時は怒涛のタイBLまつり。
各作品が群雄割拠する中で、プロモーションの地味さもあって(比較的)静かに初回を迎えた作品がありました。
それが今回紹介するThe Effect。
有名監督もなく、スター役者もいないちょっと地味め^^;
そんなThe Effectの第一話の感想を
「ある人が言ってた。時間は、僕たちを成長させて、あるゆる物を変えてしまうって。
そうかもしれないよね。ボクはもう、18の頃のボクとは違うから。
でもあの人だけは……違う。
なにがあっても、どんなに時が過ぎていっても、ボクにとって彼は、今も昔と変わらない。彼のことを初めて知ったあの日から、ずっと」
6年後の主人公Shinの独白からお話は始まりました。
一見、喪服のようにも見える黒いスーツに身を包むShin。
彼の表情はもやっとしていて、来るべき物語の寂しい結末をこの時点から、ひしひしと感じさせます。
ちなみにこの黒スーツ。前述したように喪服なのかな?と一瞬思わされるのですが、よくよく見ると脇に黒と赤のコートっぽい物を抱えているのが判ります。
これ。大学を卒業する時に着る奴じゃないかと思うんですよね。
でもってその前提で推論を進めていくと、これはShinの大学卒業の日。
キャンパスを後にする前に大学生活のアレコレを振り返っているという状況なのかなと思いました。
さてお話は飛んで6年前。
おや?タイの大学は4年制だから早くもボクの推論からずれてきたぞ?
と思ったけれどマイペンライだ。
Shinは内向的な性格で、自分から言葉をかける事にストレスを感じてしまう少年。
おかげで高校では友達ができず、入ったばかりの大学のオリエンテーションでも誰とも言葉を交わすことなく、その場を立ち去ってしまった。
「君、グループ4だよね?」
グループ単位で行われる英語の授業に出席したShinは、メガネの似合うインテリジェンスな風貌の少年に声をかけられる。
「Pratmoto」
「え?」
「ボクの名前はPramoto」
「ボクはShinatorn。Shinって呼んでくれていいから。……。君、チューレン(ニックネーム)は?」
「Pramoto。それだけ」
親が厳しく本好きの勉強家Pramotoと、リッチな親を持つお坊ちゃま、でも勉強は苦手のBright。
同じグループになった事がきっかけで、Shinには初めての友達ができる。
意外とずぼらなShin少年は寝坊したのかなんなのか……まもなく始まるテストの会場へと向かう。
小走りをする様子には本気で慌てている素振りは見て取れません。
のんびり屋さんなのでしょうか?
会場に飛び込んだShinさんですが、ネクタイを締め忘れていることを教授は指摘。
締めてくるまでテストを受けさせないと宣言されて、購買へと買いに戻る事になる。
ちなみにShinさんネクタイだけじゃなく、カバンも持ってないんですよね。
筆記用具とかも忘れてるんじゃないかしら?
ポッケの中にごそっと入っているのでしょうか。
行きとおなじく、帰りも切迫感を感じられない小走りでネクタイゲットに向かうShinさんは、階段で先輩とあわや正面衝突しそうになった。
その先輩はKeng。
学業に秀でて、校内の広報活動にも奔走するKeng。
人生の成功を約束されたような先輩にShinはずっと心惹かれていた。
先輩はこのうっかりさんの新入生に「気をつけなさい」と注意を促し、事情を聞くや自分のネクタイを外し、Shinに差し出した。
憧れの先輩のネクタイをゲットできた上に、その先輩から「テストを頑張れ」と励ましのお言葉をいただいたShinさんは、幸せのあまりテストは始まっているということはすっかり忘れてその場でうっとり。
結果、テスト時間を無駄に削ったShinさんは一番最後にテスト会場から出てくる事になった。
借りたネクタイを返すという口実で、憧れの先輩との接近をはかるShin。
Keng先輩はこの時点ですでにShinに好意を抱いていたようで、勉強ができないというShinに特別授業をオファーする。
写真部の部室に招かれたShinはKeng先輩と2人で特別授業を受ける事に。
がしかし。
この2人を憎々しげに、なぜにそこまで敵意むき出しでと思う程に、憎々しげに見つめている男がいた。
それがKengと同じ部員のMan。
彼は至近距離でカメラをいじるKengとShinの写真をスマホで撮影。
部の宣伝のためにアップしたいという彼にShinは「顔をぼかしてほしい」と告げるが、Manはそれをサクッと無視。
KengとShinが恋人同士であるかのように見える写真をアップする。
そして(おそらくは)この写真が、ShinとKengの人生を大きく変えるきっかけになる。
