人はそれぞれ自分なりの思惑の元、色んな事を口走ったりアクションを起こしたりしています。
劇中の人物も(フィクションという性質上)それに輪をかけて「自分」が欲する物のために色んな事を口走ったりアクションを起こしたりします。
もちろん、このドラマの主人公・TinとGunも例外ではなく……。
せいとかいちょのTin様は好きな人に気持ちを伝え、あわよくば両思いになりたいという思惑の元、表向きは彼を追い込むヴィランを演じ、裏ではポンコツ部長を甲斐甲斐しく支えています。
一方のポンコツ部長Gunの思惑は、Hot wave music awardという音楽コンテストで入賞を果たし部の名誉を挽回する事。
この2人の思惑は、それ単体では交差どころか同じベクトルに向かってさえいない。
Tin様の思惑どおりに事が進んでGunと両思いになれたとしても、Gunの思惑が自動的に達成される事はないし、Gunが見事入賞を果たしてもTin様の片思いに直接的な影響は起こらない。
さてここに。
「軽音には代々、Hot waveに入賞するまでは交際禁止という鉄の掟が存在する」
という設定が加わるとあらびっくり。
Gunの思惑である「Hot wave music awardという音楽コンテストで入賞を果たす」事は「片恋の人Gunと両思いになりたい」というTin会長にとって自分の思惑をコンプするために必要不可欠なミッションになってしまうのでした。
こうして2人の思惑は1つの方角へと揃えられ、GunもTinも「まずはHot wave music award入賞」の旗印の元、団結するからの……。
My school President 第3回の感想を
こうしてGunと愉快な仲間たちの目標と、Tinとその右腕の目標が(とりあえず)1つになった第三話。2つのグループ最初の共同作業は「テスト対策」
コンテストへの出場には校長の許可が必要で、校長は「こやつらにはまず無理だ」という判断のもと校内の学力テストで全ての課目で合格する事と引き着替えに許可を出そうと持ちかける。
学業が壊滅的にポンコツなGunファミリーは、Tinとその右腕に助けをもとめ、ファミリーの中でもぶっちぎりでポンコツなGunはTinにマンツーマンで補習を受ける事になる。
「親と同居する高校生にそう簡単に外泊許可など出ないでしょ?」
という長年タイドラマを見ていて感じた違和感を、ちょっとしたシーン(Tinパパ、あけっぴろげすぎっすよ)でケアをした後は、Tin様のナイス右腕Tiwの用意する(親戚の家)部屋で補習が開始。
寝技の予習になりがちな展開ですが、そのあたりは妄想乙女Tin様のイマジネーションの中に留めおき、現実は学業の改善の範囲を超えない内容(ダンスレッスン多めではありましたが^^;)
同じ思惑を共有する事になった者同士がそれまでに比べ親密に(もしくは険悪に)なるのは当然の流れで、クライマックスでは2人のダンスが楽しめます。
ムードある楽曲を体育館で体操服でやらない演出も素晴らしい。
Tinの妄想でメインの舞台は体育館からダンスホールへ、体操服はフォーマルな服装へ、髪もセットし、ムードたっぷりの眼福シーンに仕上がってます。
そのままMVに出来るのも納得の美しさ。
歌ってるのが愉快な仲間たちなんですが「お前らホント、ゲームとBBQしかしてない愉快な仲間たちかよ」と二度見しそうなくらいキマってる。
「お相手します」
と頭を下げる前のGunの(学業ポンコツのくせに)リードしちゃるよ的余裕の笑みの破壊力が凄すぎて、Tin様が惚れてまうのも無理ないなっと思ったりします。
補講の甲斐あって学力テストは無事合格。
2人の距離も近づいて、さーあとはコンテストに向かったまっしぐら!
という展開で。
待て次号!