タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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KaiとThird再び!タイBL「Theory of Love」 Special Episode "STAND BY ME"

コロナの影響で急遽制作が決まったのか、もともと隠し玉としてあったのかは不明ですが^^;

降って湧いたようにThory of loveの特別編がアナウンスされ、あれよあれよという間にウェブ公開されました。

映画学科に通う青年達の話を書いた作品らしく、本編同様今回も映画のタイトルで攻めてきました。

その名も「Stand by me」

オリジナル版はこちらです。

どどん!

スタンド・バイ・ミー (字幕版)   

スティーブン・キング原作の思春期前の少年たちを描いた名作です。

監督はロブ・ライナー

それなりの映画通にして相当のTheory of loveマニアなら、この監督名にピンとくるはず。

この監督のロブ・ライナーさん。

Thirdが大好きでオリジナルシリーズでも頻繁に(そして今回も)引用された映画「Flipped(日本未公開)」の監督さんでもあるのです。

このドラマの監督さんがロブ・ライナーの作品好きなんでしょうね。

というわけで

Theory Of Love Special Episode "STAND BY ME"の感想を

本編最終話の感想はこちら

rukacchii.hatenablog.com

 

卒業生の歓送会当日に物語が始まり、Third、Kai、Bone、Twoのキャンパス生活最後の瞬間をチラッと描いた後は、数年後に再び集まって自分たちの会社を作るため、一旦はバラバラになった4人の新社会人生活が描かれます。

 

大学のコネを使ってプロダクションで仕事をすることになったThirdとKai。

オリジナルシリーズでなんとなくいい仲になったUn先輩のスタジオで働く事になったTwo。

元から独立心旺盛だったBoneさんは、いきなりフリーランサーとして仕事を開始する事になったよんと紹介されます。

が、描かれるのはThidとKaiの2人だけです。

 

 

 

プロフェッショナルとしてはかなり恵まれたスタートを切った2人は仕事を通して研鑽をつむ日々。

毎日のように顔をあわせていた仲間も皆忙しく、中々会えない日々が続いた後に卒業式の練習を前にした準備会(軽い決起会のようなもんでしょうかね)が企画され、Third達4人は久しぶりに再会を果たす。

 

ここ。

時系列が日本人の間隔だとちょっと理解がしづらいのですが。

タイでは大学の卒業証書を王族の方々が直接手渡す事になっている(との事です)。

ですので卒業式が各大学によってマチマチ、かつ時期もバラバラ。

結果、実際に大学生活を終え社会人として働いてから卒業式が執り行われる事になる事もある。

また、王族が絡む事もあり卒業式のリハーサルがあるようです。

前述の4人組の再会シーンも「卒業式のリハーサルの前の準備会」なので、卒業式はなかなかに気合のはいったイベントです。

なんだかんだでタイの大学進学率が低くて希少価値があるのかな?

と思ったんですがタイの大学進学率は2016年頃のデータだと51%。

日本は同じ調査で62%ということなので主観としては「たいした差ではない」という印象ですね。

ついで調べてみましたが、役者さん達がインスタやらツイッターに卒業式の様子をあげていますが、その時に来ている白服に金縁のきれいな衣装。

名前をチュットクルイと呼ぶようです。

というわけで寄り道終了。

 

 

仕事で遅れるThirdを残し再会を果たした3人。

そのテーブルにBoneがかっての同級生の美女2人を連れてくる。

とっかえひっかえ女性を弄んでいた時期があるKaiだけど、いまやThird一筋なので彼女達には目もくれない。

がしかし立ち去る拍子に酔った女性はよろめいて、Kaiの首筋に派手なキスマークを塗りつける。

さらに悪い事にその瞬間をかっての同級生に撮影されていたことだった。

 

以降、物語の半分くらいはThirdに「うっかりキスをされてしまったことを言うべきか、ごまかしきるべきか」を軸に進みます。

 

ま、劇中でBoneも言ってたようにKaiが悪いわけじゃないので、特段悪びれる必要はないのにな。

というのが僕の感想^^

今回のKaiは、Kai目線でお話がすすむからと言うこともありThirdの尻に完璧に敷かれてしまっているような印象。

常にThirdの顔色ばかりをうかがっている様な印象を受けたのが少し残念。

長く続けてく関係ならもう少し互いがイーブンな力関係になるんじゃないかな?

しかも同性同士なら、と思うのですが……。

 

結局、迷ったあげくに「うっかり女子にキスされちゃった」と告白したもののThirdは当にその写真を見てしまっていた。

というオチでサクッと丸く収まりました。

これにておしまい。

と思いきや、卒業式をサクッと終え、オリジナル最終話で描かれた処女作のくだりもサクッと通過し、その後にお話は飛ぶ。

 

ある日同性同棲カップルの休日。

俺のパソコンを起動して、シナリオを送ってよ

ちょっと。パスワード変えた?俺の名前だったはずなのに、2回とも弾かれた

昨日変えたんだ。

俺はまだお前の名前使ってるのに。なにが問題なんだよ。

長すぎる。

新しいパスワードは?

ヒントをあげよう

と言って「おじいちゃんになるまで一緒にいないか?」的な事を言うKai。

それにピンときたThirdさんは

Y、E、S

と打つわけですが。

これはパスワードが「Yes」だったのかメールの返事にYesと書いたのか最終的にはどっちか(僕は)判らなかったんですよね。

初見時はパスワードが「willyoumarryme?」とか、タイトルにもなってる「Standby me」なのかと思っていて、これは見た事のない斬新なプロポーズシーンだなと一人盛り上がっていたんですけど^^;

 

 

 

この気取ったプロポーズにておしまいか。

と思いきや、まだ終わらない^^;

目隠しをして、彼らの聖地、劇場にThirdを連れてきたKai。

スクリーンに映し出されたのは5周年記念映像(ま、Happy 5th anniversaryと出るだけですけど)。

これ。

劇中ではKaiとThirdが付き合いだして5周年を祝ってるという事なんでしょうが。

OffGunがPickとRomeという役で共演をしたPuppyHoneyの公開が2016年で、そこから数えても5年。

狙っていたのか、OffGun5周年のお祝いにもなっているのが興味深いところです。

 

この後BoneとTwoが現れて、彼らの前でKaiはThirdに指輪をプレゼントする。

「お前は俺のものだから」

と言われ、Thirdさんが両目から流す大粒の涙が、こっちの涙腺も刺激する。

心を動かしつつも、しめっぽくもない、爽やかなトーンでスペシャルエピソードは終わったのでした。

 

これでキレイに終わりにするのも美しいけど、この調子で、山あり 谷あり色々ありつつ、おじいさんになるまで続けていってもいんじゃないか?

と思いました。

 

というわけで期待も込めての、待て次号。