週2放送されている関係からか、2時間単位でなんとなく物語のブロックができている感じのWho are you。
今回の7話と8話はいうなれば「進撃のTidaファミリー」という感じの内容でした。
Tida一人でも十分見てるこっちをイライラさせるのに、ママもパパも揃って人の神経を逆なでする。
知人、隣人には絶対欲しくないモンスターファミリーっぷりに、気の弱い子のMindさんは防戦一方。
ビンタの一発もかましたらんかい!
とその不甲斐なさにもイライラするという^^;
面白い!
けど拳を振り上げたのに、なかなか反撃が開始されないのがもどかしい。
そんな「Who are you」第7話、第8話の感想を
第五話、第六話は↓↓↓
サクッとあらすじを(6話の後半位から)。
TidaはMeenがMindだということ確信している。
確たる証拠をつかもうとかぎまわる彼女。
筆跡鑑定を思いつき、彼女の机をあさってノートを盗み出す。
この時点で、Tidaが考えているのは「自分がイジメの首謀者」だということをクラスメイトにばらされないようにするために、代わりにMeenの秘密を握っておきたい。
ということだと思います。
そして、この机あさりの場面を偶然学級委員のPeteが見かけてしまい、それは後々別の話へと派生していく事になります。
さて。
Tidaは自己流の筆跡鑑定でほぼMind=Meenだと確信し、彼女を締め上げようとするものの、そこで邪魔に入るのが糸目が魅力のMindのボディガードGun。
自分がイジメが原因で放校されている事はGunにきっちり握られているので、Tidaとしてもあまり迂闊な手を打てない。
そもそもがイジメ大好きな性格のTida。
正面突破ではなくMeenの友人Katを絡め取る作戦にでる。
彼女が女優志望だという事を知り、父のコネを利用してオーディションをセッティングすると提案。
一気にKatとの距離を詰めたTidaは、親しい友人同士の集まりにまで顔を出すようになり、その度にMind(Meen)を不安にさせ、かつイライラさせる。
Meenの異変に気づいたNateeは「彼女となにがあったんだ」と問いかける。
でもMindは「自分がMeenではない」という秘密をこの幼馴染には話せない。
Nateeは彼女が自分に話してくれない事を、Gunには話してる事を知っていて、それがNateeの心をざわつかせる。
友人との空間を侵され、幼馴染ともギクシャクしても、Mindさんはメソメソするだけでなんら有効な対策をとれずにいる(ふがいなさに若干イラっとします^^;)。
このままTidaが裏側からMindの生活を侵食していくのかと思いきや、ここでTidaのイジメの件が何者かによってリークされる。
Mindではなく、どうやらGunでもないようで誰がリークしたのか不明です。
前述の「Pete、Tidaの悪事を見てた」という前振りがあるのでPeteかな、とも思っているんですが、この後に彼がする行動を考慮すると別の誰かじゃないか?
という気もします。
TidaはこのリークをGunの仕業だと決めつけ屋上に呼び、筆跡鑑定の結果を見せつける。
だがこの作戦は完全に失敗。
GunはそもそもMeenとは話した事もない間柄。
彼が気にかけているのは今のMeen、つまりMindなのでこの事実はむしろ彼の気持ちをさらに「彼女を守ってやりたい」という方向に導いていく。
GunはMindを連れ出して、バスの中で「お前を本来の名前で呼ぶ奴が必要だと思うんだ」と自分が事実を知っている事を明かす。
Mind、これに乗っかって全てを白状するかと思いきや「私の本当の名前はMeen」だと一応は否定してみせる。
例によって顔に「これは事実ではありません」と書いてあるのでGunはそれを鵜呑みにはしない。
ただ彼女の気持ちは理解したので
「だったらMeenらしく振る舞えよ。MeenならとっくにTidaなんて蹴り出してるし、こんな風にやられっぱなしになってない」
と彼女を叱咤する。
この喝が効果を発揮して、彼女はやられっぱなしの自分を変える。
まずは形から、ということで束ねた髪をふりほどく。
学校でイチャモンをつけてきたTidaにようやく毅然と対応し追い返す事に成功。
師匠のGunはその物陰で「よくやったわ」と一人ほくそ笑むのでした。
毅然と言い返した直後に号泣しちゃうのがMindらしいですね。
「変わった」という事だけを伝えるのなら追い返すシーンまでで十分なのに、このシーンを入れることでむしろ「人はそうそう変われない」ということが強調される。
この「人はそうそう変われない」というのが、このドラマの大きなテーマなのかもしれないな。
と、やはり生き方を修正できないTidaやPeteのエピソードを見ても感じます。
環境が変わったり、それまでにない力を手にしたり、なくしたりしても、人がその変化に対応して、自分を作り変えていくのは簡単ではない。
期せずして、現代的なテーマを内包した作品になっているのかな。
と思いました。
自分の力だけでは状況を好転させられなくなったTidaは、親の助力を頼み込む。
私のせいで自殺したと思われてる子が生きているのよ、ほら、筆跡も同じでしょ?
と食卓で母と父に訴える。
すぐに娘の説にのっかったのは母。
でも父は娘のせいでバンコクに拠点を変えなくちゃいけなくなったので、もうこの件には関わりたくない。
娘がテーブルに置いた紙をクシャッとまるめてゴミ箱に捨てた父。
だがしかしお父さん、後でこれを拾い上げて結局は鑑定士に見てもらう。
一方のTidaママは別方向から学校へ介入してくる。
学級委員長Peteのママは、息子が優秀だという評判を使って私塾のような物を開いている。
だがTidaは(性格はおいても)Peteと同等に優秀な生徒。
直近の数学の試験ではクラスで唯一満点を取った。
その彼女の実績をもってTidaママは自分が主催する新しい私塾に参加しませんか?
とPete私塾のママたちに声をかける。
このドラマ、助演ポジションの大人の役者が多数登場するんですが、どの役も「◯◯の親」以上の個性が与えられているので、とても魅力的に描かれています。
目の前でTidaママに勧誘されたPeteママは秘かにご立腹。
わずか0.5ポイントのマイナスですら許さないPeteママは、これが原因で息子にさらなるプレッシャーをかける。
かくして、当初はTida vs Mindの直接対決が本筋だったストーリーに、Pete君が不確定要素として絡んでくる事になるのですが。
それは待て次号!