タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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OurSkyy2『Vice Versa』編。いやJigsaw編というべきか……

共に過ごした別の世界線から帰還して、TalayとPuenは今生でも感動の再会を果たした。

それから5年ほどが経過して……。Puenのお洒落な家で同棲しながら互いの仕事に励む2人もプチ倦怠期(遅くない?)。

その日はPuenの誕生日だったのに、Talayは仕事に忙しく祝ってもらえないまま夜も更けた。

大切な彼氏の誕生日を残念な感じにしてしまったTalayさん。心を入れかえ「毎日がイベントだ月間」をぶちあげる。

イチャつく日。手をつなぐ日。甘い言葉をささやく日。などファンサービス満載の記念日を楽しくこなして一ヶ月。

サプライズデーと名づけられた最後の日。雨の降りしきる中ドアのベルが鳴る。

駆けつけた2人の前に立っていたのは傘を指してランドセルしょった男の子。

ワケわかんない状態の2人を尻目に男の子(Jigsaw)は笑顔で叫んだ。

「パパー」

と……。

OurSkyy2『Vice Versa』編の感想を

rukacchii.hatenablog.com

違う世界線の別の誰かと入れ替わり、相手の素顔が判らないのに恋に落ちるという斬新な設定が本編の柱となる部分。

本編終盤で2人は戻ってきてしまっているので、柱のない状態でどう続きを作るのか気になっていたのですが、結果的には

「入れ替わっていた相手が子供を作っていたのかも?」

と2人が疑念を抱く展開くらいでした。

僕は別の世界線の友人が世界線を飛び越えてきたのがJigsaw君なのかな?と思いましたがまるでかすりもしませんでしたね^^;

なので本編を見ていなくても「倦怠期を迎えた同棲イケメンカップル」のお話として単体で見れなくもありません。

本編で描かれるTessの素行の悪さを考えると、やらかしてても全然不思議ではないのですが^^;

Tessやらかし説は早々に否定され、以降はTalayとPuen夫夫の子育て物語になっていきます。

MoonlightChickenの「同棲までした元カレいました(まだ完全に切れてません)」という設定にも驚きましたが、世界線を飛び越える入れ替わり物が「イケメンカップルの子育て物語」になった事も驚きました。

とはいえ本編の方も興味深い謎を提示しながら回収せずに、BL的ファンサービスに力を入れていたわけで、正しくその流れを受け継いだ作品とも言えます。

 

 

 

このTalayとPuenの子育てパートそれ自体はJigsaw君の愛くるしさもあいまって楽しい雰囲気にあふれています。

家族3人キャッキャッしてるパートのハッピーな感じとか、仕事との両立が難しそうな部分とか、親としての自覚が全然足りてない(ように演出された)部分とか、一つ一つのエピソードが深堀りできそうな内容で興味深く見ていたのです。

が!

「Jigsaw君の正体と彼が2人の所に来た理由」

があまりに子供への配慮にかけていて、とても共感できる物ではないためにそこまでに描かれていた疑似家族としての楽しい時間もスポイルされてしまったなぁという印象です。

一言でいうなら「そんな理由で子供をおもちゃにすな!」という事なんですが、登場人物の誰1人としてあまり咎を感じていないようなのも感じがよくない。

「イケメンカップルの子育て奮闘記」

というアイディアはよかっただけに、この真相が笑えなさすぎて視聴後の印象もあまり良くないという非常に勿体ない作品でした。残念。

待て次号。