廃部の危機を乗り切った軽音の愉快な仲間たち。
しかし彼らはまだ知らない。
彼らに冷たく当たる生徒会長が影で暗躍したからこそ廃部の危機を免れた事を。
その生徒会長のTin様がノートに「ちょっ!無理。彼ってば可愛すぎて無理。死ぬ」位な勢いで思いの丈を(それなりに上手な)イラスト入りで書きなぐってしまう程に、部長のGunに想いを募らせていたことに。
My school President 第2回の感想を
2話の序盤はTin様の恋煩いがどれほどのレベルなのか過去にさかのぼって解き明かされます。
あわや、ぼっちで過ごさなきゃいけなくなった誕生日に優しい手を差し伸べてくれたからというチョロい理由で、Gunへの気持ちを芽生えさせる事になったTin様は、年単位で果敢にアタックをするものの……。
メガネを着用していれば「Nobita(のび太)のコスプレをしてるのか?」と真顔で返され、メガネをやめたら
「誰だっけ?」からの「あぁ。NobiTinか(ノビティン)」
Gunは他人の気持ちを斟酌しない陽キャらしい無神経さで、乙女・Tin様の繊細なハートをサクリサクリと斬りつける。
一話で「ほとんど話もしなかったよな」的なことを言ってましたけど、そりゃこんな仕打ちを受けていたなら皮肉の一つも言いたくなる。
校長にしてTinママのせいで危機に陥った軽音部。
生徒会長に立候補して部を廃部から救おうと息巻くGun。それを見ていたTin様は(初回に感じた違和感の多くが伏線だったという僕の好みの展開です)軽音を辞め生徒会長なんかになったら彼の音楽の才能が殺されてしまうと動揺し、彼の才能を守るために^^;
自らも立候補してGunが生徒会長になるのを阻止。
しかし、それでもTin生徒会長の心に安寧の日々は訪れない。
なぜなら彼の想い人Gunさんは「BBQとゲームばっか」で「音楽コンテストで賞を勝ち取れそうにない」
必然、部は廃部を免れない。
恋してる割に散々な評価ですけれど……^^;
友人のTiwに「なら廃部を宣告して、一生彼に憎まれるんだな」と切り返されるとTin様奮起。彼らにちっちゃいながらも賞をもたらした。
これでGunの部は廃部の危機を免れた。彼の危機を救ったからには「さぁ、いよいよ告白だ。高校生活も残り少ないんだから」
と鼻息を荒くするNobiTinはまだ知らない。
Gunと愉快な仲間たちに次なる危機がせまっていた事を。そしてその危機を発動させたのはまたしても、自分の母だという事を。
「部の楽器を(賠償金の支払いのため)売却されてしまいました」という次なる試練を、軽音部がどう乗り越えるのかを描いていく(そしてそれをTin様がいかにサポートするか)のが第二話のメインのストーリー。
「なんでもするから!召使いになるから!」とGunが切り出した時には定番の展開だと思ったんですが、この展開はわずか10分程度で棄却され、その後は人助けと交換で楽器を取り戻す様子を少年漫画っぽいノリで展開(ちょっとウォーターボーイズを思い出しましたね)していく。
この展開を裏で支えているのがTin様。
好きな人のために自分の正体を隠してサポートしてるという設定はロマンティックコメディでよく見かける設定です。
この2つが1つの作品の中で共存する事例があまり記憶にないんですけど、ダブル主演で役割分担が明確だからか、Gun達ボーイズがわちゃわちゃする青春マンガっぽいノリと、ツンデレNobiTinが繰り広げる恋の独り相撲が上手いこと相乗効果をあげているように感じます。
クライマックスの「ドラムゲット大作戦」も場はTin様が設定し、その試練をこなすのはGunと愉快な仲間たち。
この窮地を救うためにここまで裏で暗躍していたTin様が全面に出て、歌い上げた曲がこちらです。
Vice Versaの最終話でも使用されてるThree Man DownのCityという曲です。
声がザラッとしてるこちらに比べるとTin様バージョンは上品な印象を受けましたかね。
Tin様の助けもあって楽器を取り戻したGun一味。
彼の窮地につい体が動いてしまって表に出ざるを得なくなったTin様は「学校の評判をあげるため、お前達を音楽コンテストで優勝させるのは俺にとっても大事なミッション」とごまかして今後は表立って彼らのサポートをすることに。
天敵の申し出に戸惑いながらも共同戦線を貼ることにしたGun。
しかし彼はまだ知らない。
NobiTinには言葉にしなかった、より大きな動機があるという事に。
待て次号!