このドラマ。人物配置がちょっと変わったドラマです。
幼馴染の男女2人がいます。
その片方がもう片方に恋心を抱いているという設定のドラマは世の中にたくさんありますが、普通この手のドラマの主人公は
幼馴染に恋をしている人物。
になります。
幼馴染の女の子に秘かに恋心をいだいた少年。
友達という関係性を崩したくなくて想いを打ち明けられなかった彼だけど、どこからかやってきた爽やかイケメンに、彼女が心ひかれていく様子に胸のざわめきを止められない。
ついに意を決した少年は自分の想いを彼女に告げる。
ずっと友達だと思っていた人からの告白に一度は断る彼女だけど、奥底に眠る本当の気持ちに気づき最後は幼馴染を選ぶ。
というのが、まぁ「幼馴染との恋」物語の定石じゃないでしょうか。
この定石の人物配置を、このドラマに当てはめると。
当然、少年が惹かれる幼馴染はPle。
そして彼女を秘かに想い続ける少年はWinになります。
そう!通常だったら主役はWinになるんですよね。
そしてこのドラマの堂々主役のWangの立ち位置はというと……。
どこからかやってきた爽やかイケメン。
つまりは噛ませ犬ポジションになるわけです。
このドラマが今ひとつ恋愛ドラマとしてキュンキュンしないのは、この人物配置の歪みにあるような気がします。
6話でも7話でも、WangはPleとの距離を縮める素振りを見せますが、どうも切実感がないというか……。
想いの強さで全然Winに負けてるんですよね。
一人の寂しさに耐えられないから誰かにすがりつこうとしてる。
お母さんなら一番いいけど、せっかくタイに来たのに見つからない。
いいなと思ったPatにはやんわりと、でもハッキリとすがりつくのを拒否られる。
彼が伸ばした手を取ってくれそうなのはPleしかいない。
だから、そろそろと手を伸ばしてる。
実際のところそれほどの想いを彼女に感じていないのに……。
7話までのWang君の態度からそんな印象を感じます。
あ、恋愛ドラマとしてあまりキュンキュンしないのですが、それは面白くないというのとはちょっと違います。
常に寂しそうな目をして、幼馴染の2人や、親子の姿に熱視線を送るWang君の姿には毎回キュンッとなりますね^^
むしろただの三角関係、四角関係の物語ではなく「肉親も恋人もなく一人で生きていかないといけない寂しさ」がWang君を通して語られる部分が、ボクがこのドラマに面白さを感じる部分だったりします。
でもって。本題というか^^;
Love Beyond Frontier 第7話の感想を
第六話の内容についてはこちらから。
池?沼?に落ちて風邪を引いたWin。
その風邪をもらってしまったのか、今度はWangが風邪を引く。
距離を縮めるチャンス到来とばかりに甲斐甲斐しく世話を焼くPle。
Wangの首やら腕やらを濡れたタオルで拭いてる時に、互いに互いを盗み見て、いい雰囲気を漂わせる2人。
「もういいから。仕事に戻って」
Wangの言葉で引き上げようとしたPleはあやまって棚に飾ったWangパパの写真を落としてしまう。
「直してくるから」とガラスが割れたフォトフレームごと部屋を去っていくPle。
お約束となった、すれ違いのお膳立てが整った段階で^^
Winママがゲストハウスにやってくる。
自分のせいでWangが風邪を引いた事に罪悪感を感じたWin。
彼が母親に見舞いに来る事を打診したのだ。
Pleと入れ違いで、漢方を作ってWangに届ける。
「昔、Wangという名字の人と知り合いだったの」と確信にせまっていくWinママ。
しかし肝心なところで電話が入り、感動の再会はお預けとなった。
ゲストハウスの集客アップのためのビデオを4人で作ったり、
Ple(と勝手についてきたWinが)がWangには内緒で母親の契約書を調べたり、
その後、疲れて寝てしまったPleにWinがキスしようとしたり、
一緒に川辺でご飯を食べた後、うっかりPleが「Winは誰か好きな人はいないの?」と尋ねてしまって、ついにWinが自分の想いを打ち明けようと頑張ったあげく「歯に豚肉がくっついてる」とPleが懇親のブロックをかけられたりが続きます。
こうやって書いてみると、やっぱりWangはラブストーリーの主役としては弱いですね。Winの話ばっかりですよ^^;
そんな、Love Beyond Frontierもたぶん半分を過ぎました。
最終的にはどっちと結ばれるのか。はたまた結ばれないで終わるのか。
ボクは誰かと結ばれなくてもWangがこの世に一人取り残されたわけじゃないと確信できるエンディングであれば、それでいいかな。
結末が楽しみになってきました。
というわけで。待て次号!