常夏モードのタイランドに「夏休み」という概念が存在するのか若干疑問ではありますが、一月以上の長いお休みで里帰りしていたTypeさん。
バンコクに戻り、再会を果たした2人は一緒に夕食を食べに行く。
これまた日本料理屋の「寿司でん」
後ろにレールが回っているにも関わらず、注文はオーダー制という謎仕様のお店です。
「オーダーはお前に任せるよ」と渡されたメニューをさら〜とみながら
「刺し身セットに、ピリ辛サケサラダ、マグロの寿司に、鉄火巻」と矢継ぎ早に注文をするType。
「生物ばっかだな」と苦笑いするこのシーンは8話の伏線だったのでした。
TharnType第8話
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7話はこちらから。
Typeがバンコクに戻り明日にも新学期開始という時期がTharnの誕生日。
うっかり、というかそもそも誕生日だという事を知らなかったType。
慌てて彼を誘ったものの、夕方からは家族で祝う事になっているから午後しかあいてないと言われてしまう。
そんな家族水入らずにしれっと「家族です」という顔をして登場したのが兄の友人のSan。
天使のような妹にきつくきつく邪険にされても笑顔を絶やさないお兄さんなのに、
Sanの顔を見た瞬間に「うぇっ」っていう表情をして、その後はひたすら塩対応。
妹からの仕打ちで溜まりに溜まった鬱憤を晴らしているかのようでした^^;
このSanさんこそTharnの(あまり良くなかったょ)な初体験のお相手。
このSanさん、いまだにTharnへの気持ちを持ち続けているようで、この再会がきっかけで再びアタックを開始する。
キャンパスにまで現れたSanは、Techno、Typeと遭遇。
ナイストラブルメーカーっぷりを発揮したTechnoの一言でTharnも交えて昼食を囲むことになる4人。
場の緊張感をかけらも感じない鈍感力を発揮してトークショーを繰り広げるTechnoさん。
子供の頃のTharnはちっさくてそりゃ可愛かったと「俺は彼とのつきあい長いんだぜ」とマウントを取るSan。
TechnoがTypeのためにオーダーした(おそらくは)海老のナンプラー和えを見て
「美味そうだけど、Tharnにはキツイ料理だな」
「辛くないから食べてみろよ」
「Tharnは辛いものと生物は食べないよ。コイツの兄さんは海老の踊り食いサラダが大好物だけどね」
と、大人しそうなお兄さんのサディスティックな一面とセットで暴露。
そんな事とはまったく知らずに、寿司屋に行って生魚バンバンオーダーしていたTypeはちょっとショック。
スマートな男子は食事に誘った時に「苦手なものはある?」って聞いとくもんですけど、サッカー大好き体育会系、野郎とつるんで「ウェーイ」ってやってる方が楽しめそうな彼は自分のイケてなさを棚にあげて
「なんで教えてくれなかったんだよ!」
と逆ギレる。
「苦手だってだけでまったく食べられないってわけじゃないから」とごにょごにょするTharnに
「好きな物はなんで、嫌いなもんはなにか! ちゃんと言えよ」と食ってかかる。
「俺がそれを言った時、お前は聞かなかったじゃないか」と涙目で訴えるTharnさん。
これからはちゃんと言ってくれよな。
と言えば丸く収まるはずなのに、引き際を知らないお子様なTypeは
「あの場で言ってくれれば」とか
「アイツの口から聞かされるなんてサイテーだ」とか
「二度とアイツには会うんじゃねーぞ」とか
ついには「じゃないと別れるからな」と口走る。
惚れているのはTharnだから俺の言うことが最終的には通るはず。
と、どこかで思っていたかもしれないTypeさんはここでキツイ反撃を食らう事に。
「お前はSan先輩から俺の事を知らされるのは嫌だった言うけど。先輩はお前より俺のことを判ってる。先輩がここにいたら言ったと思うよ。俺がこの世で一番嫌いな言葉は「別れる」だって事をね」
ぐうの音もでないTypeさんは枕に怒りをぶつけますが、さすがにそれで許されるわけもなく、結局は「言い過ぎましたよ、ごめんなさい」と謝罪をする事になりました。
もっとも謝罪といってもベッドの上で上目づかいの「ねーねーゆるしてよー」 と甘えた表情での「ごめんなさい」は謝罪としては反則技かな^^;
と思わないでもありません。
ここ数話でTypeさんは可愛さアピールの腕をメキメキと上げてきてる気がします。
目指せ!受け役四天王!
