タイBL、タイドラマに浸かる日々|サバイなブログ

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一話にして早くも傑作の予感。タイドラマ『Not Me』

今回は個人的に満を持してのNot Me。この作品はるかっち的にGMM2021に発表された作品の中で一番期待していた作品でした。

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繁忙期な上にジオブロで先延ばしにしている内に、周囲の方の高評価も聞こえてきて、なおのこと「雑に見たくないな」と思っていた作品。

ようやく今回ユーネクストで視聴を開始。

 

というわけで。

Not Me第一話の感想を

 

 

 

外交官の父に連れられ少年期をロシアで育ったタイ人・ホワイト(White)。彼には母国タイに残した双子の兄・ブラック(Black)がいる。
離婚とその後の海外渡航が原因で、兄とは10年音信不通。しかし本国タイに帰国した直後に体験した謎の体調の異変から、Whiteは「兄になにか良くないことが起こったのでは?」と疑念を抱く。

程なく幼少期からの兄弟の友人トッド(Tod)から「お前の兄が危篤だ」という報告を受け、Whiteは病院へ駆けつける。

 

病院のベッドに無残な姿で横たわる兄(いや特殊メイクさん頑張りすぎですよ、という見事なクオリティのボコられ具合。グッジョブでございます)に心を痛めたWhiteは、兄をボコボコにした憎き輩を見つけ出し、復讐する事を決意する。

 

Todがもたらした情報によると、兄はここ最近はよからぬ仲間約4名とつるんでいたらしい。まずはソイツらに兄に扮して接触し、手がかりを探そう。

そのためには兄に完璧になりきらないと……。

と兄さん想いなのか、完璧主義なのか。いまだICU入院中でやばい状態の兄の体をくまなく調べて、入れ墨含めその特徴を自分の体に刻んでいく。ブランド物の下着だけはそのままに^^;Whiteは兄の通う大学へタクシーで向かう。

そして程なく、Black四天王の1人グラム(Gram)に接触したのだった。

 

 

 

あの一応これBL枠の作品なのですよ、ね?

と疑問に思うほど、第一話にはそれっぽい匂いが希薄です。せいぜいWhiteとショーン(Sean)がエンジンオイルプレイに興じるところと、バイクシャワーでスリムボディを見せあいっこするとこくらいだし、なんならGunさんが演じるWhiteさんの初登場シーンは、ロシアンビューティーとじゃれてるシーンで幕を開けるという展開。


以降もBのLには色気も見せず、スピード感のあるサスペンスを主旋律にグイグイ物語が進んでいきます。いや力強い。まるで飽きない。

途中「国の形」にまつわる話も言及されてて、ドラマの根幹部分には政治的なメッセージがありそうな気配も感じさせる。

仮にも役者目当てでGMM的ほんわかしたラブストーリーを期待した人は、蓋をあけたら「ブレイキング・バッド」や「オザーク」みたいなクライム・サスペンス的なもんが出てきちゃったので、ちょっと困惑したんじゃないでしょうか。

個人的にはそもそもこの手の作品が好みという事もありまして、このままBoysがあんまラブしなくてもお話的にこのスピード感とクオリティを維持してくれるなら、それはそれで構わないかなと感じています。

キャストは主役のBlack&WhiteにThe Giftedで5重人格を演じ分けたGunさん。相手役のSeanはもちろんTheory Of loveのKhaiを演じたOffさん。

Black四天王の残り2名は前述したGramさんがTayNewの出世作ともなるKiss me againに出演されていたMond君。

いまだ全容がつかめていないYok君がThe ShipperのFirst君。

そしてBlackとWhiteの友人という設定ながら、すでにして黒幕感満載のTod役には推しの少ないるかっちの最推しSingさん(キャスティング・ディレクターを拝まずにはいられない。ありがたやありがたや)がキャスティングされています。

10年も離れて暮らしていた兄の実生活を何も知らないWhiteがポンッとBlackの生活に投げ込まれ、まわりの「知ってんだろ?」という扱いにオロオロしつつその場を切り抜けていく内に、四天王の仲間と一緒に夜襲に出かける羽目になった!

という引きの強いところで次回へ持ち越しという見事な幕切れ。

久々にというか、もしかして初めてサスペンスドラマとしての面白さをBLというジャンルで味わえる作品になるのかも?

と期待に胸を高鳴らせての。

待て次号!

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