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日本版『シグナル 長期未解決事件捜査班』で描かれなかった2つの事件

韓国ドラマ『シグナル』の日本版リメイク『シグナル 長期未解決事件捜査班』は、オリジナルの良さを損なわないよう丁寧に作られた、優れたリメイク作品です。

#1 過去とつながる無線 15年前の誘拐の謎!

#1 過去とつながる無線 15年前の誘拐の謎!

 

とはいえ、一話60分を超えるうえに全16話ある韓国版を、その半分程度の長さのリメイクで描き切ることはさすがに無理!

オリジナルで描かれた事件のうち

が、ほぼほぼキレイになくなっています。

難解かつ、センセーショナルな優れた事件(と言っていいのかは微妙ですが^^;)が多数描かれる『シグナル』。

シグナル DVD-BOX1

その中でもサスペンスとして見応え抜群のこの2つの事件を扱ったエピソードは、はたしてどんな内容だったのか!

メイントリックについて言及しないで語ります。

 

韓国版『シグナル』についてはすでに語ってます。

興味のある人は読んでみてください。

rukacchii.hatenablog.com

 

人物対応表

パク・ヘヨン=三枝健人
イ・ジェハン=大山剛志

チャ・スヒョン=桜井美咲

 

 

 

大盗事件(後半戦)

イ・ジェハン(大山)により誤認逮捕されたオ・ギョンテが、刑務所を出所した後、復讐のために誘拐を実行。その捜査途上でスヒョン(桜井)が爆死。

ヘヨン(健人)は事件の真犯人を、過去を生きている大山に解決してもらう事で、桜井の爆死をなかった事にする。

新犯人は財閥のボンボン仲間の一人セギュであったため、親の力でわずかな期間で出所。

ヘヨン(健人)のいる時代ではすでに弁護士をやっている。

と、ここまでが実は大盗事件の【前半】です。

日本版で描かれているのは、このあたりまでなんですが、韓国版はこの事件を別の角度からさらに深く掘り下げていきます。

 

大盗事件の証拠確認をしているジェハン(大山)は盗品の1つ「ブルーダイヤ」がない事に気づき単身調査を開始する。

無線を通してヘヨン(健人)に盗品の場所を聞こうとするジェハン(大山)。

しかしヘヨンは無線による歴史の改変は混乱を招くだけだと、一方的に通信を閉ざし、無線機を捨てる

 

ヘヨン(健人)達、長期未解決事件捜査チームに一人の男が訪ねてきた。

「20年前自殺した恋人・ダヘを、二人の思い出のカフェで見かけた。彼女はまだ生きている。彼女を探して欲しい」

男はそうヘヨン達に依頼する。

イ・ジェハン(大山)刑事との関連に気づいたヘヨン(健人)の意向で、チームはこの事件を捜査する事になる。

 

ジェハンは独自捜査でダイヤの行方を突き止め、町の質屋を訪ねた。

監視カメラに映ったダイヤを持ち込む若い女。

その女こそ、ヘヨン達が探している女・ダヘだった。

スヒョン(桜井)の手を借り、ダヘの居場所を突き止めたと思ったジェハンだったが、ダヘは既にこの世を去っていた。

ジェハン(大山)はセギュの運転手を尋問。

セギュらボンボンたちは、セギュの別荘に集まって、酒に女に(麻薬に)という自堕落な生活を送っていた。

女優を志すダヘは、気が進まないながらも別荘に呼ばれ、暴行を受ける。

麻薬をやりつつ女を犯すセギュをボンボン達は撮影していて、セギュはこのビデオをネタに強請られる事になる。

奴らが持っているビデオを奪い取らなければ。

セギュはボンボンの家に忍びこみ、ビデオ探しのついでに盗みを働く。

これが大盗事件の発端だった。

 

 捜査を進めるヘヨン(健人)達は、カフェで検出した指紋をDNA鑑定。

ダヘは今もまだ生きている。

しかし新たな疑惑が浮上した。

20年間、どうやってダヘは誰にも気づかれずにいられたのか?