これにて痴話喧嘩は丸く収まったのですが、San先輩は収まらない^^
Tharnファミリー御用達のカフェバーAINUで、Thornと密会するSan先輩は悪代官のそれでした。
ここ。
「今回はなにを企んでるんだ?」というTharn兄の言葉に、San先輩が不敵な笑みを浮かべるんですけど。
僕はこれを見て「今回はって事はTarとの時もこの人なにかしたのかな?まさか!」
と不安な気持ちになりまして……。
8話単体でブログを書いていたら、彼の事を悪役扱いしていたと思うので、周回遅れで良かったなと、ホッと胸をなでおろす。
みたいな感じです^^
さて第9話。
San先輩は2人のコンドミニアムにまで現れてTharnに強引のキスをする。
もちろんバッチリTypeはそれを目撃していて、手にした夕食のお買い物を取り落し、脱兎のごとく走り出し、Tharnにパンチ!(え?なんで?Sanじゃなく?)
続いてSan先輩に殴りかかる。
余裕のSan先輩は「ここでゲイ同士の痴話喧嘩だと世間に知られるのはどうなの?あん?」みたいなニュアンスで彼らの部屋にあがりこむ。
からの種明かし。
San先輩はTharnの幸せのために、ちょっと自己中な新しい恋人にお灸をすえていただけでした。
地球上に彼の他には誰一人として存在しない出来た片恋の人San先輩は、言いたい事だけ言うと、2人の部屋を去っていく。
その背中は孤高のカウボーイのように颯爽としておりました。
こうしてあっけなくSan先輩のエピソードは終了。
TypeがAINUのお客の女性に鼻の下伸ばしてTharnが焼いて、バーの片隅でイチャコラに持ち込もうとする謎の展開を挟んだ後に、TharnがTypeをファミリーに紹介する展開にと小さなエピソードが続いた後に、TypeはTechnoに誘われる形で新しいバンドのお披露目ライブに来た。
番組のオープニングソングをTharnの所属するバンドメンバーで歌います。
この曲だだん!
OPよりも甘ったるい感じで、ボクはこのバージョンも好きですね。
このシーン、OPでもサビの部分で使われているんですけど、Lhongがノリノリで腕を前に出すビジュアルが好きだったので、それが使われていたものの……。
おそらくビールとかぶってボカされてるのがちょっと残念です。
それはおいてもこのライブのシーンは歌詞の内容もありまして、なかなかグッとくるシーン。
「お前を誰にも渡さない。お前の隣は譲らない。どれだけ長い時間をかけても、お前を手に入れるために、俺のすべてを捧げるよ」(俺意訳)
と口ずさむTharnとそれを見てわずかに微笑むType。
このライブのシーンがここまでの9話の中では一番好きなシーンになりました。
ここまで散々っぱら「愛してる」的な事を言ってたTharnですけど、やはり音楽家。
音階に載せた時が一番気持ちが伝わってきます。
こんなふうに気持ちを打ち明けられたら、そりゃTypeさんが燃え上がるのも無理はない^^
カウチに酔ったTechnoさんが寝ているくらいじゃ、Typeさんはいろんな所がおさまらず積極的にイチャコラに持ちこんだのでした。
翌朝のやりとり含め、Technoさんの一挙手一投足に効果音がついている辺り、制作陣もMildさんの細かい演技を楽しんでいるのが判ります。
というわけで、細かいエピソード続いた第九話はここまで。
日本国内での配信
Amazon Prime Videoにて配信
日本国内での販売
DVDよりも画質のキレイなBluRayディスクでの販売というコレクターにとっては嬉しい仕様です。
待て次号!