タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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Vice Versa 第五話。諦めるのが早すぎる!

夢のひとつに決着がつきました。個人的にはここまでで一番好きなエピソード。

タイBL『Vice Versa』第五話の感想を。 rukacchii.hatenablog.com

おしゃれなカフェで突然のチュー事件。なんとこのチュー2人の関係にさして大きな変化をもたらしません。それより彼らは「夢の実現」が第一!。

だから物語は数日後。彼らが粉骨砕身してきた恋愛映画の脚本が受理されるかしないか、からスタート。

この回の縦軸は「脚本がトントン拍子に映画化されて、劇場公開されて、その顛末」を描いています。

タイのエンタメ事情をこの目で見てきたわけではありませんけど、

「いやそんな事ありえないだろ」というレベルのイージーモードだという事は言い切ってもいいでしょう^^;

やれスポンサーがつかない。撮影のスケジュールが遅れる、共演者が喧嘩する。などなどいろんな事が発生して予定どおりに進まない。有名な監督の手記を読んでも映画製作は山あり谷あり、思いもよらないアクシデントが日々起こるもののようなので。

 

 

 

公開された映画のプレミアにはOffGunの片割れのGun……。ではなくて、Third(Theory of loveでGunが演じたキャラクター)が見に来て、映画について褒めてくれるというおまけつき。

そうかTheory of loveはこちらの世界線の話だったのかと思ったのですが、なんかちょっぴりThirdの設定もおかしいんですよね。あの人確かドラマ完結時に制作者になった筈なんですが、この世界線では「映画評論をしてる人」で有名になったみたいです。

その評論家が彼らの映画を褒めてくれ「人生最高の日はまさに今日!」

とぶちあがったところが彼らの人生の頂点で……。

彼らの映画はそれ以外の批評家からは低評価。それが尾を引き映画は大コケ。2週間で打ち切りに。

人生のすべてを注ぎ込んできたであろう夢が大失敗に終わった彼らは1人また1人と夢を諦め実家に帰るという人生のほろ苦さを感じさせる幕引きを迎えたのでした。

なんだよ〜根性なし〜。

たった一度の失敗くらいで夢諦めんなよ!食らいつけよ!

デビット・フィンチャーを見ろよ。「エイリアン3」が大コケしてキャリア無くしかけたけど、その後「セブン」で大ヒットかまして、いまや鬼才としてゆるぎない地位を確立してんじゃん!

ピーター・ジャクソンを見ろよ〜「さまよえる魂たち」でハリウッド進出したものの振るわなくて、どうなる事かと思ったけれど、その時作ったVFXスタジオWetaDigitalをフル活用して作った「ロード・オブ・ザ・リング」で巨匠の地位を確立したじゃん!

と、いさぎよすぎる仲間たちにるかっちは歯がゆさを感じないでもない。

そしてこの夢が本来はPuenとTalayのものではなくて、別の世界線にいるTessとTunの物であり、自分がなんら関与しないまま、夢が終わってしまっていた……という部分が引っかからないでもない。

だがしかし。

映画1本作るのは余裕で一年かかるので、あまりの高速展開ではありましたが「努力は必ずしも報われるわけじゃないし、夢もほとんどの場合叶わない。けれどそれを追い求めるために使った時間や仲間達はかけがえのない財産となってこの先の人生を照らしていくんだ」という爽やかな感想を思い描いて心地よい余韻に包まれたのでありました。

 

 

 

「(TunとTessの)夢の結末」を描く一方、TalayとPuenさんの恋はあいもかわらず互いを睨みあったまま土俵際をじりじりと回り続けるモジモジモード。

ガツガツ攻めるPuenさんは今回も変わらずですが、Talay君のほうが「仮に元の世界線に戻れる事になっても、僕を置いていかないで(大いなる意訳)」と甘ったれてみたりする様が、いとおかし。

なんだかんだいって「互いの運命の人なんでしょう?」と思い込んでいたんですけど、運命の人は別にいて「一緒に元の世界線に戻れないけど、愛する人を置いて元の世界に戻れるのか」という葛藤でドラマを引っ張る方法もありますね。

さらにいうなら別の世界線に飛ばされたTunとTessの方もこの世界に戻る方法を探しているはずで、仮に向こうが先にその方法を見つけて行使したらどうなるんだろう?

という新しい疑問も湧いてきました。

物語も中間地点に差し掛かったというのに、まだ新しい疑問が湧いてくる。この先どのルートを通っていくのか期待に胸を膨らませての……。

待て次号。

rukacchii.hatenablog.com