ボクは信じていませんでしたけどっ!
ママもMindもNateeも「死んだ」と思っていたMeen姉さん。
ゾンビになって!いや生身のまんまで!自宅に舞い戻ってきた。
クラスメイトの口ぶりでしか判らなかったMeen姉さんが、その姉御っぷりを存分に見せつけて、なんだ妙にスッキリとしちゃう^^;
「Who are you」第15話、第16話の感想を
第13話、第14話は↓↓↓
あの日。
偶然Mindと再会をしたMeen姉さんは川に飛び込んだ彼女を助け、人を呼ぶ。
様子を伺いに病院に寄り、看護師達の話を立ち聞きし「Mindが記憶を失くしている」事を知る。
以前からMindが手に入れるはずだった幸せを自分が横取りしたという罪悪感を感じていたMeen姉さん。
くわえて彼女の生活が悲惨なものだという事を目の前で(正確にいうと扉一つ隔てて)見てしまった事もあり、妹の記憶障害を「横取りした人生を彼女に返すチャンス」と捉えて、Kwan母さんからもらったスカーフと携帯を置き、自分は姿をくらました。
その後彼女が潜伏していたのは、Kwan母さんに引き取られる前まで住んでいたバンコクの孤児院。
孤児院の大人がママに一報入れそうなもんだと思いましたが、まぁ気にしない。
Meen姉さんはしばし、そこで隠遁生活を送っていましたが「Mindが自殺した」事になっているのを知り、まず驚愕。
さらに親友Juneの死についての怪文書が掲示板に乗った事から「過去からは逃れられない」事を悟り、家に戻る事を決意した。
このJuneさんのエピソード。
16話の段階では全体像は以下のようになってます。
MeenとJuneはかっては非常に仲のよかった友人同士。
一度は別の学校に通ったものの高校で再会。
がしかしMeenとJuneの関係はかってのそれほど親密な物にはならなかった。
ここがボク的にいまだに首をひねるポイントですね。
再会した直後はMeenがJuneを笑顔で出迎えているわけですが、その後数ヶ月で彼女とは口も聞かない仲になる。
なんらかの原因があって溝ができたと思うのですが、現時点ではなにがあったのかは明かされず、この違和感は解消されていません。
Juneは校内で軽いイジメにもあっていて、なんとなくクラスでも孤立気味。
体調が悪く授業中も伏せって寝ていて、そのまま放課後。
荷物を取りに戻ったMeenは彼女が死んでいるのを発見する。
ちなみに死因は髄膜炎ということです。
検死の結果、Juneが亡くなっていたのは授業中。
授業中に生徒が衆人環視の中で死んでしまって、しかも誰も放課後まで気がつかなかったという事が世間にしれたら学校の評判に傷がつく。
そう考えた校長は、死亡時刻の改竄を図る。
担任のMr Qは反対するも押し切られ、Meenは彼女の死と(おそらくは)その死因が隠蔽されたことに強い罪悪感を感じるようになる。
こうして要約してみると、JuneとMind。
イジメにあっていて、クラス全体からも無視されているという2人の境遇はとてもよく似ています。
事故発生時に溝があったにせよ。
親友だった人物を助ける事ができなかったというMeenの後悔が、似た境遇にある妹と出会った時に「今度は助ける」という強い気持ちに変わったのは想像に難くありません。
そしてちょっと興味深いのが、今現在このポジションにあるのは、Mindを自殺未遂に追い込んたTidaなんですよね。
彼女の死に心を痛めていたもう一人の人物。
それが教育実習生でありJuneの姉May。
妹の苦しみを彼ら(特に親友と目されていたMeen)に知らしめたいと暗い復讐心に燃える彼女。
Mr Qは彼女の正体を突き止めて「自分にこの件は預けてほしい」と彼女が極端な行動に走るのを諌める。
その結果がMeenが家に戻る事を決意した、掲示板の怪文書ということになります。
Meenは実家に戻り、仲良く3人で暮らすのかと思いきや……。
Mindは、KwanやMeenの薦めを断り、一旦は孤児院に戻るという選択をする。
学校へ戻ったMeenは、これまで僕らも「彼女はこんな人だったんだよ?」という伝聞でしか聞いた事のない「意地悪Meen」をこれでもか!
と見せつける。
まずが校長室に乗り込んで「退学なんて私はしない」とタンカを切る。
「退学前の最後の登校」と無駄に勝ち誇るTidaに対して
「一つづつ、答えてあげるわね。1つ目。私はどこにも行かない。2つ目。私は、Meen、だから」
証拠はあがってんのよ、とグチュグチュ言うTidaに。
「だからなに?なんで証拠が必要なのよ。自分が誰か証明するのに、いちいち証拠を見せなきゃいけないの?」
このあたりで。なんかいつもと違うと思いつつも「筆跡がMindと同じじゃないの!」と食い下がるTida.
引き際を間違えましたね。
「今ここでなにか書いたげましょうか?指紋もいる?でも実際そんなの必要ないから。記憶が戻ったからね」
この一言でクラス中が「面白い事が起こる」と浮き立った。
「それで、代わりに質問してもいい?アンタは妹に何をしたっけ?アンタは妹は叩いた。アンタは妹をいじめた。アンタは毎日妹を侮辱した。アンタは人を殺しておいて、まるで反省してないのよね。信じられないサイテー女」
言葉で敵わないTidaさんは、思わず反撃にの手をあげるものの、この物理攻撃すらMeenにブロック。
悔しさをにじませ教室を出ていくTida。
「Meenara」コールが湧き上がるのも納得のかっこよさ。
思わずクラスメイトと一緒に拍手してましたよ。
理屈では、このクラスの状況もイジメみたいなもんなんだよなぁと思いつつ、まるで言い返せなかったMindにジリジリしていた我々にとって「待ちに待った」瞬間なので、スカッとした、という印象がどうしても強い。
でも冷静に考えると。
いつのまにか「苛める側」が「苛められてる側」に回っていて、僕らは「自業自得だ」と彼女が苛められている様を見て溜飲を下げてる。
計算して作ってるなら(たぶんしてると思うのですが)この監督さんは底意地の悪い人ですね。^^;
元のMeenが戻ってきた事をクラスメイトは歓迎する。
唯一の例外は、Meen=Mindだという事を知っていて、Mindの事を色々世話して、彼女に好意を寄せているGun。
Gunは早々に目の前にいるのがMindじゃない事を見抜き、Mindの居場所を強引に聞き出した。
Purachin Buriの孤児院に押しかけたGunは、孤児院の子どもたちの洗礼を浴びながらも、わりとアッサリ彼らに馴染む。
そしてGunがPurachinBuriまで行った事を聞きつけたNatee。
彼の心には自分でもよくわからない心のもやもやが生まれていた。
ま、どうやら「二度と俺の前に現れるな」と吐きすてたMindに、Nateeもまた恋をしていた。
という展開なんすけど……。
はたして、これはMeen的にアリなのか。
Nateeの気持ちが自分ではなく妹に移ってしまった事を知って、Meenはどう感じるのか。
残り2話でどう転ばすつもりなのか、正直全く判りません^^;
待て次号!