[MV] KANG IN SOO(강인수) & LEE SANG(이상) - Wish For You | Wish You 나의 마음속 너의 멜로디.. OST
メイドインタイにつづき、このブログで紹介されている作品数では2位につけているメイドイン韓国の映画やドラマ。
これまでは時代劇+ゾンビやら高速鉄道+ゾンビやら^^;
なぜかゾンビ率が高かったんですが、ようやく韓国産のボーイズラブについて取り上げる機会がめぐってきました。
というわけで!
「Wish you~僕の心の中、君のメロディー」の感想を
ちなみに原題は「Wish you : Your Melody From My Heart」だそうです。
大手音楽レーベルに非正規雇用されているユン・サンイは、ある日ストリートで出会った弾き語りの青年に少女漫画のような一目惚れ。
その日から、彼の中からその青年の姿が消えてくれない。
生活圏が近いからか(大人の事情からなのか^^;)
それ以来ひんぱんに青年とすれちがうけれど、控えめな性格のユン・サンイは彼に声をかけられない。
青年と友人の会話を盗み聞きした彼はカン・インスという名前を突き止め、グーグル先生に相談だ!
見つけたYoutubeチャンネルをヘビロテしつつ、1人暮らしの自分の部屋で彼とお近づきになれた時のために、鏡に向かって挨拶の練習をする。
内向的で、妄想癖があり、ちょっとナヨッた頼りない主人公、ユン・サンイのキャラクターがこの映画の大きな魅力。
本筋となるインスとサンイが出会うまでのエピソードが割と長くて、すれ違いが続くのですが、このパートが(個人的には2人が出会ってからよりも)面白い。
1人勝手に気持ちを膨らませて、もじもじするサンイがとても可愛らしくて好印象。
どこにでもいる気の弱そうな青年感に親しみを感じます。
演じているのはイサンさん。
INFACT。というボーイズグループに所属しているらしく劇中で披露する歌もしっかりしています。
彼の一目惚れの相手を務めるカン・インスさんは演じる役者のお名前をそのまま拝借したようです。
この方もMYNAMEというボーイズグループのメンバーらしくて、やはり同様に歌声がしっかりしています。
後半になると2人がハモるパートが出てくるんですが、ここで付け焼き刃ではない歌唱力がいかんなく発揮されてます。
アイドル売りでも芸事の質にも手を抜かない韓国コンテンツの強みが、こういうところに現れますね。
次のポップスターの発掘に血眼のレーベルのボスに、妄想の中の想い人カン・インスの歌を聞かせたところ、これがヒット。
カン・インスと契約をしてデビューさせる事が、ユン・サンイ直属の上司の初プロジェクトとして承認された。
こうしてユン・サンイは想定とは違う方法でカン・インスと仲良くなる土台を築きあげる。ついでにカン・インス発掘のご褒美に?
正社員の道も開かれた。
契約の場に現れたカン・インス。
レーベルが用意したアパート(なのかマンションなのか)に引越すようにという契約条項に「NO」と言う。
レーベル側も彼の意向を尊重し、引越し命令は撤回するが「レーベル側の人間を同居させる」という新しい条件を提示した。
タイドラマファンならこの先の展開はおわかりでしょう^^
そうです。
サンイがインスの部屋に送り込まれて、2人は同居することになるのでした。
と、BLとしてはこのあたりまでが起承転結の「起」になると思うのですが、この映画ではここがど真ん中。
シナリオの本によるところのミッドポイント(中盤の盛りあがり)になってます。
これだと前半戦にBLとしての見どころ(つまり甘いじゃれあい)を作れないので、構成としてリスキーだろうと思うんですが、すでに書いたようにサンイが1人かってに盛り上がる様が、とてもキュートに描かれていて、うまいことカバーされている気がします。
インスはいまだ謎めいた部分を残しつつ、そこは同い年の男同士、すぐに意気投合。
デビューに向けて曲作りに励んでる、はずなのですが^^;
この曲作りのいろいろはあまり描写されません^^;
「よし、やるか!」
的なセリフを言った次のシーンでお茶デート^^;
君たち!歌手デビューは甘くないんだぞ!
同い年の男同士で、ともに音楽が好きで、共同作業をすることになったら、音楽性の不一致で口論になったりもしそうですが、そういう部分はきれいにはしょって。
前半のおあずけ分を一気に取り返すかのごとく、仲良くキャッキャッしてる様が描かれます。
高まる2人の(特にサンイの)恋心は、タイBLの名作SOTUSを彷彿とさせるルーフトップでのいきなりキスとして発動。
2人は一気に気まずいことに。
くわえてインスがひた隠しにしてきた秘密が彼のデビューに高い壁として立ちふさがる。
課金コンテンツなので結末のネタバレは避けますが。
この結末でまとめるのであれば、同居生活のあれこれをもう少し長く見たかったなと感じます。
インスもサンイも、インスの友人も。
登場人物全員とても好ましい印象を残すので、この人達の日常をもっと長く楽しませてほしかった、という気持ちもありますね。
それでも爽やかにあったかくまとめたラストじゃないかと思います。
ではまた別の作品で。