4番手を飛ばして、Our Skyyの最終話SOTUSのArtit先輩とKongpobくんのお話を、ついに試聴いたしました^^
このSOTUS。
日本のみならずワールドワイドに『タイBL』という概念を定着させた作品なので、いろんな人がいろんな思いや感想を持っていると思うんです。
が!
僕の中でSOTUSは、お話どうのこうのより『キスシーンが最も美しいタイBL』として、今なおトップの座に座り続ける作品です。
その後多くのタイBLが公開されて、きわどいものもカワイイものもありましたが、いまだSOTUS無印のルーフトップキスを超える、美しいキスシーンはお目にかかれておりません。
そんなSOTUSの番外編、OurSkyyのArtit&Kongpob編の感想を
この作品は日本で配信されています。
配信状況はこちらのページからご確認ください。
東横インと間取りが同じ手狭な部屋で、事実上の同棲中のAirtitさんとKongpobさん。
Artitさんはすでにお仕事をしておりますが、Kongさんの現在の職業ははっきりしません。
すでにお付き合いして4年が経過しKongpobさんも大学を卒業したようなので、社会人をしながら海外留学を志してるという感じでしょうか。
それとも留学のための高等遊民という感じなのでしょうか。
なんかご飯を作るのはいつもいつもKongpobさんみたいですが、Artitさん専属の料理番ではないはずです^^;
やんちゃな印象が先に立つので、あまり成績優秀そうには見えないArtit先輩の助けも借りつつ、夢だったスカラシップを勝ち取るために頑張るKongpob。
先生が良いのか、Kongpobさんの地頭の良さか。
スカラシップを勝ち取った彼だが、それは2人がこれから2年間、離れ離れで暮らすことも意味していた。
OurSkyyは正味一時間あるかないかの一話完結物。
なので、状況のセッティングをササッとしてしまった後は、Artitさんに若干比重を寄せながら、つまり送り出す側の視点から遠距離恋愛への不安を淡々と描いていきます。
お兄さんだからということもあってか中盤までのArtitさんは、寂しい気持ちや離れ離れになる事への不安をKongpobの前では表に出さないようにしている……。
んですが、もうだだ漏れで^^;
気を抜くとぼんやり。
気を抜くとさみしげ。
ちょっと気持ちが入っちゃうと涙ぽろぽろ。
いやぁ……。
鬼の先輩は一体どこにいっちゃったのかな?^^;
「遠距離恋愛はうまくいかない」というネットの噂をかき集め、まだ旅立ってもいないのに「俺らも駄目だ」と思いこむArtitさん。
GMM作品に多い思い込み男子っぷりをこの人も発揮しています(こんな人だったけかね?)。
ついにはボロンボロンに泣き崩れながら「どうせいつか終わるなら(だから思い込み)今ここで終わりにしたほうが」と思い出の橋を背後に「別れ」めいた言葉を口にする。
年下しっかり系男子のKongpobさんは、突如ぐじゅぐじゅの先輩に動じることなく(いや。内心は動揺しておられましたが、それはきっぱり表にださずに)
「ぼくはピーアーティットといるこの瞬間を懸命に生きるから、いつかそうせざるを得ないときが来ても、笑って送り出す自信があるよ(大幅な意訳)」
と大人な態度で泣きじゃくる先輩を諭すのでした。
あれ? どっちが年上なんだっけ^^;
ネットの噂なんかをかき集めたせいで、思い込みが強くなりすぎたArtitさん。
Kongpobの言葉やGunSmileさん演じる友人・Premの助言で我にかえって、約束通り留学に旅立つ彼氏のために空港を駆けつけ
「ずっとお前が戻ってくるのまってっかんな!」
という展開になるのかと思いきや……。
有給使って一緒に留学先まで同行するという、寂しがりがすぎて「過保護すぎるママ」みたいな行動に打って出たところで、まぁほぼほぼ終了です。
という感じのお話でした。
特筆すべきは、Kristさんの演技の素晴らしさ。
うまい、へた、という類の話ではなく、役への、のめり込みっぷりがビシバシ伝わってくる印象に残る演技になっています。
彼の出演作は複数見ていて「うまいなぁ」と思うことはよくありますが。
「自分、さらけだしてんなぁ」と思ったのは今回が初めてですね。
展開の面白さで引っ張る内容ではなかったので、登場人物の置かれた境遇とその気持ちにどんだけ共感できるかが「面白い」と感じられるかどうかの分かれ道。
Kristさんの「自分の気持ち全部ドンッと演技にのせました!」って感じの演技のおかげで、僕はArtit先輩に自然と気持ちを寄せることができました。
シリーズ版のグイグイ押してく感を封印して、今回は乱れまくる先輩の気持ちを受け止めるSintoさんの静かな演技も対比が効いてて好印象。
最近は一緒に出演することは少ないですが、このコンビがガッツリ組んだ新作ドラマを見てみたいなぁと思いました。
待て次号!