と、だいたいここまで。
あ、この後にShinのお家にKengがお泊りというサービスシーンがあり、しかもなかなか笑えるシーンになってはいます。
ぼくが見たタイドラマの中では、ぶっちぎりのコミュ障気質が主役ということもあり、喧嘩とか殴り合いとか派手なシーンは(現時点では)ありません。
淡々としつつも丁寧に登場人物の気持ちを描写しているのは好感が持てるなと思いました。
ShinとKengの互いへの気持ちはもちろん、Brightが抱いているだろうPramotoへの好意も短いシーンの中にさらっと入れ込んであるんですよね。
そこここに不穏な影がチラ見せされてくるために、嵐の前の静けさとでも言った雰囲気が作品に与えられています。
昨年GMMで放映していたHappy Birthdayと似た空間感も感じました。
The Effectキャスト紹介
というわけで初回の印象はとても良かったThe Effect。
いまだ認知も低いこの作品に興味を持っていただきたいので^^
珍しくキャスト紹介をしてみたいと思いますよ。
キャストの情報は恒例のMyDramaListさんを参考にしています。
James as Shin
まずは主役ShinをやっているJames君。
Love by chanceのAeの友人Pingをやっていた頃から、るかっちが思う「タイアクターウケが似合いそうな役者ベスト3」に入っていた彼。
今回、満を持して?の主役でのセクマイ役デビューを飾りました。
今回の作品では究極のコミュ障という役どころをとてもリアルに演じています。
欧米系の顔立ちで、アジアンらしいどっちつかずの微妙な表情をするところが新鮮味を感じました。
現在ネットフリックスで放映中の「セックスエデュケーション」の主役エイサ・バターフィールド君に少し似てる気がします。
Yacht as Bright
ポルノの帝王Pondさんとして主役を食う大活躍をみせたYachtさん。
まさか自身がBL役をやるとは思っていなかったのではないでしょうか?^^;
今回も、持ち前のノリの軽さや明るさはそのままに、Love by Chanceよりもずっとリアルな人物としてBrightという役を作りあげています。
黙っていればイケメンで通る。というか普通にイケメンなYachtさん演じるBrightと、真面目っ子Pramotoの関係がどこまで発展していくのか。
興味をひかれる所です。
Oat as Keng
Shinの憧れの人、Kengを演じるのはOatさん。
今回が初の出演作のようですが、それを感じさせない安定感のある演技を披露しています。
父親との確執、同性の後輩に惹かれた事による周囲の変化など、物語の中心で苦悩するのは彼とShinなので、演技にあまり不安を感じないですむのは視聴者としてありがたいです。
topicorn as Pramoto
本が大好き。メガネの真面目っ子Pramotoを演じているのはtopicorn君。
この人あのMy drama listにも名前が乗っていませんでしたが、どうやら2moons2のオーディションを受けていたみたいですね。
役者としての活躍は今ひとつ不明なのですが、一つ面白い情報を発見。
この人、lnt46という団体に所属しています。
男子版BKNかと思ったら、これ。
バンコク大学のチアリーディング部でした。
その演技がこちら!
どん!
公開年が少し前なのでいないかもですが、彼もこんな感じでチアリーディングしてるはず^^
Pramotoにこういう団体行動をする印象はありませんけどね^^;
Man as Mike
:) #thxpic #mikeweerapat #ไมค์คึ #theeffectth #โลกออนร้าย pic.twitter.com/BqX1pO3VCj
— ไมค์คึ... (@mikeweerapat) October 20, 2019
UWMAの主役Fluke君を若干男っぽくしたような風貌なのに、本作では初っ端からザ・ヴィランとして飛ばしてるのはMikeさんです。
メジャーどころの出演作は少ないですが、Youtuberと活躍?されています。
どん!
大変だよね、Youtuber。
誰もいないのに一人でここまでテンションあげるのは大変だと思うんだ。
残念ながら英語字幕はありませんけど、なかなか編集も頑張っているので本作で彼のいじめっぷりに惚れたという人は応援してあげてはいかがでしょうか?
以上。
主要5キャストをご紹介しました。
少しでも興味を持った方は公式ツイッターのリンクから作品を見るのだ!
https://twitter.com/JJaiproduction
んでは、待て次号!