この作品は後半怒涛の展開が待っています。
これから続く記事の中でその内容をバラす事はありませんが、うっかり作品名で検索をかけたら抜粋部分でネタバレしているサイトもあったりしました。
余計な知識を入れる事なく、さっさと本編をご覧ください。
ボクはNetflixで見ましたが、AmazonPrimeVideoでも配信されているようです。
それではお楽しみください。
とりあえずサワリだけでもどんな話か知らないと見る気にならないという方や、他の人の感想を知りたい方に向けまして。
まずはサクリと
ソウル・ステーション/パンデミックのあらすじを
ソウル駅を根城にしている初老のホームレスが血まみれの姿で駅構内を徘徊していた。
同じくホームレスの弟は、兄を助けようと奔走するが彼ら社会の負け犬のことを誰も真剣に取り合ってくれない。
そうこうする間に兄は息絶えてしまう。
怒りを駅員にぶつける弟。
しかし駅員を引き連れ、戻ってくると兄の遺体はなくなっていた。
程なく弟は兄を見つけだす。
兄は口を血だらけにして女性の体に食らいついていた。
一方、元風俗嬢のヘスンは甲斐性のない彼氏・キウンと大喧嘩。
キウンが(またも)自分に体を売らせようとしている事に怒りをぶつけたのがきっかけだったが、キウンは「風俗店から連れ出してやった恩を忘れてあんだこの!」と逆ギレ。
ヘスンは夜の街に放置されてしまう。
あてもなくソウル駅周辺をさまようヘスンは、何者からか逃げてくる集団に遭遇。
理由もわからないまま彼らと共に逃げるヘスン。
ヘスンを置き去りにしたキウンは客の元へと向かっていた。
五十絡みのその客は、しかりヘスンの父親だった。
こうしてキウンはヘスンパパと2人、ヘスンを探してまわる事になる。
と起承転結の「起」くらいまでのあらすじでした。
ヘスンはゾンビから逃れる事ができるのか。
キウンとヘスンパパは彼女と再会できるのか。
あとは本編をお楽しみあれ。
ソウル・ステーション/パンデミックの感想を
前述したパート以降、ゾンビウィルス感染物の王道展開が続きます。
ゾンビに追われ、即席の仲間と力を合わせて危地を脱して、都市機能が失われ、隔離区域が設定され、一人また一人とゾンビの餌食になっていく。
とまぁ、そんな感じです。
ちょっと面白いなと思ったのは、キウン組、ヘスン組、共に狭いところに閉じ込めて危機一髪。
という展開になるところ。
知ってる方もいるとは思いますが、この作品には『新感染』という続編があります。
こちらは高速走行中の特急にゾンビが紛れ込んで車内パンデミックが発生する!という設定。
この監督さんは「狭いところに閉じ込められる」という部分に思うところがあったりするのかな、と感じました^^
アニメという事もあってボクはビジュアル的なグロさはあまり感じません。
ゾンビ物が嫌いな人でもそういう意味では最後まで鑑賞できるのではないかと思います。
ただこの作品。
途中の展開も含めて、基本鬱展開なので気力がある程度ないと見るのが辛いです。
朝一番に見たりすると、その日一日どよんとするかもしれません。
この作品で最初の感染者として現れる人物が社会の底辺の底辺であるホームレスに設定されているのは、深読みが楽しい部分です。
悪臭をさせ誰もが見て見ぬふりをするホームレス。
首からダラダラと血を流し駅周辺をうろついていた彼に誰かが声をかけ通報していれば、このパンデミックは防げたかもしれません。
現実の世界にも社会のセーフティーネットからこぼれ落ち、貧困を余儀なくされている人たちが大勢いる。
僕らはそれを「自己責任」とか「自業自得」とかレッテルを貼って、自分とは関係ないものとして扱ってしまいがちだけど、それが結果的にはより大きな問題になって僕たちにも牙を剥いてくる。
この映画に書かれているパンデミックは、そんな暗喩のようにも思えます。
と、こう書くと説教くさい映画なにかと思われそうですが、ふっつーに鬱展開のエンタメです^^。
「ソウル・ステーション/パンデミック」から「新感染」へ
すでにちょろっと触れましたが、この作品には続編があります。
新感染というダジャレ入ったタイトルで、しかもなぜか続編は実写なのですが、傑作です。
こちらについても近々語ってみようと思います。
というわけで。
待て次号!
こちら「キングダム」もゾンビありの時代劇です。