「空気感が一般的なタイBLとはな〜んか違うんだよな、この作品」
と見ながらずっと思い続けていたこの作品。
当初はタイドラマ特有の効果音がないから落ち着いた印象を受けるのか?
と思っていたんですが。
と思っていたんですが。
もじもじする2人を肴に盛り上がる友人達というポジションのキャラがいないからなんだ。
と、今回ようやく理由を特定できた気がします^^
友人数人で集まって
「そういや君ら最近仲いいね。あんなに喧嘩していたのに」
「それはお互い誤解してて」
「できちまったんじゃーねの?」
「おい〜〜」
みたいな感じで勝手にカップリングして、勝手に盛り上がる友人達のシーンが少ない。
というより、そのポジションの友人がいない^^;
想像力がたくましい腐女子腐男子の友人が、タイBLの和やかさ、賑やかさに多大な貢献をしていたんだなぁ、という想いを感じます。
ま、この作品の静かなトーンは好きですけどね。
My gear and Your Gown第四話の感想を
三話の感想は↓↓↓
脇目もふらずにPaiIttかPureWaanの2組だけを追いかけ続けるこのドラマ。
前半は、好きな女の子と仲良くなりたいWaanさんが、無類の遊び人であるPureさんに「女の子の口説き方」を教えてもらうという展開。
Pureを演じるFiatさんは、現在別番組で哀しいヴィランとして大活躍中。
あちらでは内向的で溜め込む性格の少年が積もりに積もった怨念を大噴射しておりますが、今作品では出番の度に違う女の子(時に男の子も)を連れ歩くチャラくて自信満々の高校生を演じています。
ただチャラいだけなら気持ちを寄せる余地はないのですが、この人の場合まずお母さんとあまり上手く行ってないことが第二話目で明かされて、今回は初めての恋が(おそらく)部活の男の子で、それが部内でばれたがために部員にボコボコにされ、結局破局。
以来「恋なんて信じない。オレが欲しいのは体だけ」
という冷めた価値観を身につけるに至った。
という事情があるので、なんとなく自信満々の態度の裏側にある彼の寂しさを感じ取ってしまう。
そんなPureさんに誘われて、高校生の身でクラブにやってきてしまったWaanさん。
「初恋はどうせ実らないものらしいから、お前だって気にすんな」
とグデングデンになりながらもPureを励ますWaan。
初めて好きになった人が男性だった。
という事が回想で既に明かされているので、このまま2人は友達の線を越えてくるのかな、と思いきや……。
「お前が彼女に病気をうつしたおかげで、オレまで病気になっちまった!」
といきなり男に殴られる。
予告を見るかぎり、これはぬれぎぬの様なんですが、ちょっと笑い話で済まない病気だし、ジャンル的にあえて触れないで済ませる展開なので思わずドッキリ。
空気感が穏やかなのに、なかなか物騒なエピソードを突っ込んできます。
そして前回、Ittに彼女がいることが発覚して告白もせずに失恋しちゃったPai。
それでも約束だからと家庭教師には来たものの、もう前のようには彼と一緒にいられない。
「どうも避けられてるっぽいぞ」
という事を察したItt。
「相手の気持ちが離れていった」と気づいた途端に追いかけはじめるあたり、親友ほどには恋愛上手ではなさそうです^^
PaiもIttもわかりやすく恋愛下手で、もどかしくも微笑ましい。
好感のもてる2人です^^
Paiを誘って行った馴染みの麺屋で一人夕飯を食べるItt。
「お前がぼっち飯だった時オレはつきあってやったのに、お前は無視か!」
というお怒りの言葉を、車の中で聞いたPai。
迷ったすえにお店に向かう。
お車はどこで降りたのでしょうか^^;
徒歩でお店に着いたPaiは、しかしIttがまたも彼女と一緒にいる所を見てしまう。
その場を立ち去るPaiは呆然自失。
ふらふらと車道に足を踏み入れ、交通事故に。
自宅には複数本のご用意があるようですが^^;
今回またしても愛用のメガネが壊れてしまいました。
命に別状はなかったものの、ほぼ一日眠っていたPai。
その間にIttのお母さんの病状が悪化し、亡くなってしまう。
交通事故で病院に運ばれるPaiと、電話でなにかを聞かされて病院に急ぐIttが交互に描かれていくこの構成。
「Paiが事故った知らせを聞いてIttは病院に急いでる」というミスリードを狙ってるのかもしれないんですが。
お母さんの病状が良くないのは知ってるし、Ittがものすごい母親想いだという事も知ってるし、正直、IttがPaiにそこまでの気持ちを持っている、とも思えないのでそういう意味で機能してるとはあまり思えませんでしたね。
すぐに「あ、お母さんになにかあった」と感づいてしまう。
ただ、命にかかわる2つの出来事を交互に描写することで緊迫感を高めてはいるかな、とは思いました。
自分が意識を失ってる間、Ittはかなりたくさんの連絡をしていたようで、それが励ますためとは言え「大丈夫だよ」と言い続けてきたPaiをなじるものなのか。
そのあたりの詳細は待て次号だ!