タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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タイBL『The Best Story』第一話。War Wanarat君の表情の良さが光る

この作品は、ブログを執筆した時点ではインターファン向けにRookie Thailandの公式Youtubeチャンネルで配信されています。

 Studio WabiSabi制作のオムニバスBLドラマ「En of love」で突出した人気を博したカップル、YinWarを堂々単独主演に迎えたのが「The Best Story」


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サムネイルもそうですが、このクリエイティブチームは色の使い方が上手いのか、ポスターにしろ、プロップ(小道具)にしろ目に飛び込んでくる物が多いです。

 

制作はRookie Thailandというあまり耳にしたことがない会社なのですが、ググって出てくる情報から推測しますにベースはタレント事務所っぽい印象ですね。

元々は制作会社だったはずのWabiSabiさんが、気づいたら自社にタレント抱えてVlogとか始めたり、元々はタレント事務所だったはずのNadaoBangkokさんが自社ブランドでバンバン作品を手掛けたりと、タレント事務所と制作会社の役割分担が崩れてきてるので、その流れに乗ろうという試みなのかもしれません。

 

 

 

さて肝心の中身の方はと言いますと。

Warさん演じるのはあらゆるものが平凡な、さして取り柄もない高校生Bestくん。

部屋にはカセットテープをガチャって入れるタイプのSONY製のウォークマンやら「音の旅人に捧げます」FMとAM、両方聞けるのがウリのNATIONAL製のラジカセなんかが置かれています。

単純に古い機械が好きなのか、お父さんが残したものか、じつは大きな謎があるのか現時点では不明です。

まぁそんなうすらぼんやりなBest君が、もっさりと学校に通っているとどっからかバスケットボールが飛んできて側頭部にごっつんこ。

その衝撃にBest君は気を失ってしまう。

いやはやバスケットボールとは思えない強度。石でもつまってたんでしょうか?

 

命に別状はなく(当たり前)医務室で目覚めたBest君は「もしタイムトラベルができるなら、目覚まし止めて学校には行かない。そうすりゃ怪我もしないし、恥ずかしい思いもしなかった」と日記につづる。

Warさんのあまったるい声もあいまってイケてない感が全開のBest君。もっさり男子好きのツボをつく良いキャラクターです。

 

翌日、もっさり男子が学校に行くと気絶してオンブされてく自分の姿がバズってた。

これじゃ女の子みたいじゃないか!とでも思ったのか、Best君はオンブしてくれた張本人、つまりボールを自分にぶつけたDewのところに単身カチコミに。

こちらのDewを演じているのがYinさんでして、ほんのりモテ男という設定がなされています。卒倒するほどのモテ男、ではないあたりが良いですね。

 

廊下でDewを見つけたBestさんは

「なんでオンブなんだよ!どうせやるならお姫様だっこにしろよ!」

とは言わないで、というか結局なにも言わないで^^;

イラッとした表情で去っていく。

ま、結局はこれが元で2人はお近づきになり、というか一方的にBestさんがDew君にほのかな恋心を抱くようになり、廊下を彼が通ったら目で追いかけてうっとり。

気を引くために、彼への「歌」を送ろうと彼は決め、ベッドの下から使っていないギターを引っ張り出す。

「そんな昭和っぽいことを」

と思わないでもないですが、というか劇中で友人にも「90年代みたいだ」と言われてますが、彼はレトロ系もっさり君なのでそんな事は意に介さない^^

 

彼への歌を捧げるためには彼の事を知らねばならぬと、図書館で彼のストーキング調査を敢行する。

あまりに調査が下手すぎてDewは微苦笑をせずにいられない。

本棚に身を隠し(ているつもりになってるけど、見切れてます)彼を見つめるBest君だったが、Dewには恋人らしき女の子がいることが調査の結果明かされがっくり。

くしゃくしゃと紙を丸めて捨てると(ぽいすて^^;)去っていくのでありました。

 

 

 

次々と浮かぶ小さな疑問やツッコミどころを、Warさんの表情(柔らかくて繊細で、目が離せなくなるんですよね)の素晴らしさで「まぁいいか」と思わせてしまう、キャストの魅力と美術の良さに大きく寄りかかった第一話、という印象ですね。

最近このブログではあまり扱わなかった(つまり僕が見ていなかった)もじもじとした淡い恋心のみを追いかけていく初回で、大きな展開はなにも起こらない。

コンスタントに現れる、王道のタイBLという肌合いの作品です。

 

昨今は冒頭に人が死んだり、浮気した彼氏を凶器の花でぶっ叩いたり、エフェクト多めで賑やかしたりと、派手なドラマが多い中での静かなお話は新鮮でしたし、30分という短尺なので「穏やかで心地よい」と感じられます。

1時間物だったら、間延びした印象になってそうですけどね。

と、いうわけで待て次号!

rukacchii.hatenablog.com

 

 

 

 

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