どうして今になって再び姿を現したのか?

 

この謎が暴かれた時、大盗事件の真犯人・セギュに正義の鉄槌がくだされる

的な展開です。

  • ダヘがどうやって生き延びたのか?
  • セギュの20年前の罪をヘヨン(健人)達はどうやって追いつめていくのか?

サスペンスの面白さが存分につまったクライマックスが待っています。

 

 

 

ホンウォン洞連続殺人事件

※この事件は冒頭で犯人が誰か判っていますので、あらすじも犯人を書いてしまいます。

上記、大盗事件の後に来る事件(9話〜11話)です。

一度は無線機を捨てたヘヨン(健人)ですが、すでに取り戻しています。

 

1997年。女は一人コンビニでおむすびを食べていた。カウンターには若いイケメンの店員がいる。

彼女は視線をあわせないよう、彼の姿を見ているが男はそれを知っている。

偶然、道で再会する2人。女は男とともに犬を探すことになる。

怪我をした犬を抱き上げる彼女。男は彼女に背後から近づき、その頭に黒いビニールをかぶせた

 

スヒョン(桜井)の元に、鑑識から連絡があった。

駆けつけたスヒョン(桜井)は面通しを行う。

幸いジェハン(大山)ではなかったが、頭に黒い布を被せられ、絞殺された遺体の写真に、忘れていた過去が頭をよぎる。

それは、19年前ホンウォン洞で起こった2件の殺人事件と同一の犯行であり、スヒョン(桜井)があわや三人目の犠牲者になりかけた事件だったからだ。

 

19年前、ジェハン(大山)と共にホンウォン洞の殺人事件を調べていた。

ジェハンのノートを盗み見たスヒョン(桜井)は単身ホンウォン洞に向かい捜査を進める。

途中、コンビニに立ち寄った彼女は、コンビニ店員に次のターゲットとして目をつけられ捕縛、監禁される。

頭部を黒いビニールに覆われパニックになりながらも、監禁されていた場所を抜けだすスヒョン(桜井)。

ジェハン(大山)が気をうしなっていた彼女を救出する。

物陰からはコンビニ店員が様子を窺っていた。間一髪、危地を脱出したのだ。

 

襲わえたトラウマを抱えながらも、監禁の顛末を語るスヒョン(桜井)。

彼女の言葉を頼りに捜査が行われた。

解決は時間の問題と思われたが、スヒョンの言葉と合致する場所が特定できない。

その後、新たな被害は報告されず、事件は収束したと思われていった。

 

しかし19年後、最近開山したばかりの山道から遺体があがり、殺人が続いた事を知る。

大規模な捜索であらたに8人の遺体があがる。

合計11人の女性が殺された連続殺人事件だったことが発覚、捜査は長期未解決チームに一任される。

とまあ、こんな話です。

この話は冒頭に犯人の職業、居場所(コンビニ)、あげく顔まで分かっていますので、いつスヒョン(桜井)が、ジェハン(大山)が、襲われてしまうのか!

そういう緊張感に溢れたエピソードです。

 

スヒョン(桜井)とジェハン(大山)の気持ちがグッと近づくのもこの事件を通してだと思うので、このエピソードが抜けると、二人の恋バナが唐突に進展したな!という気がしてしまうかもしれません。

 

日本版『シグナル 長期未解決事件捜査班』で描かれなかった2つの事件について詳しく書いてみました。それぞれ中盤あたりでぼかしてみました。

先が気になってしょうがないって方は、ぜひ本編を見ていただくといいんじゃないかと思います。

シグナルを一番手軽に見れるのは動画配信サービス

たとえばU-NEXT。

韓流をはじめとするアジアのドラマに力を入れていて、カテゴリー分けがわかりやすいっすね。

 

ではでは。