タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

タイBL、タイドラマを中心にアジアのドラマ・映画について語ってます

「Who are you」Ep9 Ep10 抑えた、それでいて力強いKristさんの演技に脱帽しかない。

Tidaはどうやら前の学校でイジメをしていて、それが原因で誰かが死んだ。

そのために学校を追い出されてきたらしい。

 

 

 

クラスに広まるこの噂。

確たる証拠を提示できない状態なのでホントだともデマだとも判定されず、結果なんとなくクラスのみんながTidaと距離を置いている。

Mind vs Tidaの直接対決だったものが、いつしかイジメの前兆を思わせる空気が漂いはじめ、それに拍車をかける事件が発生する。

一方で幼馴染のNatteは、今のMeenへの違和感を強くしていく。

「Who are you」第9話、第10話の感想を 

第七話、第八話は↓↓↓ 

rukacchii.hatenablog.com

9話は日産セダンのご紹介映像を組み込みつつ、教育実習生がMeenのクラスに赴任するところからスタート。

「いいオンナ」オーラ全開のこの教育実習生。

どの程度ドラマの中核に関わってくるのか謎ですが、赴任の挨拶をする場面でなぜかMeenを見つめて微笑んで、若干Meenが居心地悪そうにする。

と取れるシーンが組み入れられているので(おそらく)June絡みのなにかを知ってる人物なんでしょう。

 

MeenさんはTidaに一回バシッと言ってやったこともあり、そちらの悩みは少しフェードアウト。

もっかの悩みは、結果的に騙してることになるNateeに事実を告げるものかどうか。

 

MeenはNateeに会いたいと告げるが、まさにその瞬間Nateeは彼女の家の下にいた。

年頃の男の子的見栄を張ったせいで、待ち合わせ場所はスイミングプールに。

 

かくしてNateeさんはMeenの家から急遽、プールまでダッシュで戻る事になりました。

このドラマでは珍しいコミカルなエピソード。

およそアスリートらしくない横方向へのおおぶりな腕の動きが、彼のあたふた感を感じられて、微笑ましい。

 

その後も2人の微笑ましいエピソードが続くのですが、いい感じになるタイミングで過去のMeenとの齟齬(そご)が顔を出し、その度にNatteは疑惑を深めていく。

 

「目の前にいる人物はホントにMeenなんだろうか?」

 

彼が疑惑を強めている事がストレスになってるMindは、つい母に問いただす。

「家ではお母さんがいて、学校では友達がいて。私は本当に幸せだけど、お母さんはどうなの?私といて幸せ?」

 

ここで間髪いれずに「もちろんよ」と言ってしまえるKwan母さんの器の大きさが心に染みます。

たしか6話だったかで。

一緒に買い物に行った時、Mindが選んだ服の後に、おずおずと自分が選んだMeenの好きな服も買っていたことからも、お母さんは自分が育てたMeenのことを忘れていないのは判る。

いまだ喪失感は薄れていないのも判る。

それでも目の前で

「私の顔を見るたびに、お母さんが傷ついてるんじゃないかって怖いの」

と、不安そうにしている少女の気持ちを考えて「あなたの事を愛してる」と言い切ってしまえる。

とても出来た人だな、と言いながら今恐ろしい想像が頭をよぎってしまいましたが^^;

まぁ、この9話までを見た印象では「とても出来たお母さん」だと思います。

 

 

 

一方その頃、学級委員長を務めるPeteのお家では。

Tidaママに喧嘩売られたPeteママが

「次の英語のプレゼンでTidaに遅れを取らないようにね。あなたの出来が私の私塾の評判に直結してるんだから」

と冷たく息子を叱咤していた。

 

せっかくお母さんの体調を気遣ったのに「集中せい!」と叱られて、寂しそうにするPete君が(個人的には)とてもかわいらしく思えます。

 

Peteにとって運命のプレゼンの時間がやってくるも、使用する全てのパソコンが故障。

結果プレゼンは開かれなくなってしまう。

その少し前にはMindが「私のノートを取ったのは誰!」と大騒ぎ。

まさに身に覚えのあるTidaは、体調不良を理由に体育の時間を休んでいた。

その時間を使って「全員のPCを壊したんじゃないか!」とクラスメイトから疑惑の目を向けられますが、正直

因果応報。自業自得。……という感じですかね。

 

すごく余談ですけど、日本の高校ではPCを使いこなしての授業って普通なんですかね?

