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Turn Left Turn Right Vol5「Gun、一人優雅にバイオリンを弾く」の巻

クズ男。改心したかと思いきや2段底でありました。

TurnLeft TurnRight 第9話の感想

8話はこちら↓↓↓ 

rukacchii.hatenablog.com


恐怖のバーベキューを切り抜けて、ほっと一息のTai君は一人バイクで帰宅する。

「子供」という強力なカードを持つEarnに、敗北を認めざるを得ないCherとSangnuea。

気が収まらないCherは、単身原チャで帰宅するEarnを車で追いかけた。

不穏な空気を感じた助手席のSangnuea。

2人がハンドルを奪いあうので、車は酔っ払い運転モード。

結果、対向車にぶつかりそうになり、その騒動に気を取られた原チャのEarnが事故にあう。

一命はとりとめたものの、彼女はお腹の命を失ってしまう。

 

もう私達の間にはなにもない。

と失意にくれるEarnに「それでもまだ友達だよ」とTaiは言う。

 

 

 

三股でクズの底を打ったかと思っていたら、このタイミングで一度は俺が面倒を見るよと言った女性に「友達だ」と言うこの男。

2020年のタイドラマ、キングオブクズの最有力候補は間違いないと思うのですが。

でもまだ大学一年生という年齢を考慮すれば情状酌量の余地はないわけでもない。

自分の将来すらおぼろげなのに、他人の人生(しかも2人分)を背負えと言われても男子的には不安しかない。

相手に悪いという意味じゃなく、なんでこんなんなっちゃったんだろうという自己中心的な後悔を、もしかしたら強く感じちゃうかもしれないな、とも思う。

なんならこの結末に少しホッとしてるかもしれないな。とも思う。

そんなタイミングで目の前に傷ついた女子がいて、なんか声をかけてあげないといけなくなったら……。

どうするかな。

それでも君のそばにいる。

という事を伝えてあげるのが、彼女にとっては一番なんでしょうけれど、それだとやり直したこの人生でも自分の気持ちに嘘をつく事になるし、いずれ関係は破綻する。

うまくいかないのが判ってる。

自分にそこまでの気持ちがないことも判ってるのに、相手に期待をもたせるのも不誠実な対応をさらに一つ積み重ねる事になる。

そうつらつらと考えていくと10代じゃなくてもこの状況はなかなかヘビー。

彼が「ボクには抱えきれない」と泣き出すのも、判らないでもない。

 

ま、クズですけどね。

そこは揺らがない^^

君子危うきに近寄らずという言葉を、もっとしっかり胸に刻み込んでおくべきでした。

 

結果、彼の元に残ってくれたのは元カノのSangnuea。

取り返しのつかない事態を起こしたTaiは一気に大人びた青年になったのでした。

 

殺人未遂というこれ以上ないヤバい状況にいるのがEarnの兄でもあるPat。

Tishaの懇願の甲斐もあってか、Tishaカレは殺人未遂の件は渋々ながらも水に流した。

二度と自分たちに関わらない。ということを条件に。

それでも自分の気持ちを伝えきれてないと感じたPatはTishaに、自分の気持ちをメールする。

メールを読んだTishaはバンコクを経つ前日に彼が営む工房に立ち寄った。

「謝罪を聞くために来たの。私の顔を見て、言って」

「申しわけなかった。本当に。でもボクがしたことは全部偽りだったけど、君への気持ちは真実だから。ボクは君と過ごした、短くて、幸せだった時を、これからの生きてく糧にするよ、ずっと。君がいなくなったら、君と、あの幸せだった日々を愛おしく思うんだろうね」

「自分のした事をどう思ってるの。私は、身勝手だと思うの」

「身勝手だね。褒められない事をしたよ。自分を見失っていたんだ。それでもボクは、自分のした事は全部、君への愛だと思ってる」

 

落涙物のいい流れから「愛の人」Patは反撃を開始。

君はどうなの?ボクになにも感じていなかった?から始まって、彼女の本当の気持ちを知りたいと熱っぽく迫る。

押しの一手で彼女に気持ちがあると知るや「人生を変えてボクと一緒になろう」と口説き出す。

自分のしでかした事に罪悪感と強い後悔を感じてる風があるTaiとは違って、Patはしたことへの後悔はあまり……。

というか個人的には微塵も感じられませんね^^

実際、彼のした事に(火サス未遂は抜かして)それほど「クソだな。コイツ」と感じてないのも事実です。

 

 

 

一方その頃台湾に行ったGunさんは。

「運命の人」とは穏便かつスマートに別れ、引っ切れたかのように一人涼やかにバイオリンを奏でる日々。

むしろ当初は脚本のために罠を仕掛ける側だったAyeの方が、彼に後ろ髪を惹かれてる様子。

これまでほとんど自分のそばにいなかった彼に結婚を迫られたAye。

バーでGunが残したコースターに何が書かれているか気になってしょうがない。

店に戻ったAye。

Gunに残されたコースターには

「いつかまた土星と地球が一列に並ぶ日が来て(惑星直列?)僕らを再び同じ場所に引き戻すかもしれない。僕は君を待つよ」

優雅にバイオリン弾いてる姿は気品がありますが、Gunさん自身には大きな見せ場はなかったかな。

という回でした。

 

というわけで3人の第二の人生はゲームで言うならヘルモードの人が一人。

イージーモードの人、一人。

なんとなく3人ともに人生についてのなにがしかを悟り、大人びていいお話で丸く収まりそうな第9話。

もう一波乱起こして終わってくれるんだろうな?

という期待に胸を膨らませつつの。

待て次号! 

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