
「もうキミをひとりで泣かせないから。約束するよ」
「そんな約束はしないで。できる範囲の事をしてくれればいい」
景色の美しさもあって、この2人の結末もそれなりにキレイにまとまってます。
さて台北から戻ってきたGunさん。
彼の地での経験が彼を大人にしたようで、高等遊民生活を卒業し知人のスタジオに勤務することに。
無事脚本も脱稿し、それと同時に彼氏との関係も解消した彼女。
大きな交差点の信号待ちの最中、通りの反対側にGunの姿を認める。
常時持ち歩いてたのかい!
という感じでしれっとコースターを握りしめると、Ayeは交差点を歩き出す。
めっちゃ相手のこと認識してるのに、体ずらすわけでもなく、笑うわけでもなく、声かけるわけでもない2人。
そのまま通り過ぎるのか?と思いきや。
Ayeはすれ違いざまGunにコースターを手渡して、2人は再会。
そのまま思い出の噴水へ。
気が利かないGunさんは自分だけ大人の事情で^^;
紙パックの野菜ジュースをロゴをドヤッとカメラに向けてチューチューする。
家まで一緒に送っていくよとAyeの後をついていくGun。
そして2人はこの時ようやく自分たちがお隣さんだった事に気がついた。
寓話的で現実感のない空気感が心地よいと思える一方、この2人の話だけ不完全燃焼気味というか……。
もう一盛り上がりほしかったな。
という印象ですね。
「人生の選択は一度きり。かしこい選択をして、結果はきちん受けとめる。失敗はさsて問題じゃない。それは次の選択を切り抜ける大事な教訓になり、きっと次はうまくやれる」
そんなモジャヒゲのモノローグに合わせて、収まるところに収まった三人それぞれの人生の先が少し描かれ、きれいに着地。
と思いきや「なにか飲まない?」と差し出されたのは、彼らを第二の人生に呼び入れたビール「セカンド・チャンス」
果たして彼らは……。
という不穏さ漂う展開でドラマ本編は終幕となりました。
ま、最後のアレは終始ミステリアスだったお話のトーンを整えるための余興。
という事だと思います。
ティーザーを見た段階では、普通に爽やかな都会のラブストーリーだと思っていたのに、蓋をあけたらブラックなテイストのドラマでした。
期待とはだいぶ違いましたが、役者の安定感のある演技のおかげもありまして、楽しくコンプリートさせていただきました。
ああしていれば、こうしていれば、そんな過去が誰でも1つや2つあると思うんですけれど。
やりなおした先の人生にも様々な問題が立ち上がる。
まるっきりバラ色の人生など絶対に不可能なんだから。
結局、その時その時に考えた決断を引き取って、目の前に広がる人生を生きていくしかないんだよなぁ。
みたいな事もちらっと考えさせられました。
ちなみに本編ではラストは、セカンドチャンスを渡されて終わりとなりましたが、続くBehind The Sceneでは
Taiが「これはどこから?」と聞いたのに対してスタッフの誰かが
「セブンイレブン」と答えて一同爆笑。
という場面も収録されてます。
というわけでこの作品はここまで。
ここまで読んでくれてありがとう。
また次の作品で!