あまり聞いた事がないのですが、今や一般教養みたいなものだと思うんで日本でもやってると嬉しいな、と思ったりしました。

 

クラス中につきあげられている中で、ダメ押しを決めたのがPete。

「Meenのノートを盗んだのは君だよね」

と衝撃の告白をし、実際に彼女のカバンからMeenのノートが現れる。

いよいよ立場が悪くなったTidaは、クラスから逃げていく。

 

クラスがしっちゃかめっちゃかで、いい加減責任取らされそうな担任のMr Qは、一人管理カメラでPeteが教室に入っていくのを確認していた。

 

プレゼン用のPCを壊したのはPete。

母から強烈なプレッシャーを感じていた彼は、自分のPCが壊れてしまいプレゼンができなくなった事に気づく。

このままだと自分たちだけ評価してもらえない。

ならいっそ他のグループのPCを動かなくして、プレゼンそのものをナシにしてしまおうと画策したのだ。

クラスの前でノートの話を持ち出す事で、自分の罪もTidaに押し付けてしまおうという

姑息なやり方は、ママの言いなりの小心者らしい手口です。

 

がしかし。

この企みはMr Qにはあっさり露見。Peteを呼び出し問い詰める。

「ボクがやりました。自分のパソコンが壊れてる事に気がついて。だから他のグループのPCからOSを消したんです」

とアッサリ白状したように思えた次の瞬間

「そう答えたら、ボクはどんな罰を受けますか?」

Mr Qの長い沈黙に、厳罰の匂いをかぎとったPeteは「自分はやっていない」と前言を撤回する。

その後のQさんの口ぶりからすると、さほど大きな罪ではなさそうでしたが、これまで優等生で通してきた彼はそれすら受けいれる事ができない。

おそらくお母さんもPeteのこの間違いを許さない。

10話の時点でこの結末は語られていませんが、痛い目を見ないではすまないんじゃないかな?と感じます。

 

 

 

Tidaが、Peteという思わぬ伏兵からの攻撃でクラスから総スカンをくらっている間。

NateeはMindに胸にかかえていた疑惑をぶつける。

「オレがこれからする質問に、君は「そうだ」って言ってくれ。君は……。君は、Meenなんだよな?」

 

この質問に至るまでの2人の空気感が素晴しいし、ついにこの質問が飛び出した後の長い空白の間のKristさんの表情もまた胸を打つ。

 

「難しいお願いじゃないだろ?だまってないでさ。そうだって言ってくれよ」

 

彼の切々としたお願いに「ごめんなさい」としか言えないMind。

ここで彼女のガーディアンGunが現れMindの腕をつかむ。

絵面的にも両手にイケメン状態になり、ちょっと笑えてしまうのですがNateeは自らMindの手を離し、かたやGunの手はMindがふりほどき、3人の気持ちのベクトルがちゃんと可視化されてます。

とりあえずMindさんはここは逃げずに、自分ひとりで隠していた事実を伝えたようです。

気持ちの整理がつかないNateeは1人Kwanさんの元を訪れ、さらなる詳細を聞くことに。そしてこの時点でようやくMeenがもうこの世にいないという事実を知らされる。

 

Tida絡みのサスペンスフルな展開も面白いのですが。

この9話と10話の見どころは疑惑を深めつつも、勘違いであって欲しいと願うNateeさんが、ついに真実を知る事になり、激しく動揺する。

彼の気持ちを描いた部分になっています。

決して声を荒げたりはしないし、言葉で気持ちを吐露したりもしないのに、表情できっちりこちらを巻き込んでくる力のある演技。

そして抜ける箇所ではコミカルな部分も入れ込んでくる。

多くの作品でメインロールを演じてるだけの事はある、Kristさん素晴らしいお仕事ぶりがこの2話では存分に堪能できます。

 

今回はここまで。

待て次号!

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