サブタイトルのMy Dearに対応する(メジャーな)映画はありません。
ちょっと肩透かし^^;
でも内容はもりだくさん。
ちょっとしたサプライズな展開もありつつの
Theory Of Love 最終話の感想を!
第11話の感想はこちら
仕切り直してロケハンに繰り出した4人。
車内販売のおばちゃんから、グリルドチキンを頼んで食べる。
このチキンがまぁどえらいサイズだったので驚きました。
ファミチキとか、東南アジアの夜市で出そうな焼き鳥の長い奴かな、とおもっていたら、びっくりクリスマスサイズ。
正直、アジの開きかな?とすら思った幅広サイズです。
これを車内で売っているのがスゴイ。しかも4本頼んで90バーツ(400円前後)のお値打ち価格。
高くなってきたとは、タイの物価の安さも伺えます。
単細胞な男子4人。
すっぽかされたKhaiも、その当日こそはガックリ凹んでいたものの、既に水に流した様子で終始ロケハンという名の旅行は和やかに進む。
BoneとTwoは気を利かせて、夜通しぶっつづけのビーチパーティーに行く。
残されたKhaiとThirdはホテルへと向かう。
と、その前にちっさなエピソードが発生。
バンコクから電車で遠く離れた海にきたのに、ここにもKhaiの元カノが現れる^^
元カノは一緒に遊びたそうな雰囲気をかもすが、生まれ変わった新生Khaiはサクッと断る。
そっけなくあしらうKhaiに対して
「ちょっと冷たくない?一番長く付き合った子なのに」と言うThird。
「長さに関係なく、終わった人と関わるのは辛いよ」
そんなKhaiの答えが、Thirdの心に新たな悩みを植え付ける。
「いつか別れる時が来て、全ての繋がりを無くしてしまうくらいなら、このままの方がいいのかも」
リラックスした自然な表情のOFFさんが、いい顔してるなぁ、と感じたシーンでもありました。
夜空を見上げながら会話をするKhaiとThird。
なんとなく和やかな雰囲気になったところで
「キスしていい?恋人としては初めての」
とグイグイ顔を近づけるKhai。
しかしThirdは昼間の浜辺の出来事が引っかかり、それを受け止めることができなかった。
ロケハン後にその話を聞いたTwoは「これを直せばいいんだ!」とThirdが初期の頃、Khaiを嫌いになるために書いた「あいつの嫌いなとこリスト」を手渡した。
あんたそのメモを何ヶ月バッグに入れて持ち歩いていたのかな?
と思ったけれどマイペンライ。
かくしてKhaiが、その一つ一つを直していくというコメディシークエンスが開始。
「彼は改心しない」というリストに対応するために、ヒドイ別れ方をした過去の女性がずらりんと並んでKhaiにビンタをくらわすシーンは、その列の長さに思わず爆笑。
それを横目で見ていたThirdは「もう辞めてくれ。どうせ7つ目を乗り越えられない」と困った表情でKhaiに告げる。
その7つ目のリストとは?
「Khaiは他人を愛せない」
愛ってなんだろう?
改めて、真剣にその意味を考えるKhai。
そうこうするうちに長らく準備中だった舞台の幕がようやくあがった。
Libraryという題名の公演は無事に終了し、Shane座長に引き入れられる形でカーテンコール。
脱線しますけど。
芸術学部だからかもしれませんが、舞台に関わる各部署のスタッフが多いこと多いこと。
シナリオチームに数名のスタッフがいる、チームライティングという体制になっているようですし、なかなか羨ましい体制だなと思いました。
音響部が呼ばれ、舞台に出ていくがそこにKhaiの姿はない。
劇場内の照明が落ち、客席に当たるスポットライトにKhaiがいた。
「お前に伝えたい事がある」
ゆっくりとKhaiはThirdに近づいて、手にした黒いボードを彼にかざす。
「お前は特別な人だ。
こういう特別じゃないぞ(マーベルのスーパーヒーローの絵が出てます)。
お前はそれ以上の存在だ。
今日は、お前が俺にとってどんだけ特別な存在かを伝えたいと思ってる。
お前の友達になれて良かった。
お前を好きになって良かった。
いろんな事をお前と一緒にできてホントに良かった。
でも、俺がお前と一番したい事は、一緒に年を重ねる事だよ。
パートナーとして」
この辺りで、じんわりではなく、ポロッとなりましたね。
いやさすがだね。元プレイボーイの本領発揮ってとこだね。
「Third。あるだけ恋愛映画を見てきたんだ。愛がなにかを知るために。答えの代わりに、その中のどれにもお前を見つけることができたよ。
映画の主役達が自分の気持ちを表現するシーンが、友達だった3年の間、お前が俺にしてくれた事と同じだった。
俺は今、愛がきれいな花を送る事じゃないって知ってる。豪華な場所を連れていく事じゃないって事も。
お前が俺に差し出してくれた誠実さだけが愛だったんだ。
だから、俺がお前に愛を告白するとしたら、お前がしてくれた方法と同じなのが一番だと思ったんだ。これでもお前が、俺が今してる事が愛じゃないっていうんだったら、本気で俺にはどうすればいいのか判らないよ」
そしてこのあとちょっとした贈り物が差し出されます。
SOTUSのギアみたいなものなんですが、このペンダント絶対ファンミで売られると思うな。
さてThridの答えはいかに?
結果は自分の目で確かめよう!
いい作品でした^^
それでは、また別の作品で。
追記。2020.10.29。特別編が公開されました
補足。
感動的な告白のあと、お話は4年後に飛んでいきます。
見た直後は「後日談は蛇足かな?」と思ったんですが、やっぱり必要ですね。
Khaiはああいうフラフラした性格なので先行き見せないと不安になりますし^^;
Thirdが求めていた「愛」は、長く続けていける関係だったようにも思えました。
気持ちが盛り上がった所で幕を締めるのではなく、彼らのその後の日常も描いてこそ「彼らが作り上げた愛」を描く事ができる。
そう思いました。
改めて、スタッフ&キャスト共に、いいお仕事をしましたね。
お疲れさまでした。